「雪の華 / 中島美嘉」のカラオケでの歌い方【音域】

中島美嘉(なかしま みか)の大ヒットシングル「雪の華(ゆきのはな)」についてカラオケでのパート毎の歌い方や音域を解説しました。地声、裏声の高さや音程の難易度も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。

曲情報をまとめた後に、実際にカラオケで歌唱して、歌うときに気を付ける点などを記載しています。歌いこなすために練習するときの参考にしていただければ幸いです。

「雪の華 / 中島美嘉」の楽曲音域データ

アーティスト中島美嘉
リリース
2003/10/1
タイアップ
明治「boda」「galbo」CMソング
総合難易度★★★★☆
音程難易度★★☆☆☆
地声最低音mid1F#(F#3)
地声最高音hiC#(C#5)
裏声最高音hiD#(D#5)
スピードBPM72(やや遅い)
ラップなし
雪の華 について

2003年10月1日にリリースされたシングル曲です。中島美嘉の15枚目のシングル曲で、明治のお菓子である「boda」と「galbo」のCMソングに起用されています。「galbo」に関しては今もコンビニなどで購入可能ですので、知っている人も多いでしょう。

ロングヒットを記録している作品でもあり、さらに紅白歌合戦では2003年と2005年の2回演奏されているので知名度は高めとなっています。

カラオケでも人気度は高く、とくに冬の季節では総合曲ランキングの上位にも名前を見受けられます。

YouTubeに公式チャンネルがPVを投稿しています。
再生数は2023年1月現在、7500万回を突破しています。冬の曲らしく、降りしきる雪の中で歌う中島美嘉さんの姿が印象的なPVに仕上がっています。

「雪の華」は物静かな雰囲気で進みながらも、サビでは壮大な歌声を響かせる冬を代表するバラードソングとなっています。

「雪の華 / 中島美嘉」カラオケでの歌い方について

曲の構成
  • 1番:Aメロ→Bメロ→サビ
  • 2番:Aメロ→Bメロ→サビ
  • ラスト:Cメロ→ラストサビ
歌い方解説
Aメロ
  • 高音:mid2G#(G#4)
  • 低音:地声最低音mid1F#(F#3)
  • 音程:やや易

音域はやや広く、最低音がこのパートで登場します。全体的に低音域でまとまっていて、女性からすると歌いにくさを感じるパートでしょう。

音程変化はあまり激しくなく、緩やかな変化が多めで合わせやすくなっています。スピードもゆったりとしていて、音程バーを見て合わせる余裕がありますね。

Aメロゆえに声量をおさえて、静かな雰囲気で歌唱します。音程の変化のみで強弱をつけ、余計なアクセントなどは入れないのがポイントです。

ロングトーンが多くなっていますので、母音を消え入るようにフェードアウトさせることでらしさが出てくるでしょう。

Bメロ
  • 高音:hiB(B4)
  • 低音:mid1G#(G#3)
  • 音程:やや易

音域はAメロから上がり、中音域~高音域が中心となります。急激な音域に変化が少ないために歌いやすいパートです。

音程も難易度が低く、長めの発声が多めですので、その部分をしっかりと決めれば大きく音程正解率を落とすことはないでしょう。ペースもAメロから継続してゆったりとしていますし、合わせるのに苦労はしない筈です。

Aメロよりも少しキーが上がるために、やや力を入れた発声へとシフトします。ただ、全力は出さないように注意してください。

加えて、Aメロと同じようにアクセントに関してもあまり強調しない歌唱を意識しましょう。ロングトーンは多くなりますが、やや伸ばした後に消えゆくようなフェードアウトの演出も継続できると良いですね。

サビ
  • 高音:地声最高音hiC#(C#5)、裏声最高音hiD#(D#5)
  • 低音:mid1G#(G#3)
  • 音程:やや易

音域は広くなり、このパートで地声最高音と裏声最高音の両方が登場します。高音域の表記が目立ちますが、頻度は少なめなのでそこまで歌いにくさは感じないパートです。

音程変化も継続して緩やかで合わせやすくなっています。難易度は低めで、落ち着いて歌唱して合わせる余裕も十分にあります。

サビですが、低音に関しては声量をおさえて静かな雰囲気を演出しますし、裏声に関しても芯をぼやけさせ力を入れない優しいものになっています。

サビでありながらも全力で歌うような歌い方ではなく、Bメロよりも少し力を加えつつ、それでいて余裕のある歌唱を意識するのがおススメです。

一方で、2番サビではその後にCメロ、ラストサビへと続いていくので、1番サビよりも力を入れて歌唱すると盛り上がりが演出できます。

Cメロ
  • 高音:地声最高音hiC#(C#5)
  • 低音:mid2B(B3)
  • 音程:普通

音域は狭く、高音域が目立つパートです。ラストサビに繋がるためにキーが高めに設定されていて、女性でも少し苦しさを感じるでしょう。

音程変化は緩やかで合わせやすいですが、少しだけ歌詞を敷き詰めている傾向があり、細かい部分を外しやすくなっています。

「雪の華」は全体的に覚えやすく歌いやすいメロディラインですので、集中的に練習するならこのCメロかなと思われます。とはいえ極端に難易度が高いわけではないので、少しの練習でも覚えきることは可能でしょう。

