一般的な男性の声域の限界はmid2G#と言われています。ですが、それはあくまでも一般的な話であり、人によってはその上のhiAやhiA#へと声域を伸ばしていくことができます。
実際、私は最初はhiAの音が限界でしたが、練習を繰り返すことにより、今ではhiE程度まで声域を伸ばしています。このサイトを見ているという事は、あなたの声域もmid2G#以上であり、さらに声域を伸ばしたいと思ったからではないでしょうか?
今回は、そんなあなたのために私がどのようにhiAからhiEまで声域を伸ばしていったのか、それを詳細に紹介します。そんなに高いキーはいいよ!とりあえず平均のmid2G#まで出したいんだ!という方は下記の記事を参考にしてください。
好きな曲を好きなように歌いたい、そう思うことはないでしょうか?カラオケは気持ちよくなる遊びの場所。だからこそ、自分の好きなアーティストを思いっきり歌って楽しみたいですよね。ですが、高音が出ないために好きなアーティストが歌えな[…]
※声域の限界は個人差があります。私の方法を試したからといって必ずhiEまで声域が伸びるわけではありません。また、高いキーの挑戦するときに喉を酷使しますので、ポリープなどの可能性も出てきます。練習した結果の喉のダメージについては責任を負えません。自己責任でお願いします。
厳しいなと思った段階で高音の練習はストップし、十分な休息をとるようにしてください。また、少しでも違和感を感じた場合はすぐに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
高音のキーが同じでも、出しやすさが同じとは限らない
hiAやmid2G#などの表記になりますが、曲は音域が決まっています。とはいえ、音域が同じ=どの曲でも同じように歌えるというわけではありません。
同じhiAのアーティストの曲でも、レミオロメンの曲とJanne Da Arcの曲のどちらが出しやすいかと問われれば、迷わずレミオロメンと答えます。
これには、そのアーティストの声の傾向が大きく関係しています。
アーティストにより、使っている声帯が異なる
人はさまざまな声を持っています。声を出しているのが声帯ですが、その声帯の使っている部分が違うと声も変わってきます。先ほど挙げたレミオロメンとJanne Da Arcでは、使用する声帯が異なります。
レミオロメンはしっかりとした声で、どちらかというと男性アーティストに多い声の出し方です。男性アーティストの声をそのまま高くしたイメージであり、主観になりますが、歌いやすいアーティストです。
一方でJanne Da Arcは、どちらかというと男性寄りの声から少し離れた声です。女性寄りの声ではないのですが、レミオロメンよりはしっかりとしているイメージがなく、同じhiAの曲でも出しにくい声をしています。具体的に画像で示すと、以下のような感じです。
Janne Da Arcの方が女性よりですが、完全に女性よりではなく、まだ男性よりです。
男性はカラオケで女性アーティストは歌えない
男性アーティストと女性アーティストでそもそもどちらが歌いやすいのか?という疑問をたまに受けます。これに対する答えはお分かりかと思いますが、男性が原曲キーで歌いやすいのは男性アーティストであって、女性アーティストではありません。
例えば、上と同じような出しやすい、出しにくいを女性アーティストで見ていきましょう。ここでは広瀬香美と華原朋美を見ていきます。どちらもhiD~hiEを得意とするアーティストです。
どちらが出しやすいかですが、結論から述べると、どちらも出しにくいです。ただ、あえて言うのであれば広瀬香美の方が出しやすいです。ただし、同時に私の知るほとんどの男性アーティストよりも広瀬香美の方が出しにくいです。
つまり、上の図に華原朋美、広瀬香美を足すと、次のような図になります。
女性アーティストの中にも、声質により歌いやすい、歌いにくいはあります。ただし、上の図に書いたこえられない壁をこえて左に行くことは基本的にありません。私たち男性にとって、どれだけ高音が出るようになっても女性曲は歌いにくい曲なのです。
これが、アーティストによる声の出やすさ、出にくさの問題です。ただキーに影響するのではなく、それぞれのアーティストにより、出しやすさは変わってきます。
そして、声域を伸ばしていくのは、出しやすいアーティストで練習し、その後出しにくいアーティストで練習するといった方法が効果的でした。使用している声帯が増えていくことがまず第一です。上の図でいうところの左から順に右に練習するアーティストを変えていきます。
カラオケで高音を練習する際も、適したキーの曲を歌う
アーティストを選択すれば、どの曲を歌っても声質は変わりません。ただし、キーは変わるので適した曲を選ぶ必要があります。例えばレミオロメンならmid2G#の「電話」かhiAの「蒼の世界」などが最初の練習の候補です。自分の声域に注意しながら、適したキーの曲を選びましょう。
