LiSA(リサ)の知名度を一気に上げた楽曲「紅蓮華(ぐれんげ)」についてカラオケでのパート毎の歌い方や音域を解説しました。地声、裏声の高さや音程の難易度も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
「紅蓮華 / LiSA」の楽曲音域データ
アーティスト | LiSA |
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リリース | 2019/7/3 |
タイアップ | アニメ「鬼滅の刃」OPテーマ |
総合難易度 | ★★★★☆ |
音程難易度 | ★★★☆☆ |
地声最低音 | mid1E(E3) |
地声最高音 | hiD(D5) |
裏声最高音 | hiG(G5) |
スピード | BPM135(速い) |
ラップ | なし |
2019年7月3日にリリースされたシングル曲です。LiSAさんの15枚目のシングル曲で、2019年4月22日に「紅蓮華」のみで先行配信されました。
タイアップはアニメ「鬼滅の刃」で、社会現象を巻き起こすほどのヒットになったアニメです。それゆえにこの曲の知名度も非常に高くなっています。
LiSAさんはこの曲以外にもfeatですが「from the edge」を、無限列車編で「炎」を含む3曲を歌っています。鬼滅の刃と言えばLiSAさん、という印象もありますね。
聴く音楽としての人気だけでなく、歌う音楽としての人気もすさまじいものになっていて、カラオケ総合ランキングでは2019年度に女性1位を獲得した後に、2022年現在までTOP50に入り続けています。
YouTubeに公式チャンネルがPVを投稿しています。
再生数は2022年10月現在、9500万回を突破しています。赤、黒、白を基調とした印象的なPVですね。
また、YouTubeにTHE FIRST TAKEも投稿されています。こちらは再生回数が1億2000万回と多く、ひょっとしたらこちらの方を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
「紅蓮華」はアップテンポな調子で進んでいき、サビで大きく盛り上がるナンバーです。ちなみにこれで「ぐれんげ」と読みます。
「紅蓮華 / LiSA」カラオケでの歌い方について
- 1番:イントロ→Aメロ→Bメロ→イントロ→サビ
- 2番:Aメロ→Bメロ→サビ
- ラスト:Cメロ→ラストサビ
- 高音:hiB(B4)
- 低音:mid2B(B3)
- 音程:やや易
音域は1オクターブと狭めに設定されていますが、全体的に高音域が多めとなっています。最高音のhiB(B4)のロングトーンもこのパートで登場します。
短めで、さらに音程の変化も緩やかです。一か所だけ急激に変化する部分がありますが、それ以外の部分は長めの発声が多く、合わせやすいと言えるでしょう。
曲の始まりから、力を入れたしっかりとした発声を意識して歌唱します。特に最後のロングトーンでは力強い発声を響かせるように意識すると良いでしょう。
- 高音:hiC(C5)
- 低音:地声最低音mid1E(E3)
- 音程:普通
音域は広く、地声最低音がこのパートで登場します。合計で2回登場しますが、やや長めの発声になっていて、しっかりと出す必要があります。
音程の変化は継続して緩やかで、歌いやすくなっています。ただしスピードが少し速めですので、リズムを見失わないように注意しましょう。
音域が広いために、低音域と高音域で歌い方を少し変えると良いでしょう。前半の低音域では声量をセーブして最低音の発声に注意し、後半の高音域では力を入れて歌唱します。噛みつくような口の動きをイメージすると歌いやすいかなと思います。
- 高音:地声最高音hiD(D5)、裏声hiD(D5)
- 低音:mid2E(E4)
- 音程:普通
音域は狭く、1オクターブにも満たない幅になります。このパートで地声最高音が登場しますが、裏声の方が主張が激しいためにあまり気付かないかもしれません。発声も一瞬ですが、やや張り上げ形になるので、声が裏返らないように注意しましょう。
音程に関しては上下に動くものが多く、難易度は少し高めとなっています。やや難ほどではありませんが、それ寄りの普通といった印象です。一音一音を大事に発声することで、リズム音程を両立させていきましょう。
Aメロよりは力を入れますが、イントロよりはやや力を抜いて歌唱します。一番の見せ場は裏声のロングトーンですので、この部分できれいな裏声を出せるように準備をしましょう。裏声は力強いながらも、芯の薄い声を意識すると成功しやすいですね。
また、Bメロは2番で転調し、裏声部分がなくなりますが、代わりに歌詞を敷き詰めたフレーズが登場します。こちらは音程は合わせやすいものの、歌詞やメロディをしっかりと覚えたうえで、口の形をしっかりと作って歌唱する必要があるので要注意パートですね。
- 高音:地声最高音hiD(D5)、裏声最高音hiG(G5)
- 低音:mid2D(D4)
- 音程:普通
音域はやや広くなりますが、高音域が頻出するようになります。このパートで地声最高音と裏声最高音が登場です。地声に関しては、準ずるキーと共に数回登場しますので、安定して出せる必要があります。
裏声に関してはhiB(B4)の地声高音から一気に変化し、その後hiF#(F#5)に1音落ちてのロングトーンとなります。地声から裏声の切り替えがスムーズであることに加えて裏声での綺麗なロングトーンの両方が要求されるので、なかなかに難易度が高い裏声となります。
