内部つまみ、という言葉を知っていますか?ネット上ではカラオケで高得点を取る際にたまに出てくる言葉なのですが、これを詳細に解説しているページはありません。
今回は内部つまみが一体なにか?そして何の意味があるのかについて簡単に説明していきます。
内部つまみとは、カラオケの機種本体の内部にあるマイク音量調節機能のこと
内部つまみとは、カラオケ機種本体のマイク音量調節機能です。ただし、表面に出ているマイク調節のロータリー(注)ではありません。
注):ロータリーとは、右に回すことで音量を上げ、左に回すことで音量を下げる部品の名称。DAMの表面にあるマイク音量を調節するときに回す部品を、ここではロータリーと記載する。
内部つまみとあるので、カラオケの機種本体内部のつまみです。これは内部にあるので、まずはカラオケの機種本体をあける必要があります。
カラオケ機種本体には、左右にひっかけがあります。このひっかけを下に下げましょう。左右同時に行ってください。
そうしたら、両手を引いてください。DAMの表面が、まるで蓋のように開きます。
スマホでライトを点灯させて、開いたカラオケ機種本体の中を照らしてみましょう。右側に、つまみが2つありませんか?
このつまみが内部つまみです。マイク1、マイク2とありますね。ここで、マイクの音量を調節できるという事です。
カラオケ機種本体の中にある、内部つまみの意味は?
マイクの音量調節だけならカラオケ機種本体の見えるところにもあるじゃないか。そういう事になるかと思います。確かにこの内部つまみを調節しなくても、カラオケ機種本体の見える位置にあるマイク音量調節のロータリーを回せば、マイク音量は調節できます。
ならこのつまみは何なのか?結論から述べると、これはカラオケ本体の見える位置にあるマイク音量のロータリーとは独立していて、優先度の高いマイク音量調節機能です。
この内部つまみは、カラオケ機種本体の表面にある、見えるマイク音量のロータリーよりも優先されます。内部つまみでマイク音量を0にすると、カラオケ機種本体の表面にあるマイク音量ロータリーをどれだけ右に回しても、マイク音量は入らなくなります。
つまり、マイクの音量は内部つまみの値が基本となっています。その基本の値をさらに大きく、あるいは小さくするのがカラオケ機種本体の表面にあるマイク調節のロータリーです。
さて、マイク音量を調節するという事はどういうことだったでしょうか?そうです、採点における抑揚を決めるものでしたね。声の大きさと小ささ、その差が広ければ広いほど、抑揚は高くなります。
逆に言えば、内部つまみでマイク音量を極端に小さくしていると、どれだけあなたの声の大きさを変えようとも、抑揚は低い値になってしまいます。内部つまみと、カラオケ機種本体のマイク音量調節ロータリーの2つを用いて抑揚の値をアップさせましょう。
内部つまみはどう設定するのがベスト?
内部つまみが精密採点の抑揚に影響を与えるというのが分かったところで、どのように設定すればよいのか見ていきましょう。ネット上でカラオケでの採点高得点の記事などをみていると、たまに12時や14時といった言葉が出てきます。
この言葉は内部つまみをどの位置に合わせるか、という事です。内部つまみは調節しても値がどこかに出てくるわけではありません。そのため、12時や14時といった言葉が使われます。時計の短針と対応しているわけですね。12時ならば真上、14時なら右上となります
どの位置に設定すべきか?ですが、明確な答えはありません。曲によって変わりますし、部屋のスピーカーによる反響の度合いにもよります。
ただし、7時(一番左)と17時(一番右)だけはやめましょう。7時だとマイク音量は0です。どれだけ頑張っても抑揚は入りません。17時だとマイク音量は最大です。大きすぎて、抑揚がないと判断されてしまいます。
設定する際は12時~14時くらいがベストです。どんな曲でもそれなりに対応できます。静かなバラード曲では14時以降につまみを合わせましょう。逆にアップテンポな曲では12時よりも前に設定してみるのも手です。
LIVE DAMの内部つまみについて ~おわりに~
内部つまみに関しては、普通にカラオケに行っているだけでは知りえない情報です。採点で遊んでいる人でも、98点のような超高得点を出せる人くらいしか知らない情報です。
そのため誰かとカラオケに行ったときに、内部つまみを調節するだけで間違いなく驚かれます。「何やってるんです……?」みたいな感じですね。たまに「壊した!」と言われますが、DAMにある標準機能なのでご安心を。
また、入った部屋によってはこの内部つまみの設定がめちゃくちゃで、まったく抑揚が入らないといったことがたまにあります。もしも抑揚が入らないなと感じたときは、まずはこの内部つまみの設定を疑ってみて下さい。