aiko(アイコ)のロングヒットシングル「花火(はなび)」についてカラオケでのパート毎の歌い方や音域を解説しました。地声、裏声の高さや音程の難易度も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
「花火 / aiko」の楽曲音域データ
アーティスト | aiko |
---|---|
リリース | 1999/8/4 |
タイアップ | 多数あり |
総合難易度 | ★★★★☆ |
音程難易度 | ★★★☆☆ |
地声最低音 | mid2A(A3) |
地声最高音 | hiF(F5) |
裏声最高音 | なし |
スピード | BPM96(標準的な速さ) |
ラップ | なし |
1999年8月4日にリリースされたシングル曲です。aikoの3枚目のシングル曲で、この1作後には「カブトムシ」がリリースされています。
タイアップは数が多いですが、どちらかというと歌番組などで聞いたことがあるという方が多いでしょう。
発売時はそこまで人気ではなかったのですが、その後じわじわと人気が出ていき、今ではaikoを代表する一曲となっています。
また、花火という題名からも分かるように夏になるとカラオケランキングでも上位にランクインします。
YouTubeに公式チャンネルがPVを投稿しています。
再生数は2023年7月現在、1800万回を突破しています。3年前に投稿された動画ですが、今でもミュージックビデオのランキングでランクインすることがあるくらいです。
「花火」はアップテンポな調子で進んでいく、ノリノリで歌えるナンバーとなっています。
「花火 / aiko」カラオケでの歌い方について
- 1番:Aメロ(2回)→Bメロ→サビ
- 2番:Aメロ→Bメロ→サビ
- ラスト:Cメロ→ラストサビ
- 高音:hiC(C5)
- 低音:mid2C(C4)
- 音程:普通
音域は狭く、1オクターブに収まっています。音域の変化はそこまで激しくないですが、高音はhiC(C5)と高めで、このキーをAメロから要求されるのはなかなかに辛いところです。
音程の変化は緩やかで合わせやすくなっています。ただしスピードが速く、早口での歌唱が求められます。
流れるように歌唱するのが重要です。歌詞とメロディは事前にしっかりと覚えておく必要があるでしょう。あまり力を入れないことで流れるようにスムーズに歌唱できます。体全体でリズムを取るのもおススメですね。
また一番のみ Aメロが二回繰り返され、二番以降は繰り返しがありません。 Bメロに移るタイミングを間違えないようにしましょう。
- 高音:hiC(C5)
- 低音:地声最低音mid2A(A3)
- 音程:普通
Aメロから音域は少し広がりますが、それでもまだ狭く、十分に歌いやすいパートです。ただ高音は継続してhiC(C5)となっていますので息継ぎはしっかりと行っていきたいですね。
このパートでは地声最低音が登場します。登場頻度は全部で三回ですが、キーがmid2A(A3)とやや高めのために出しにくさはそこまで感じないでしょう。
スピードはAメロと比べると遅くなるのですが、一方で音程は上下に動くものが多くなり、難易度が少し上がります。やや余裕が出来るので、音程バーに着目するのもアリですね。
リズムに乗ることはAメロから継続しています。ただ長めの発声箇所がいくつかあるので、その部分をしっかり発声するとめりはりがついてらしさが出てきます。リズムにも乗りやすくなるので、オススメです。
- 高音:hiC#(C#5)
- 低音:mid2C(C4)
- 音程:やや易
音域はAメロやBメロと同じく狭めですが、全体に高音域が多くなります。とくに最高音に関してはhiC#(C#5)と1音高く、張り上げて出すために声が裏返りやすいです。
直前に息継ぎをする個所がないので、体内の空気が不足した状態で出すことになります。高音が不得意な場合はより多く息を吸ったり、あるいは目を瞑って高音に集中するなどして対応していきましょう。
音程に関しては少し易しくなります。緩やかな変化が多くなり、急激な変化も張り上げる部分のみです。ただ歌詞は敷き詰め気味ですし、キーも高いので苦しくて合わせている余裕がなくなる可能性はあります。
各フレーズの最初をやや強めに発声することで勢いに乗ることができます。一方でフレーズ終わりは伸ばさずに区切っていくのがポイントです。張り上げるポイントがフレーズの中盤にすべて配置されているので、フレーズはじめに力を入れることで力強く→力を弱く→力強くと、表現の波を作り出すことが可能です。
- 高音:hiD#(D#5)
- 低音:mid2C(C4)
- 音程:普通
音域は依然として狭く、主に中音域~高音域からなります。高音部分がさらにキーが上がり、hiD#(D#5)の高音が登場します。