音程に関してはBメロと同じくらいの難易度ですが、どちらかというと合わせやすくなっています。何度も聞いている部分だと思いますので、この部分はある程度合わせられると思って、高音の方に集中して行きたいところです。
歌い方に関してはサビですので力を入れて歌唱します。地声裏声ともにかなりの高音が要求されますので、プレスをするタイミングを失わずにしっかりと息を吸って、掠れない綺麗な高音を出しましょう。
- 高音:地声最高音hiD(D5)
- 低音:mid2B(B3)
- 音程:やや易
音域はかなり狭く、この曲にしては珍しく低音、中音、高音すべてを使用します。本質的にはこのパートが一番動いていると言っても過言ではありません。
一方で音程の変化はかなり緩やかで、イントロ同様に合わせやすい印象を受けるでしょう。この部分でなるべく音程の正解率を稼いでいきたいところですね。
歌い方がやや難しいパートです。全部で4フレーズあるのですが、1フレーズ目は可能な限り声量を抑えてもの寂しい雰囲気を演出し、2フレーズ目の最後のほうで声を張り上げて歌唱します
そして3フレーズ目では1フレーズ目と同じように声を抑えて歌唱し、最後の4フレーズ目にてラストサビに繋げるために段々と声量を付けていく演出が有効です
少し歌い方が難しいので、原曲をよく聞いて声の出し方というものを覚えていきましょう。
- 転調:あり
- 繰り返し:なし
繰り返しはありませんが、一部転調しhiD(D5)のキーがロングトーンに変化します。これまでは一部の発声だったものがロングトーンに切り替わりますが、サビを歌いきれていたのならば問題なくやりきれるはずです。
この曲の一番の見せ所でもありますので、最後まで全力で歌唱して綺麗に締めていきましょう。
カラオケで歌う場合の「紅蓮華 / LiSA」の総評
曲中での音域はmid1E(E3)~hiG(G5)とかなり広いです。
地声最高音はhiD(D5)で、裏声最高音がhiG(G5)です。女性の平均的な音域から考えると、上下に大きく広がっていますね。
曲を通しての音域は広いですが、各パートでの音域は狭めです。Aメロが一番広く、それ以外のパートは狭めですね。ただし、全体的に高音域は多めです。
地声最高音はhiD(D5)で、BメロとCメロとサビで登場します。
登場頻度がかなり多く、更にそれに準ずるキーも多く登場します。さらにラストサビではこのキーでのロングトーンも登場しますので、かなりの高音の実力が要求されます。
hiD(D5)のキーがどれだけ余裕をもって出せるかが、歌唱の鍵ともいえるでしょう。
この最高音は女性の平均的な最高音を少し超えていますので、高音が得意な人以外はキーを下げた方が無難です。その際は
これで地声最高音がhiB(B4)~hiC(C5)になりますので、かなり楽になると思われます。
全体的にキーが高めですので、ここまで下げてしまうと逆に盛り上がりに欠けると感じる方もいるかもしれません。その場合は少し上げてみるなどして、自分に合ったキーを探してみてください。
地声最低音はmid1E(E3)です。
このキーは女性の平均的な低音域から見ると低く、登場頻度こそ少ないものの、発声が長めになっています。
最低音がなかなかに曲者でして、キーを3つ下げたとなると、mid1C#(C#3)になります。このキーは男性でも低いと感じる方がいるくらいでして、女性からするとほとんどの方が低いと思われるはずです。
出来るならばキー調整をしない方が良いのですが、そうなると高音が高く感じますね。
逆にカラオケに慣れている方ならAメロのみの最低音の登場を適度に流し、かつ高音にも余裕を持つためにキーを1つか2つ下げるという選択肢もアリかと思われます。
裏声最高音はhiG(G5)となっています。
サビで登場しますが、それ以外の部分でもこのキーに準ずるキーでの裏声は多く登場します。
それぞれの部分で出し方が少し異なりますので、原曲をしっかりと聴いてLiSAさんの歌い方を真似ていくのが大切ですね。
芯がはっきりとしているかしていないかの違いはありますが、いずれにせよ安定した裏声になっていて、キーも高めです。キー調整をするならともかく、原曲キーで歌唱する場合にはこの裏声も難関の一つになるでしょう。
音程難易度は普通となっています。
音程変化は絶えずありますが、急激な変化が少なく、リズムに合わせて歌うことでも音程は合いやすいです。ただし、2番のBメロはかなりスピードが速く、歌詞も敷き詰めているので要注意です。
曲を通して、音程よりも高音の方を意識するようにしましょう。
以上を考慮して、
「紅蓮華 」はとにかく音域が広い曲ですね。その上高音域に集中していて、地声、裏声共にかなりのレベルを要求されます。
低音が低いためにキーを下げることもしづらく、曲調も疾走系でなかなか肺活量に余裕が持てません。カラオケで歌い慣れている人でも、なかなかに苦戦するのではないでしょうか。
ですがその分、リズムに乗って歌いやすい、ノリノリな曲となっています。マスターすれば楽しく歌えますし、周りも盛り上がれますね。ぜひとも練習をしてみてください!
自分のキーの判断方法は以下で説明しているので、調べてみましょう。
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