「First Love / 宇多田ヒカル」についてカラオケでの歌い方や音域を解説しました。カラオケで歌う場合の参考にしてください。
「First Love / 宇多田ヒカル」の楽曲音域データ
アーティスト | 宇多田ヒカル |
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リリース | 1999/4/28 |
タイアップ | ドラマ「魔女の条件」主題歌 |
総合難易度 | ★★★★☆ |
音程難易度 | ★★☆☆☆ |
地声最低音 | mid1E(E3) |
地声最高音 | hiD#(D#5) |
裏声最高音 | hiF(F5) |
スピード | BPM90(標準的な速さ) |
ラップ | なし |
1999年4月28日にリリースされたシングル曲です。宇多田ヒカルの3枚目のシングル曲です。タイアップはありますが、そちらでの知名度は低めとなっています。
「First Love」は100万枚に迫るほどのヒット曲となりましたが、同タイトルであるアルバムの売上枚数が800万枚を超えるという歴史的ヒットとなっているので、そちらでの知名度も高くなっています。ちなみにアルバムの売上枚数は日本の音楽史における歴代1位です。
現在でも知名度が高く、そして非常に人気のある一曲で、カラオケの総合ランキングでも上位に入ることがあるくらいです。
YouTubeに公式チャンネルがPVを投稿しています。
再生数は2022年12月現在、7000万回を突破しています。公式チャンネルの中でも1番の再生回数となっていますね。
「First Love」は王道派のバラードソングで、忘れられない恋を描いた失恋ソングとなっています。
「First Love / 宇多田ヒカル」カラオケでの歌い方について
- 1番:Aメロ→Bメロ→サビ
- 2番:Aメロ→Bメロ→サビ
- ラスト:ラストサビ
- 高音:mid2D(D4)
- 低音:地声最低音mid1E(E3)
- 音程:やや易
音域はやや狭く、地声最低音がこのパートで登場します。登場は2番のみで一瞬となっていますが、mid1F#(F#3)のキーも多く登場するのでAメロは低音地帯と言えます。
曲のスピードがゆっくりで歌詞も敷き詰めていない上に、変化も緩やかであるために音程は合わせやすくなっています。長めの発声が多いので、母音を意識して正解率を稼いでいきましょう。
Aメロゆえに極力声量をセーブし、あまり抑揚をつけずに歌唱します。長めの発声で母音にアクセントを置くことでかなりらしさが出せるでしょう。さっくりと歌唱してBメロへと移行していきましょう。
- 高音:hiB(B4)、裏声hiD(D5)
- 低音:mid1G(G3)
- 音程:やや易
音域は広く、このパートでは地声の高音と裏声が登場します。キーの変化は大きいですが、低い音域から高い音域まで幅広く登場するために、少し歌いにくさを感じるかもしれません。
Aメロよりは歌詞を敷き詰めていますが、それでも依然としてスピードは遅く、息継ぎの余裕は十分にあります。しっかりと音程バーを見て合わせられるくらいですので、難易度はそこまで高くはありません。
Aメロでは力を抜き、抑揚をなくしましたが、Bメロではやや力を入れて歌唱します。最初に張り上げる部分があるのでそこで切り替えて抑揚をつけられると一気にらしさが出るでしょう。
裏声に関しては力を抜きつつも芯のある歌声を意識します。サビへ繋がる盛り上がりの部分ですので、しっかりと決めていきましょう。
- 高音:hiD(D5)、裏声hiD(D5)
- 低音:mid2D(D4)
- 音程:やや易
音域に関してはBメロとほぼ同じで、低音域から高音域まで幅広く登場します。歌いにくくはありますが、Bメロを歌いこなせたのならば問題なく歌唱できるでしょう。
ややスピードが速くなるものの、音程は合わせやすい位置に配置されています。ただし低音地帯については急激な変化がいくつか見受けられます。とはいえ、難易度は低めとなっています。
ラストサビで一番の盛り上がりを見せるので、少し余力を残しつつBメロと同じかそれよりは少し力を入れて歌唱すると良いでしょう。
英語歌詞部分は流れるように歌唱し、アクセントは最低限にします。特に最後は張り上げて覚えている人が多いですが、実際にはそこまでアクセントを入れていないので軽く触れる程度を意識するといいでしょう。
逆に日本語歌詞の部分は母音を強調したアクセントが強めとなっています。原曲を聴きつつ、どこに力を入れているかを探ってみてください。
- 転調:あり(地声最高音hiD#(D#5)、裏声最高音hiF(F5))