ラストサビへと繋がっていくために、声にはかなり力を入れます。とくに高音部分では高らかに歌い上げることを意識してみてください。逆に中音域部分ではやや声量をおさえて落差を演出しましょう。

ラストサビ
  • 転調:なし
  • 繰り返し:あり

転調はしませんが、繰り返しはあります。最初は静かなサビから始まり、繰り返し部分では力を上げて高らかに歌い上げていく形になります。

最初のラストサビでは1番のサビと同じようにやや声量をセーブします。Cメロよりも静かな雰囲気で歌うことで、繰り返し部分がいっそう強調される形になります。

繰り返し部分は曲中最大の見せ場でもあり、全力で歌唱しましょう。その中でも中音部分に関しては丁寧に、優しく歌いあげると表現力に深みが出てきます。

裏声部分に関しても力を入れて芯のあるしっかりとした歌声で1番サビとの違いを演出していけると良いですね。

カラオケで歌う場合の「雪の華 / 中島美嘉」の総評

曲中での音域はmid1F#(F#3)~hiD#(D#5)とかなり広いです。
地声最高音はhiC#(C#5)で、裏声最高音がhiD#(D#5)です。女性の平均的な音域から考えると、やや下方向に広がっています。

参考:女性の平均声域

女性の平均的な声域

曲を通しての音域は広く、各パートでの音域も広いのですが、各音域は集中している傾向にあり、歌いやすくなっています。

地声最高音はhiC#(C#5)で、サビとCメロで登場します。
登場頻度がやや多く、更にそれに準ずるキーも多く登場します。このhiC#(C#5)のキーはカラオケで歌い慣れている女性の方ならばやや余裕をもって出せるくらいのキーです。

高音が得意でなかったり、歌を歌い慣れていないと女性の方でもやや苦しくて出せない可能性もあります。もしもカラオケで歌唱してみて苦しいと思う場合にはキー調整を視野に入れてみてください。その際は

キーを1~2下げると良いでしょう。

これで地声最高音がhiB(B4)~hiC(C5)になりますので、女性の平均的な音域に収まり、やや楽になると思われます。

地声最低音はmid1F#(F#3)です。
Aメロで登場し、このキーは女性の平均的な低音域を下回っています。ただ中島美嘉さんの声は低音に関してははっきりとしたどちらかというと男性よりの歌声で、彼女の歌い方を再現できると意外と出しやすく感じるでしょう。

それゆえに上記で上げたキーを1か2下げる程度ならば、Aメロを何とか歌えるという可能性もあります。「雪の華」は低音域も高音域も重要度が高めですので、どちらもカバーできるキーに調整したいところです。

裏声最高音はhiD#(D#5)となっています。
サビで登場し、1番2番サビとラストサビでそれぞれ出し方が異なっています。1番2番サビではサビながらも静かな雰囲気を演出するために、芯のぼやけた優しめの裏声を短く歌唱します。

一方でラストサビでは芯のしっかりとした張り上げるような裏声をやや長めに発声することで違いを演出していきます。キーの高さとしては変わらないのですが、出し方の違いに注意ですね。

音程難易度はやや易となっています。
音程変化がどのパートも緩やかで、合わせやすくなっています。音程よりも低音や高音といった音域の方に意識を向けるのが吉ですね。

以上を考慮して、

総合的な難易度ではやや難になると感じました。

「雪の華 」は音程難易度はそこまで高くないのですが、音域が広く、それでいて各パートで声の出し方を細かく変えることで繊細な表現を求められる曲です。

低音域~高音域までどれも比重が高くなっていて、ただ歌うだけならば難易度は低いのですが、表現を込みで考えると奥が深いと言えます。

カラオケで歌い慣れていない人は、まずはこの曲を通して練習することで音程の再現や高音の維持といった基本的な要素がマスターできます。

一方で、歌い慣れている人であっても裏声の力の入れ具合や深い表現の仕方など、突き詰められる部分も見受けられる、本当に噛めば噛むほど味がしてくるような、そんな曲です。

知名度も高く、しんみりとした雰囲気やラストサビでの壮大なイメージはカラオケで視線を集めるのにも一役買ってくれます。気に入った場合にはぜひとも練習をしてみてください!

自分のキーを知っているとよりカラオケが楽しくなります

自分のキーの判断方法は以下で説明しているので、調べてみましょう。

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