ヨルシカの大ヒット楽曲「ただ君に晴れ(ただきみにはれ)」についてカラオケでのパート毎の歌い方や音域を解説しました。地声、裏声の高さや音程の難易度も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
「ただ君に晴れ / ヨルシカ」の楽曲音域データ
アーティスト | ヨルシカ |
---|---|
リリース | 2018/5/4 |
タイアップ | 「さよなら たりないふたり~みなとみらいであいましょう~」OPVTRのBGM |
総合難易度 | ★★★☆☆ |
音程難易度 | ★★☆☆☆ |
地声最低音 | mid2D(D4) |
地声最高音 | hiC#(C#5) |
裏声最高音 | hiD#(D#5) |
スピード | BPM140(速い) |
ラップ | なし |
2018/5/4にリリースされた楽曲です。実はシングル曲ではなくアルバム収録楽曲で、アルバム「負け犬にアンコールはいらない」に収録されています。タイアップはありますが、そちらでの知名度は低めです。
2023年現在ではヨルシカを代表する楽曲となっていて、有名曲を挙げるとなると真っ先に思い当たる楽曲です。
カラオケでの人気度も高く、総合曲ランキングTOP50で見かけることも多いです。
YouTubeに公式チャンネルがMVを投稿しています。
再生数は2023年2月現在、驚異の1億8000万回を突破していて、ヨルシカの公式チャンネルの中でも1位の再生回数となっています。一見普通のMVのように見えながらも、ところどころに夜空が見える粋な演出が特徴です。
「ただ君に晴れ」はアップテンポな調子で進んでいく、軽快なナンバーとなっています。
「ただ君に晴れ / ヨルシカ」カラオケでの歌い方について
- 1番:Aメロ(2回)→Bメロ→サビ
- 2番:Aメロ→Bメロ→Cメロ→サビ
- ラスト:ラストサビ
- 高音:hiC(C5)、裏声hiC(C5)
- 低音:地声最低音mid2D(D4)
- 音程:やや易
音域はやや狭く、1オクターブにも及びません。最低音がこのパートで登場しますが、高音に関してはhiC(C5)と女性でもなかなかに高いキーが要求されています。全体的に高音域が多めになっていて、やや苦しくなりやすいパートです。
「ただ君に晴れ」は全パートを通してキーがやや高めに設定されているために、事前の準備が必須となります。別の曲を歌うなどして声出しを行い、喉の調子を整えておきましょう。
音程の変化は緩やかなものが多くなっていて、スピードも速すぎないために合わせやすくなっています。細かい部分は外しやすいですが、極端に難しいとは感じないでしょう。
Aメロですが、はっきりとした声で歌唱します。リズミカルに歌唱するとらしさが出るのでおススメです。跳ねるようなイメージをもって流れるように歌っていきましょう。
裏声に関しては登場は一瞬で、すぐに地声に戻ってしまいます。力を抜いて一瞬だけ出しますので、切り替えの難易度がやや高めです。力を抜いた地声で発声しても構いませんが、音程がやや合わせにくく感じるのでそこは少し調整が必要ですね。
また一番のみ Aメロが二回繰り返され、二番以降は繰り返しがありません。 Bメロに移るタイミングを間違えないようにしましょう。
- 高音:hiC(C5)、裏声hiD(D5)
- 低音:地声最低音mid2D(D4)
- 音程:やや易
音域はAメロとほぼ変わらず、1オクターブに収まるくらい狭くなっています。ただ高いキーが頻出するのも継続していますので、苦しくなりやすいですね。
メロディラインが非常にAメロと似ていて、音程配置もかなり似通っています。後半部分が少し変調していて、この部分で裏声のhiD(D5)が登場します。
Aメロから継続して音程は合わせやすいですが、最後の転調部分に関しては気を付けるようにしてください。とはいえしっかりと原曲を聴きこんでいれば合わせることに苦はないでしょう。
ほぼAメロと同じと考えて構わないので、通して歌唱していきましょう。何度も歌い込んでいると、気づいたらもうサビだった、ということになると思います。
ただ裏声部分に関してはやや注意が必要で、Aメロよりも発声がやや長く、はっきりとした裏声となっています。可能であればこの部分は地声ではなく裏声でしっかりと決めていきたいですね。