曲のキーを判断するには、「音域.com」のサイトが有益な情報を提示してくれています。参考にしましょう。
音域.com(https://www.music-key.com/)
また、自分の声域が分からない場合、その状態で練習をすることは非常に危険です。声域を知りたい場合は以下の記事を参考にしてください。
このページではあなたの声のキーの高さを計測する方法について説明しています。自分の声の高さを知ろう!専用システムで音域(声域)チェック!音域(声域)を知る際に、「音域チェッカー」を使用します。音域チェッカー「音域チェッカー[…]
カラオケで高音を練習する際のアーティストの順番
カラオケで高音の練習する場合、まずはレミオロメンから入ろう
上の画像が半分答えですが、まずはレミオロメンでの練習をおすすめします。レミオロメンは声がしっかりとしていて、使う声帯も私たち男性が得意とする声帯に近いです。
これから先、男性での超高音の練習をするのに、これほど向いているアーティストは他にいません。その次におススメするのは、GLAYです。キーに十分注意しますが、hiAやhiBの曲も多く、それでいてhiDのWinter againやHoweverもあります。
可能ならばここでhiC辺りまで練習したいです。あまり無理はせずに、まずはhiAの曲から練習しましょう。この時点で、画像は次のようになります。
GLAYのみの練習に飽きたならば、ラルクも入れてOKです。ただし、キーには注意してください。
カラオケでの練習を、次第に女性よりのアーティストにシフトしていく
GLAY、ラルクでの声域の拡張が成功したならば、次は女性よりの曲を練習しましょう。一例ですが、上で紹介したJanne Da Arcをおすすめします。現在はボーカルがソロ活動をしているので、Acid Black Cherryでも良いでしょう。
どちらもhiBが最高音ですが、歌ってみると思った以上に厳しいと思います。キーそのものは曲によってはGLAYの方が高いのに、使う声域が違うだけでこんなにも苦しいのか!というのを体験できます。
この段階で、画像は次のようになりますね。
カラオケで女性よりの声帯が鍛えられたら、最後のステップへ
Janne Da Arcが歌えるようになれれば、準備は完了です。最後のステップへ進みましょう。最後のアーティストはX JAPANです。非常にキーが高く、ほとんどの曲がhiC~hiEです。男性なのに普通の男性アーティストの曲が低いと感じてしまう高さです。
声質がどちらかというとJanne Da Arcに近いので、まずは低いキーであるhiBのDAHLIAから練習していきましょう。それでもかなり高いキーなので、もしも辛いなと感じたり、違和感があった場合はすぐに練習をやめてください。
最終的に画像は以下のようになりました。
X Japanについては、もうこえられない壁ギリギリです。曲によってはこえていると言っても良いです。
ここまで出せると、カラオケで女性アーティストも歌えます
X Japanが出るなら、少し歌いずらいですが女性アーティストも歌えます。とはいえアーティストを選ぶ必要はあります。もしも女性アーティストの曲をそのまま歌いたいと思うのであれば、まずは水樹奈々あたりがおすすめです。
キーは曲によってはX Japanよりも低いですが、それでも出しにくいとは思うはずです。すでにX Japanを歌えるならば当初の目的は十分すぎるほどクリアしています。ちなみに、水樹奈々も入れると画像は以下の通りです。
高音マスターが教えるhiEまでの練習法 ~おわりに~
アーティストにより声の出しにくい、出しやすいがある、についてですが、あまりネット上でこの情報を見たことがありません。普通に歌っていれば気にする事でもありませんので、仕方がないかもしれませんね。ですが、歌いにくい、歌いやすいは確かにあるので、注意すべきです。
また、最初から言っていますが、練習の際には十分に注意してください。自分の声域よりも高い声を出すという事は、喉へダメージを与えるという事です。
例え曲の途中であっても、違和感があったり、苦しいと思えばすぐに歌唱をやめるべきです。一曲歌いきるなんてことは間違ってもしないでください。
私の友人でそれをやってしまい、喉を傷めすぎて半年ほど安静、そして声域が下がってしまったという人もいます。練習する際は、決して無理はしないようにしてください。
練習は一人カラオケで行うものですが、そこでの練習でも気を付けるべきポイントはいくつかあります。そういったポイントは以下の記事にまとめましたので、ぜひとも参考にしてください。下の記事に目を通すことで、高音が出るまでの時間も短くなるでしょう。
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