なとりさんの人気急上昇中のデジタルシングル「Overdose(オーバードーズ)」についてカラオケでのパート毎の歌い方や音域を解説しました。地声、裏声の高さや音程の難易度も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
自分のキーを知っているとより参考になります。自分のキーの判断方法は以下で説明しているので、調べてみましょう。
このページではあなたの声のキーの高さを計測する方法について説明しています。自分の声の高さを知ろう!専用システムで音域(声域)チェック!音域(声域)を知る際に、「音域チェッカー」を使用します。音域チェッカー「音域チェッカー[…]
「Overdose / なとり」の楽曲音域データ
アーティスト | なとり |
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リリース | 2022/9/7 |
タイアップ | なし |
総合難易度 | ★★★★☆ |
音程難易度 | ★★★☆☆ |
地声最低音 | lowD(D2) |
地声最高音 | mid2B(B3) |
裏声最高音 | mid2E(E4) |
スピード | BPM118(やや速い) |
ラップ | なし |
2022年9月7日にリリースされたデジタルシングルです。2021年から活動を開始しているなとりさんが翌年の5月にショートバージョンをTikTokに投稿し、9月にフルバージョンがリリースされました。
主にSNSを中心として人気が爆発中の楽曲で、若者の間で広まっている一曲です。
その人気はカラオケにも表れていて、週間のカラオケ総合曲ランキングではTOP50に入っていることも多いです。
YouTubeに公式チャンネルが音源を投稿しています。
再生数は2023年2月現在、5800万回を突破しています。まだ投稿から5か月しか経っていないのに、驚異的な再生回数で人気が伺えます。こちらの動画ではもちろんフルで最後まで聴くことが可能になっています。
ちなみに「Overdose」は過剰摂取のことを指し、体や精神にとって異常をきたすほどの多量の薬物を使用することを指します。言葉的にはマイナスな側面が多いですが、その言葉を男女の不安定な関係に当てはめていると思われます。
「Overdose / なとり」カラオケでの歌い方について
- 1番:Aメロ→Bメロ→サビ
- 2番:Aメロ→Bメロ→サビ
- ラスト:ラストサビ
- 高音:地声最高音mid2B(B3)、裏声最高音mid2E(E4)
- 低音:地声最低音lowD(D2)(2番のみ)
- 音程:普通
音域はかなり広く、低音域にまとまっています。最低音は2番で登場しますが、1番でもlow音域に到達しますので、男性でも歌いにくさを感じるパートです。ただし低音は低音で固まっているために急激な音程のシフトがないのは救いです。
音程の変化は細かいのですが、どちらかというと合わせやすい位置に配置されています。さすがに音程バーを見て合わせるほどスピードは遅くないですが、リズムに乗りながら合わせやすくはなっています。
軽い調子で、リズムに乗って歌唱していきます。低音域から中音域まで幅広く変化しますが、原曲の歌い方をしっかりと再現していくことが大切です。
また裏声部分に関しては一か所の登場ですが、もともと中音域での登場になるために発生する時間はかなり短くなっています。正直余裕があるのなら地声で力を抜いて出してもそれっぽくは聞こえますので、あまり裏声にこだわることなく、むしろリズムに乗って歌唱することに重きを置いていきたいですね。
- 高音:地声最高音mid2B(B3)、裏声mid2D(D4)
- 低音:mid1B(B2)
- 音程:やや難
音域はAメロよりは上がるものの、依然として広めとなっています。ただlow音域は登場しないので男性の方ならばやや余裕が出てくるパートとなっています。
一方で音程に関してはスピードがかなり速くなっています。音程の変化は比較的緩やかなのですが、Bメロの最中に歌詞の敷詰め具合が激しく変化するので慣れていないとうまくついていけなくなる可能性が高いです。やや難易度は高いといえますね。
Aメロ以上にリズムに乗るのが大切です。声の出し方はAメロよりはやや力を入れて歌唱し、歌詞と歌唱の切れ目を意識するのがおすすめです。
また裏声に関してはAメロと異なりわかりやすい発声となっていますので、ここはしっかりと裏声で決めていくのを推奨します。
ちなみに余裕があればBメロの最後のフレーズは低音を響かせるように厳かな声を出していけるとかなりらしさが出ます。サビへの落差の演出にもなりますので、是非とも試してみてください。
- 高音:地声最高音mid2B(B3)、裏声最高音mid2E(E4)
- 低音:mid1B(B2)
- 音程:普通
音域はBメロとほぼ同じで依然として広くなっています。とはいえ中音域が中心になっていて、どちらかというと歌いやすいパートです。
覚えやすいメロディラインであるために、歌いやすいと思われます。音程に関してはスピードがBメロに比べてやや遅くなり、変化も激しくはなりません。リズムに乗って歌うことで合わせやすいと感じるはずです。
