カラオケの採点機能である「精密採点」には、目には見えない判定項目である裏加点という概念があります。以下のようなチャート図は目に見えるものですね。それ以外に加点要素があるという事です。
今回はこの裏加点について見ていきましょう。
裏加点とはなにか?
まずは裏加点とはなにかから説明します。すでに知っている方も多いですが、精密採点DXあるいは精密採点DX-Gではチャートが採点項目になっています。
それぞれ音程、表現力、安定性、リズム、ビブラート&ロングトーン(以降VLと表記)の5つです。ですが、それ以外にももう一つ判定要素があります。
それが裏加点と呼ばれるものです。そもそもなぜ裏加点が分かったか?そこから説明する必要があります。
同じチャート合計でも、総合得点が違う場合があった
この裏加点を見つけた人はこう思ったようです。チャートの5つの要素で総合得点が決まる以上、チャートの値が同じであれば、総合得点は同じになるはずだ、と。
ですが、仮に2曲の内、5つの項目が全く同じでも総合得点が同じになることはありませんでした。それどころか10曲、100曲と歌っても同じになることはなかったそうです。
つまり、目には見えない隠された6つ目の採点項目があるのではないか?と疑ったそうです。実際に、全くチャートの内訳が同じデータを見てみましょう。ちょうど良いデータがあったので掲載します。
総合点 | 音程 | 安定性 | 表現力 | リズム | V&L | |
---|---|---|---|---|---|---|
曲A | 99.423 | 94 | 96 | 96 | 98 | 97 |
曲A | 99.087 | 94 | 96 | 96 | 98 | 97 |
5つの要素全ての点数が同じです。ですが、総合得点は約0.35点の差がありますね。つまり、まったく同じ点数にはならないという事の証明になります。この0.35点の差をつけているのが裏加点ということになります。
今回はまったく同じチャートの値で説明しましたが、単純に音程は同じでチャートの足した値が同じというだけならば1点以上も差が生まれています。
総合点 | 音程 | 安定性 | 表現力 | リズム | V&L | |
---|---|---|---|---|---|---|
曲A | 97.654 | 95 | 94 | 85 | 99 | 97 |
曲A | 98.688 | 95 | 91 | 90 | 98 | 96 |
裏加点はなにで決まっている?
裏加点という要素が分かったところで、一体何で裏加点を判断しているのか?という話です。一般的に言われているのは「声圧」と「倍音」です。
ちなみに、この声圧と倍音に関しては特に練習する必要はないです。私も「声圧」と「倍音」の練習は一切していませんが、何曲も100点を取っています。
精密採点DX、精密採点DX-G問わず、100点を取るのに「声圧」と「倍音」の練習は必要ありません。
裏加点を取るには、道具を準備するのがおすすめ
裏加点を気にしているという事は、あなたはすでに100点を取れるか取れないかの瀬戸際にいるという事だと思います。他の要素はほとんど完璧だけど、裏加点のせいで100点に行かない……。こんな感じではないでしょうか?
もしそうならば、以下の2つのアイテムをおすすめします。
一つ目は有線マイクのCUSTOMTRY カスタムトライ ダイナミックマイク CM-2000です。
耳を疑う話ですが、このマイクを使用すると裏加点が勝手に増えます。店の無線マイクよりも1点~2点ほどの点数アップが望めます。もしも100点を狙っているのであれば必須のアイテムです。特別な練習は必要なく、本当に使用するだけでOKです。
精密採点DX-Gであれば、このマイクのみで100点に届くでしょう。もちろん、他の5つの要素の点数が取れていることが条件ですが。
もしも①のマイクだけで100点に届かない場合、もう一つのアイテムがあります。それはイコライザ-です。マイクの間にイコライザを設定することで、裏加点を増やすことができます。おすすめのイコライザはBehringer BASS GRAPHIC EQUALIZER beq700です。
おすすめは、まずは①のマイクを試しましょう。もしそれでもダメなら、②のイコライザーを試すというものです。正直、①のマイクで100回歌ってダメになるくらいなら、すぐにイコライザ―を買うべきだと思います(注)。
注):私は裏加点が高くなりにくいようで、「euphoric field」で100点を取ったときは128回目の歌唱でした……
おわりに
裏加点という言葉は、普通に採点ゲームをやっている限りはまず耳にしない言葉です。まず必要ない知識とも言えるでしょう。これが必要になるのは100点を狙おうと思ってからですね。
少なくとも、裏加点を取るために歌い方を変えるという手段は避けた方がいいです。やったところで、それまでの歌唱法がおかしくなり、そもそもチャートの5項目の点数が下がってしまいます。
そのため、特におすすめなのはマイクとイコライザーです。ほとんどの人はマイクのみで大丈夫だと思いますが、私のように裏加点が全然高くならない人は迷わずイコライザーを買うべきです。
少なくとも、カラオケ数回分の値段よりは小さいので、もし裏加点に苦戦している場合は上記の2つとも購入を検討してください。