緑黄色社会(りょくおうしょくしゃかい)の大ヒットアニメ曲「花になって(はなになって)」についてカラオケでのパート毎の歌い方や音域を解説しました。地声、裏声の高さや音程の難易度も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
「花になって / 緑黄色社会」の楽曲音域データ
アーティスト | 緑黄色社会 |
---|---|
リリース | 2023/12/6 |
タイアップ | アニメ「薬屋のひとりごと」OPテーマ |
総合難易度 | ★★★★☆ |
音程難易度 | ★★★☆☆ |
地声最低音 | mid2A(A3) |
地声最高音 | hiD(D5) |
裏声最高音 | hiD#(D#5) |
スピード | BPM192(速い) |
ラップ | なし |
PV/ MV | あり |
「花になって / 緑黄色社会」曲の構成、音域、音程難易度
- 1番:Aメロ→Bメロ→サビ
- 2番:Cメロ→Aメロ→Dメロ
- ラスト:Bメロ→ラストサビ
- 高音:mid2F(F4)
- 低音:mid2A#(A#3)
- 音程:やや易
- 高音:hiA#(A#4)
- 低音:mid2D(D4)
- 音程:やや易
- 高音:地声最高音hiD(D5)、裏声最高音hiD#(D#5)
- 低音:mid2D(D4)
- 音程:普通
- 高音:mid2G#(G#4)
- 低音:地声最低音mid2A(A3)
- 音程:普通
- 高音:hiA#(A#4)
- 低音:mid2A#(A#3)
- 音程:普通
- 転調:なし
- 繰り返し:あり
カラオケで歌う場合の「花になって / 緑黄色社会」の総評
「花になって」の曲調はロック調で、重みのある重低音と疾走感が特徴です。曲調的には自分もそうですが、少し前のロックバンド(GLAY、ラルクなど)が好きな人は好みそうなメロディラインだと感じました。
ボーカルの長屋さんの歌声も力強く、低音から高音までしっかりと芯のある響きになっているのが良い味を出しています。
曲中での音域はmid2A(A3)~hiD#(D#5)とやや広めです。地声最高音はhiD(D5)で、裏声最高音がhiD#(D#5)です。女性の平均的な音域から考えると、地声声域が少しだけ上にはみ出しています。
曲を通しての音域は広いですが、各パートでの音域は狭めで、急激な変化はほとんどないのが特徴です。
地声最高音はhiD(D5)で、サビで登場します。登場頻度がかなり多く、更にそれに準ずるキーも多く登場します。またhiA(A4)のロングトーンも多く登場するので、それなりの肺活量を要求されます。
このキーは女性の平均的な最高音から考えてもやや高いので、辛さを感じる場合はキーを下げた方が無難です。その際は
これで地声最高音がhiC(C5)~hiC#(C#5)になりますので、やや楽になると思われます。
地声最低音はmid2A(A3)です。このキーは女性の平均的な低音域から考えると、出せる人も多いキーです。登場頻度こそ多いものの、余裕がある人が多いと思われます。ですので先述のキー調整をしても低音が出しにくいと感じることはないでしょう。
裏声最高音はhiD#(D#5)となっています。地声最高音と同じくサビで登場し、一瞬の切り替えを要求されます。ただ高音が得意な女性、あるいは超高音が出せる男性の場合は地声で乗り切っても聞こえ方にそこまで差はないと思います。
裏声が配置されている個所が音程的にやや歌いにくい場所なので、対応しずらいというのも地声で裏声部分を歌唱してもいいかなと思う理由です。ですが裏声は重要な喉を休めるポイントですので、出来れば裏声の場所をしっかりと把握して歌唱するようにしましょう。
ちなみに男性歌唱についてですが、高音が得意かつ前述したGLAYやラルクを好んで歌っている方ならば多少キー調整をすれば手が出せる高さです。曲調に合わせてボーカルの長屋さんもどちらかというと男性寄りの声で歌唱してくれているのも追い風ですね。
高音に対して十分な実力を持っていて、かつカラオケで歌い慣れている人ならば、そもそもキー調整すら不要で歌いこなしてしまうかもしれません。とはいえ練習は間違いなく必要だと思いますが。
音程難易度はやや易~普通となっています。ただしこちらはある程度カラオケで歌い慣れた状態での難易度となります。というのも、確かにロングトーンが多めで音程変化は少なめなのですが、メロディパートがA~Dまであるので覚える箇所が多いからです。
特に2番に位置しているCメロとDメロは音程配置こそ、そこまで難しくはないのですが、曲中でそれぞれ1回しか登場しないためにおざなりになりやすいです。
Cメロに関しては2番に入ってすぐに登場しますが、フレーズをそれぞれぶつ切りにした他の曲ではあまり見ない配置をしていて、初見では少し戸惑うかもしれません。とはいえ音程配置そのものは単調です。
DメロはCメロ後、Aメロを挟んだ後に登場します。フレーズの初めから下がる音程配置が曲中で他にないので、ここが注意点①。そしてDメロ内でキーの上り幅がフレーズ毎に違うので、ここが注意点②です。
一応キーの上り幅は低い→高いを繰り返しますが、Dメロというフレーズを空で歌えるほど覚え込んだ方が速いかなと個人的には思います。
また、サビについても注意点があって、後半の早口の部分が一番難点のように思えますが、その後の裏声の高音部分の方が歌いにくく感じました。この部分に関しては裏声の発声を一瞬のみ行うので、それを意識するのもいいかもしれません。
全体的にスピードが速いのも難易度を上げる要素ではありますが、理不尽なほど速くはなく、疾走系のロックナンバーとしてはよくある速度です。こちらも歌っているうちに慣れてくるかなと思います。
以上を考慮して、
「花になって 」はパート毎に分解すると難易度が低そうに思われますが、歌い慣れるまでが大変かなと思います。広い音域に高音の地声と裏声、さらには速いスピードにやや歌いにくい音程配置と難しい要素はそろっています。
初見と歌い込んだ後で大きく体感する難易度が変わる楽曲だと感じました。逆に好んで聞いている人は覚えるのが早くなりそうです。
曲そのものはリズムに乗ってノリノリで歌えるナンバーとなっています。気に入った場合にはぜひとも練習をしてみてください!