サビですがキーがかなり低いために低音特有の響きを意識して歌唱するのがおすすめです。部屋に歌声を響かせることを意識しながら、伴奏に負けないくらいの声量で歌唱していきましょう。
意識すべきはフレーズの途中にある裏声部分で、地声の中音域から張り上げるようにシフトします。かなり分かりやすい裏声で、芯がぼやけつつもはっきりとした発声となっています。その後一拍おいて地声に戻ってくる形が特徴的ですね。
この裏声部分でもリズムに乗ることもできるので、全体的に歌いやすくなっています。歌い始める前に簡単に裏声部分を意識するのもおすすめです。
- 転調:なし
- 繰り返し:あり
転調はしませんが、繰り返しはあります。多くの曲でみられるような繰り返し前のラストサビの力を抜くといったことはありません。
これまでのサビと同じような調子で丁寧に2回歌い上げて、綺麗に閉めていきましょう。
カラオケで歌う場合の「Overdose / なとり」の総評
曲中での音域はlowD(D2)~mid2E(E4)とかなり広いです。
地声最高音はmid2B(B3)で、裏声最高音がmid2E(E4)です。男性の平均的な音域から考えると、下にかなり大きく広がっています。
曲を通しての音域は広く、各パートでの音域も広めです。全体的に低音域が多くなっていて、特にAメロに関しては男性でも低すぎると感じるくらいです。
地声最高音はmid2B(B3)で、全パートで登場します。
登場頻度がかなり多くなっていますが、正直キーとしては低すぎるくらいで、場合によってはキーを上げるのもアリだとは思います。
このキーが苦しくなる男性の方はかなり稀だと思いますので、ほとんどの方は地声最高音は気にしなくて問題ありません。それゆえに、
地声最低音はlowD(D2)です。
2番のAメロで登場しますが、1番でもlow音域が登場します。ただ重要度はそこまで高くはなく、どちらかというとBメロ以降のmid1B(B2)の方が重要度は高めです。
low音域なんて出ないよと思われる方も多いと思うのですが、カラオケで歌ってみると原曲を再現しているからかある程度音程が合うようにも見受けられました。
そのため上記のようにまずはキー調整なしで最初は歌うことを推奨していますが、仮に低すぎてキーを上げる場合でもmid1B(B2)に着目して上げるのがおすすめです。
low音域に合わせて上げてしまうと、逆に高すぎてしまう可能性が高いです。多少low音域を無視しても全体的にそこまで違和感は感じないので、mid1B(B2)を意識してみてください。
裏声最高音はmid2E(E4)となっています。
Aメロとサビで登場し、それぞれ出し方が異なっています。Aメロの裏声はかなり発声が弱めで、それまでのAメロの発声も考慮すると力を抜いた地声でも代用ができます。
一方でサビの裏声は地声部分の発声がしっかりとしているために、原曲においても裏声との違いが目立ちますので裏声で歌唱した方が良いでしょう。
ちなみにBメロにも裏声がありますが、こちらはサビでの裏声と同じく地声との変化がわかりやすいので、こちらも裏声で発声したいですね。
Bメロとサビの裏声は歌い方の部分でも述べましたが芯がぼやけていますがはっきりしたものになっています。発声時間はかなり短いので、アクセントのように扱ってリズムを取るのに役立てると良いでしょう。
音程難易度は普通~やや難となっています。
音程変化は絶えずあり、スピードは速めですが、緩やかな変化が多めとなっています。難易度が高いのはAメロとなっていますので、この部分を重点的に練習するのがおすすめです。
「Overdose」は原曲に低音のハモリが至る所についているために、実際に歌唱しているとなとりさんの歌声かハモリかどちらを再現しているのかが分からなくなる可能性があります。
自宅で原曲を聞く際に必ず口ずさむようにして、ハモリではなくなとりさんの歌声をしっかりと再現できるように練習するのがおすすめです。
カラオケではハモリがやや大きく聞こえる場合もありますので、ハモリに引っ張られないように自分の中の再現すべき歌声をしっかりと持っておくように練習を重ねていきたいですね。
以上を考慮して、
「Overdose 」は一般的な曲から考えても低音域が中心となっている珍しい曲です。ここまで低い曲はあまり見ませんね。それゆえにカラオケで歌いなれていない人でも「音域的には」取り組みやすいでしょう。
ただし「音程」や「裏声」などはなかなかにレベルが高いものがそろっています。難易度が普通~やや難程度としましたが、これは練習をしっかりとすれば歌いこなせる可能性が高いからであり、練習をせずに歌いこなすのは難しいと言わざるを得ません。
とくに原曲にもあり、カラオケでも流れるハモリ部分がやや厄介で、しっかりとなとりさんの歌声を覚えるのが大事だと感じました。曲を覚えた後に、彼の歌声を中心に再現する練習をするのもありだと思われます。
とはいえしっかりと練習をすれば歌いやすい曲ですし、リズムに乗って音程も合わせやすい一曲です。キー調整に関しても行わなくて良い方がほとんどだと思いますので、おすすめの一曲です。
気に入った場合にはぜひとも練習をしてみてください!