tuki.(つき)の大ヒットシングル「晩餐歌(ばんさんか)」についてカラオケでのパート毎の歌い方や音域を解説しました。地声、裏声の高さや音程の難易度も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
「晩餐歌 / tuki.」の楽曲音域データ
アーティスト | tuki. |
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リリース | 2023/9/29 |
タイアップ | なし |
総合難易度 | ★★★★☆ |
音程難易度 | ★★★★☆ |
地声最低音 | mid1G#(G#3) |
地声最高音 | hiC#(C#5) |
裏声最高音 | hiF(F5) |
スピード | BPM103(標準的な速さ) |
ラップ | なし |
PV / MV | あり |
「晩餐歌 / tuki.」曲の構成、音域、音程難易度
- 1番:Aメロ→Bメロ→サビ
- 2番:Aメロ→Bメロ→サビ
- ラスト:Cメロ→ラストサビ
- 高音:mid2G#(G#4)
- 低音:地声最低音mid1G#(G#3)
- 音程:やや難
- 高音:mid2F(F4)
- 低音:地声最低音mid1G#(G#3)
- 音程:やや難
- 高音:地声hiC(C5)、裏声hiE(E5)
- 低音:mid2D#(D#4)
- 音程:普通
- 高音:地声hiA#(A#4)、裏声hiC(C5)
- 低音:mid2C(C4)
- 音程:普通
- 転調:あり(地声最高音hiC#(C#5)、裏声最高音hiF(F5))
- 繰り返し:あり
カラオケで歌う場合の「晩餐歌 / tuki.」の総評
「晩餐歌」の曲調はバラード調で、静かなメロディラインが特徴です。
意図的に芯を抜いた綺麗な裏声が耳に残りますし、この歌を作って歌っているのが15歳というのが驚きですね
曲中での音域はmid1G#(G#3)~hiF(F5)とかなり広いです。地声最高音はhiC#(C#5)で、裏声最高音がhiF(F5)です。女性の平均的な音域から考えると、上下に少しはみ出している形になります。
曲を通しての音域は広いですが、各パートでの音域は標準的です。AメロBメロが低音〜中音、サビが中音〜高音ですね。
地声最高音はhiC#(C#5)で、ラストサビで登場します。全体が+1転調しての登場ですので、通常サビではhiC(C5)が最高音です。登場回数が多いのみならず、準ずるキーの登場頻度も多くなっています。
さらに高音でのロングトーンもあり、高音域の難易度は高めです。女性であってもやや苦しさを感じると思うので、相当高音に自信がない限りはキー調整をした方が楽に歌えるでしょう
キー調整の幅は小さくするのがおすすめです。
地声最低音はmid1G#(G#3)で、登場回数がかなり多くなっているからです。このキーは女性の平均的な低音域から考えても低く、ここにキー調整を大きく行ってしまうと、低音域が苦しくなりやすいです。
裏声最高音はhiF(F5)となっていますが、こちらも転調後のラストサビで登場します。曲の後半にかけて登場頻度が多くなる傾向があります。
高音の地声からシフトする形で裏声に移行し、そこから地声へと戻ってくるパターンが多くなっていて、地声→裏声→地声の切り替えテクニックが要求されます。
当楽曲は音域のみを考えるなら、女性であれば原曲キーで歌える人も多そうですが、それでもキー調整を進めるのにはこの切り替えで余裕がなくなる可能性が高いからですね。あるいはキーを下げた状態で練習してから原曲キーに戻すというやり方でも良いかもしれません。
音程難易度は普通〜やや難となっています。スピードは速くなく、追いつきやすいのですが、全体的に配置が少し難解で、歌いにくさを感じると思います。
特にAメロとBメロは歌詞の敷き詰め具合もなかなかに酷いために、配置そのものが単調でも合わせにくいなと思うかもしれません。低音部分でもあるので、しっかりと練習をしておきたい箇所ですね。
サビではなんといっても地声と裏声の切り替えに注意です。事前に歌詞を確認して、裏声の場所にはサインをつけておいても良いレベルかと思います。
総合的に見てみると、覚えやすくはあるのですが歌いにくい曲です。口ずさんだりカラオケで歌うなどして、体に音程を教え込むのがおすすめですね。
「晩餐歌 」はバラード曲でゆったりとした曲調ながら、少し難しい一曲ですね。突き詰めていけば表現力なども課題になってくる、奥の深い曲だと思いました。
実際に歌唱してみて思ったことは、やはり裏声の切り替えの難しさですね。歌詞にサインをつけることで切り替え場所を把握して、歌い込むようにしていました。効果的な方法ですのでおすすめです。
ノリノリで歌える曲はカラオケで披露してもスピードで誤魔化せるんですけど、こういったバラード曲は純粋な歌唱力勝負になるのも難しいところですね。
個人的な感想ですが、最近のYOASOBIなんかを好んで歌唱している女性の方は、マスターするまでの過程で楽しめるかなと感じました。逆に高音が得意でない女性や男性の方は結構苦戦するかなと。
特に裏声の切り替えが難しいので、高音が得意な男性でも辛い印象ですね。男性は男性で低音に余裕があるので、かなりキーを下げて裏声部分を地声で歌唱する方法もありますが、それはそれで曲のイメージと少し離れてしまいますし、やはり難しいところです。
難易度の高い楽曲ですが、マスターしてカラオケで披露して周りを魅了するのもありかなと思います。気に入った場合にはぜひとも練習をしてみてください!