「廻廻奇譚 / Eve」のカラオケでの歌い方【音域】

「廻廻奇譚 / Eve」についてカラオケでの歌い方や音域を解説しました。カラオケで歌う場合の参考にしてください。

自分のキーを知っているとより参考になります。自分のキーの判断方法は以下で説明しているので、調べてみましょう。

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「廻廻奇譚 / Eve」の楽曲音域データ

アーティストEve
リリース2020/10/3
タイアップテレビアニメ『呪術廻戦』の第1クールOP
総合難易度★★★★★
音程難易度★★★★☆
地声最低音lowF(F2)
地声最高音hiA#(A#4)
裏声最高音hiD(D5)
スピードBPM185(とても速い
ラップなし
廻廻奇譚について

2020年10月3日にリリースされたデジタルシングル曲です。テレビアニメの主題歌として注目を集めました。

ちなみに廻廻奇譚は造語で、おそらくですが「廻廻」と「奇譚」に分かれると思われます。「廻廻」という言葉は存在しないものの、「廻」は回るという意味です。「奇譚」は「不思議な話」という意味です。

そういった意味から「巡り廻る不思議な話」ということかなと個人的には考えていますが、真相は不明です。

YouTubeに公式チャンネルがPVを投稿しています。
再生数は2022年9月現在、2億6000万回を突破しています。すさまじい再生回数ですね。PVも曲の雰囲気を反映させたどこかダークな色合いに仕上がっています。

「廻廻奇譚」はスピードが速く、疾走感のあるナンバーとなっています。

「廻廻奇譚 / Eve」カラオケでの歌い方について

曲の構成
  • 1番:Aメロ→Bメロ→サビ
  • 2番:Aメロ→Bメロ→サビ
  • ラスト:Cメロ→ラストサビ
歌い方解説
Aメロ
  • 高音:地声最高音hiA#(A#4)
  • 低音:lowG(G2)
  • 音程:やや難(スピードが速く、音程変化が複雑)

音域がかなり広く、地声最高音がこのパートから登場します。低音域から高音域まで幅広く変化するので歌い慣れていないうちは声の出し方に苦労するかもしれません。

音程に関しては難易度がかなり高く、スピードが速い、歌詞を敷き詰めている、音程が複雑といった三拍子がそろっています。正直、音程をしっかりと合わせている余裕はないので、歌いながら音程を合わせていくといった方法がおすすめです。そのためにも歌詞やメロディーに関しては、事前にしっかりと覚えておく必要性があるでしょう。

低音域に関しては力を抜いて呟くように、そし高音では張り上げて歌唱します。ただし、かなり歌詞を敷き詰めていますので、発声をしっかりするためにも口の形をしっかりと作って歌唱するのがおすすめです。唇が絶えず動いているようなそんな感覚で歌えているなと気づければ完璧です。

Bメロ
  • 高音:裏声最高音hiD(D5)、地声最高音hiA#(A#4)
  • 低音:mid2A#(A#3)
  • 音程:普通(急激な変化があるものの、やや余裕がある)

Aメロと比べると音域は狭くなったものの、高音域の方に広がっています。地声最高音がこのパートでも登場し、裏声最高音も登場します。ただし裏声に関しては二番でのみ登場です。二番の裏声に関しては本当に一瞬の登場ですが、そのあとにすぐロングトーンがあるので、そちらをしっかりと決めていきたいですね。

Bメロそのものが短く、音程の変化もそこまで複雑というわけではありません。 Aメロほど歌詞を敷き詰めているわけでもないので、やや歌いやすさを感じるパートです。このパートでしっかりと音程を合わせて、サビへつないでいきましょう。

歌い方に関しては、Aメロよりもやや力を入れた歌声で歌唱します。急激に上がるキーが多めですので、そういったところで声を張り上げられるとらしさが出ます。

サビ
  • 高音:裏声最高音hiD(D5)、地声最高音hiA#(A#4)
  • 低音:mid1G(G3)(2番サビのみmid2A(A3))
  • 音程:やや難(急激な変化が多く、外しやすい)

このパートも音域が広く、地声最高音、裏声最高音共に登場します。低音域から高音域へのシフトが多く、その切り替えに少し苦戦するかもしれません。

かなり歌詞を敷き詰めていて、さらにスピードも速めです。急激な変化が多いために、音程は一部を外しやすくなっています。難易度としては高めで、しっかりと歌詞やメロディーを覚えておく必要があります。キーが高いので、高音を出すことに必死になってしまうのも難しい点と言えるでしょう。

サビですので、声を張り上げて歌唱しますが、歌詞一つ一つのワードをしっかりと発声して行く必要があります。口を素早く、しかししっかりと動かして早口のフレーズを歌い切っていきましょう。