- 繰り返し:なし
繰り返しはないものの、転調します。キーが+1されます。ちなみに2番のサビからあまり空きがなく移行するためにタイミングには要注意です。
キーが+1されるのに合わせて歌い方が一気に変わり、かなり抑揚を込めたアクセント多めの歌唱になります。気持ちがかなりこもっている歌い方で、遅いスピードと相まって周りへの訴求力が高いパートです。
この曲の一番の見せ所でもありますので、高音を最後まで持続させて綺麗に締めていきましょう。
カラオケで歌う場合の「First Love / 宇多田ヒカル」の総評
曲中での音域はmid1E(E3)~hiF(F5)とかなり広いです。
地声最高音はhiD#(D#5)で、裏声最高音がhiF(F5)です。女性の平均的な音域から考えると、上下に広がっています。
曲を通しての音域は広く、各パートでの音域も広めです。ほとんどのパートで低音域から高音域まで幅広く、頻度多く登場します。高音から低音まで歌い慣れている必要がありますね。
地声最高音はhiD#(D#5)で、ラストサビで登場します。
サビの段階でhiD(D5)の高音が登場するなど、高音にはなかなか高いレベルが求められています。曲のスピードが遅いために長時間高音を発声し続けないといけないのも厳しいところです。
全体的にキーが高く、サビの英語部分に関しては平均するとhiB(B4)くらいの高さになりますので、女性からしてもやや厳しさを感じるかもしれません。
このキーは女性の平均的な最高音を少し越えていますので、高音が得意な人以外はキーを下げた方が無難です。その際は
ただし低音の関係から、キーを下げる場合には低音の発声にかなり自信がある必要があります。
その地声最低音はmid1E(E3)です。
Aメロで登場し、それを除いてもmid1F#(F#3)のキーが多く見られます。一瞬の登場ではなく、集中して登場するのがいやらしいところです。
このキーは女性の平均的な低音域から考えても低く、声量を調整するなどしてもギリギリ出せる人が多いレベルになります。
カラオケでキー調整をするとさらに下がってしまうために、その際は男性と同じくらい低音が出せる必要があります。低音域を伸ばすのはなかなかに難易度が高いために、キー調整は人を選ぶと言えるでしょう。
以上の点から、多少無理をするとしても原曲キーで歌唱することをオススメします。下げても1程度だとそこまで影響は受けないかなと感じました。
裏声最高音はhiF(F5)となっています。
ラストサビで登場し、それまでhiD(D5)だった部分が転調してこのキーに到達します。ラストサビそのものは+1の転調なのですが、裏声部分のみさらに転調するためにこのキーになっています。
サビとラストサビで発声の仕方が大きく異なり、サビではあまり力を入れずに優しく発声します。これはBメロでも同じですね。サビはスピードがやや速いために聞き逃してしまうほど速い切り替えとなっています。
ラストサビは一転して力が入り、やや掠れた裏声で感情を表現します。ラストサビは地声での力の入れ具合も強くなっているので、それに引っ張られる形で歌唱できると良いですね。
音程難易度はやや易となっています。
極端に難しい音程配置がなく、合わせやすい位置に配置されています。曲もゆったりとしていて、余裕もありますね。
ただ「Firtst Love」は表現をする必要のある個所が多いので、歌詞とメロディは完璧に覚えておく必要があります。しっかりと覚えてカラオケ歌唱中は高音や表現の方を意識するようにしましょう。
以上を考慮して、
「First Love 」は難易度はやや高めです。キー調整がしずらく、上下に広い音域を必要としています。これまで色々な曲を歌唱して、喉があらゆる音域の形に対応している必要があるとも言えます。
その上で表現には目を見張るものがあり、何度も聴いて、そして何度も歌うことで感情の込め方を覚えていくのがおススメです。
余談ですが、私は数多くのアーティストの曲を知ってますが、「女性アーティストで上手い人をあげて」と言われた場合には宇多田ヒカルさんを挙げます。
女性アーティストの数は多くあれど、彼女の歌声の表現の広さは頭一つ分抜けていると考えていて、この「Firtst Love」はその代表的な一曲と言えるでしょう。
もしも歌に自信がある女性の方でしたら、この曲はぜひともチャレンジして歌いこなしていただきたいですね。
自分のキーの判断方法は以下で説明しているので、調べてみましょう。
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