前半後半で音域が大きく変わり、前半は中音域が中心です。一方で後半は高音域が中心となるので、しっかりと歌い分けていきましょう。
また音程に関しては緩やかな変化が大多数を占め、スピードもそこまで速くありません。ただし、一部ジグザグに変化する音程も見受けられ、キーも高めですので、難易度はこれまでのパートとさほど大差は無いかなと思います。
前半はなるべく声量をおさえて静かな雰囲気を演出するのがおススメです。キーはやや高めですが、苦しそうに歌ってしまわないようにブレスはしっかりと行いましょう。
後半は高音が連続し、ラストサビへの繋がりとして声を張って歌唱していくのがおススメです。キーは高いですが準備する余裕は少しですがありますので、息を大きく吸って挑んでみましょう。
- 転調:あり(地声最高音hiF(F5))
- 繰り返し:あり
転調および繰り返しがあります。この曲一番の難所と言っても過言ではなく、まず第一にサビと同じような歌詞ながらも、音程が微妙に変わっています。
それに伴って歌い方も変わってくるので、このラストサビをサビと同じではなく、やや異なるパートとして捉える必要があります。
歌い方に関してはサビと同じで構いませんので、ラストサビの歌い方をしっかりと覚えるのがおススメです。とくにどこが上がってどこが下がっているのかといった細かい変化をおさえておくとより良いですね。
転調部分でこの曲中での最高音が登場します。全2回登場しますが、いずれもコーラスのような形で登場します。hiF(F5)のキーは女性からしてもかなり高いキーですので力を振り絞って出していきましょう。
カラオケで歌う場合の「花火 / aiko」の総評
曲中での音域はmid2A(A3)~hiF(F5)とやや広いです。
地声最高音はhiF(F5)で、裏声は使われていません。女性の平均的な音域から考えると、やや上に広がっています。
曲を通しての音域は広いですが、各パートでの音域は狭めです。最高音とそれに準ずるキーが登場するのはラストサビのみで、他のパートは基本的に1オクターブ前後に収まっています。
地声最高音はhiF(F5)で、ラストサビで登場します。
登場頻度は少なく、コーラスのような形で登場するのがポイントです。準ずるキーも多く登場しますので、hiD(D5)くらいまではなんとか出せる必要があります。
どちらかというとhiD(D5)周辺で考える必要があるのですが、それでもこのキーは女性の平均的な最高音を超えています。高音が得意な人以外はキーを下げた方が無難でしょう。その際は
これで地声最高音がhiC(C5)~hiC#(C#5)になりますので、やや楽になると思われます。
地声最低音はmid2A(A3)です。Bメロのみで登場し、頻度は少なめとなっています。
このキーは女性の平均的な低音域ギリギリですが、低音が得意な方ならば苦も無く出せる高さです。上記ではキー調整に-1か-2を勧めましたが、もしも低音に問題がないのならさらに下げるのもアリでしょう。
一方で、男性が歌唱する場合にはがっつりと下げてしまっても問題はありません。それこそ6つ下げてもまだ余裕がある方がほとんどだと思います。
ちなみに高音部分を裏声で代用する方法ですが、スピードが速く音程変化がやや複雑なためにあまりお勧めしません。ただ、裏声の発声に慣れているのであればチャレンジするのもアリかなとは思います。
音程難易度は普通となっています。
音程変化は緩やかななのですが、スピードが速く歌詞を敷き詰めていて余裕がありません。高音も相まって、音程バーを見て合わせられる箇所はかなり少ないですね。逆に言えば、その少ない箇所はしっかりと音程を合わせる必要があります。
初見では難易度が高いと感じられますが、歌い慣れてみると短い発声と長い発声が良い塩梅であることに慣れてきて、音程の正解率も上がってくるでしょう。練習をすると印象ががらりと変わる曲ですね。
以上を考慮して、
「花火 」は難易度的には初見では普通寄りのやや難、練習すると普通程度といったところです。曲をマスターしても高音部分の課題は残りますね。
キー調整をするとかなり歌いやすくなるのでおススメです。一方で原曲キーでの歌唱はなかなかにレベルが高いものの、歌いこなせると達成感は大きいです。歌唱に自信がある人は挑戦してみるのがおススメです。
夏を代表する一曲ですので、カラオケで披露すると盛り上がりやすいです。知名度も高いですし、歌っていて楽しいナンバーです。
ぜひともこの記事を参考にして、練習をしてみてください!
自分のキーの判断方法は以下で説明しているので、調べてみましょう。
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