Cメロ
  • 高音:地声最高音hiA#(A#4)
  • 低音:地声最低音lowF(F2)
  • 音程:普通(緩やかな変化が多いが、歌詞を敷き詰めている)

音域は曲中で一番広くなっています。地声最低音と地声最高音がこのパートで登場します。ただし、地声最低音に関しては一瞬の登場で、すぐにキーが上がってしまいます。そのため、多少は外してしまっても問題はありません。

音程に関しては緩やかな変化が多く、歌詞に関してもAメロBメロサビに比べればまだ敷きつめていないと言えます。ただし、一部複雑な部分もあり、そういった場所で多少は外してしまうかもしれません。ですが、その場合でも気にせずに歌唱を続けていきましょう。

前半に関しては意図的に力を抜いて、落ち着いた声で歌唱します。そして後半に向かうにつれてキーが上がるのに合わせて、声に力を入れていき、ラストのサビへ繋げていくといった演出の仕方がおすすめです。

ラストサビ
  • 転調:なし
  • 繰り返し:なし

転調も繰り返しもありません。Cメロから流れるようにサビに入っていき、綺麗に歌い上げて締めていきましょう。

カラオケで歌う場合の「廻廻奇譚 / Eve」の総評

曲中での音域はlowF(F2)hiD(D5)とかなり広いです。
地声最高音はhiA#(A#4)で、裏声最高音はhiD(D5)です。男性の平均的な音域から考えると、上にも下にも広がっています。

参考:男性の平均声域

男性の平均的な声域

曲を通しての音域から分かるように、各パートでの音域も広めになっています。各パートを通して急激な変化が多く、低音、中音、高音全てをまんべんなく要求されます。全体的にキーは高めで、Aメロから地声最高音が登場するような構成になっています。

地声最高音はhiA#(A#4)で、恐るべきことに全パートで登場します。
男性の高音として考えるとやや高く、さらにその高音を素早く出すので苦しくなりやすいです。登場頻度も高く、このキーを余裕をもって出せるだけの高音の技術が必要になっています。

正直、地声の高音に自信のある人でも、曲の性質上やや厳しい高さだと思われます。実際にカラオケで歌唱してみて、苦しいなと感じた場合にはキーを下げることをオススメします。

キー調整をする場合には、キーを1つ~2つ下げてみましょう。

これで地声のキーがmid2G#(G#4)~hiA(A4)になるので、余裕が出てきます。ちなみにキーを下げても曲のスピードは変わらないので、息継ぎが大事という点は変わりません。

地声最低音はlowF(F2)です。
男性の平均的な低音域から考えるとかなり下の方に位置しています。登場はCメロのみですが、AメロではlowG(G2)のキーも登場します。

「廻廻奇譚」は音域が恐ろしいほど広いために、キー調整はかなりやりにくいです。上記で-2や-3と言いましたが、これは最低音を無視してでも歌唱するという苦渋の選択でもあります。

当然ですが、原曲キーで歌唱することが音域的には良いことは言うまでもありません。その場合、高音はかなり難しくなりますが……。

裏声最高音はhiD(D5)となっています。
サビとBメロで登場し、Bメロに関しては2番だけの登場です。裏声は突き抜けるような、それでいて芯のあるしっかりとしたものとなっています。Bメロはともかく、サビでの裏声は発声した後にすぐに地声に切り替えます。

ほぼノータイムでの切り替えになりますので、難易度はかなり高めです。カラオケで練習をしてみて、地声の高音から裏声への切り替えをスムーズにできるように練習すると良いでしょう。

音程難易度はやや難となっています。
音程変化は絶えずあり、急激な変化も多めです。スピードも速く、歌詞も敷き詰めていて、音程を合わせる余裕はありません。

むしろ舌が回るか、キチンと発声ができるかといったレベルの問題になる難易度です。しっかりと歌詞を覚えたうえで、意識して唇を動かして歌唱しないとモゴモゴとした歌声になってしまいます。歌う前には唇を動かす運動をすると良いかもしれませんね。

以上を考慮して、

総合的な難易度ではやや難~難になると感じました。

「廻廻奇譚」は非常に難易度の高い曲と言えます。音域の広さ、裏声の切り替え、音程の難しさなど、さまざまな分野で高いレベルが要求されます。絶対に初見で歌いきれるような曲ではないので、事前の練習は必須と言えるでしょう。

歌詞とメロディを覚えるのは当然として、その上で歌い方であったり、声の切り替え方、口の動かし方を覚えるのがおススメです。マスターするまでは時間がかかると思われますが、マスターすると一気に周りの目を引き込めます。

私も何回か歌いましたが、周りから「すごい!」と言われることが多かったです。知名度も高いので、練習する価値は十分にあると言えるでしょう。気に入った場合には、難しいものの、ぜひとも頑張って練習してみてください。

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