- 高音:hiC(C5)、裏声hiD(D5)
- 低音:mid2E(E4)
- 音程:普通
音域はAメロBメロとほぼ変わりません。最低音こそ登場しなくなりますが、幅としては同じくらいで、中心となるキーが高くなるためにこのパートも苦しくなりやすいですね。
音程に関しては少し難しくなります。スピードが速くなり、歌詞を敷き詰めたうえでフレーズが長くなるために余裕がなくなりやすいですね。ただ全体的に合わせやすい配置にはなっています。
音域的にやや高めですが、声量に関してはAメロBメロよりも少しだけ力を入れるくらいでOKです。どちらかというとリズムに乗ることが大切で、流れるように歌唱しつつ緩やかに上がり下がりを繰り返す音程を合わせることを意識して行きましょう。
上がり切る部分で裏声が登場します。発声時間は短めですが、登場頻度がやや多く、ほぼすべての上がり切った場所で登場します。事前にどこが裏声になっているかを確認すると再現がしやすくなるでしょう。
裏声のポイントですが、子音をやや強調して張り上げ、母音で安定させるのがおススメです。切り替えがやや難易度高めですね。
- 高音:地声hiC(C5)、裏声hiD(D5)
- 低音:地声最低音mid2D(D4)
- 音程:やや易
音域、音程共にAメロBメロとさほど変わりません。メロディラインの細かい部分は違いますが、かなり似通っていて戸惑うことはないでしょう。
Cメロ自体も1フレーズしかないためにかなり短く、覚えやすく再現しやすいパートですね。
ただ、短い1フレーズに高めの地声と裏声が入り乱れるので発声的にはやや忙しくなります。とはいえここまでのパートを問題なく歌えているのならば、大きな問題もなく歌いこなせるでしょう。
声量に関してはAメロBメロと同じくらいで構いませんが、リズムよりも発声を意識して丁寧に歌唱するとらしさが出るのでおススメです。
- 転調:あり(地声最高音hiC#(C#5)、裏声最高音hiD#(D#5))
- 繰り返し:あり
転調および、繰り返しがあります。繰り返し前はこれまでのサビと同じように歌唱して問題ありませんが、繰り返し後はキーが+1され、歌唱もやや力のこもったものになります。
繰り返し後のサビが一番の見せ場ですので、全力で歌唱して声を響かせていきましょう。
カラオケで歌う場合の「ただ君に晴れ / ヨルシカ」の総評
曲中での音域はmid2D(D4)~hiD#(D#5)とかなり狭いです。
地声最高音はhiC#(C#5)で、裏声最高音はhiD#(D#5)となっています。女性の平均的な音域から考えると、低音域をそぎ落としたような形になります。
曲を通しての音域からも分かるように、各パートでの音域もかなり狭めです。ただ、全体的に高音域が多めのために苦しくなりやすいです。
地声最高音はhiC#(C#5)で、ラストサビで登場します。
サビではhiC(C5)のキーが登場し、それが転調で+1されてこのキーになります。女性からするとやや高いキーですが、カラオケが趣味であれば出せる方も多いです。
ただAメロからラストサビまで通してhiC(C5)のキーが登場するために、ラストサビの段階では息切れを起こしている可能性が高いです。一般的な曲よりも、苦しさは感じると思っていて良いでしょう。
後述しますが、低音の関係からキー調整はしても問題ないので、もしも高いと感じた場合はキーを下げるのも全然アリです。その際は
これで地声最高音がhiB(B4)~hiC(C5)になります。全パートでのキーが下がるのでかなり楽になると思われます。もしもまだ苦しい場合はさらに下げても問題ありません。
ちなみに男性が歌唱する場合には逆にキーを+2か+4してオクターブ下で歌唱すると気持ちよく歌えると思われます。かなり調整がしやすいために、多少の無理は効くと考えてください。
地声最低音はmid2D(D4)です。
このキーは女性の平均的な低音域から見るとかなり高めで、さらに登場頻度も多くはありません。
低音域にはかなり余裕があるために、前述したようにキーは下げやすいでしょう。自分に合ったキーを見つけるのも良いと思われます。
裏声最高音はhiD#(D#5)となっています。
こちらもラストサビで登場しますが、それ以外のパートでも裏声は多く登場します。
各種パートで発声が一瞬か、やや長いかの2パターンに分かれますが、すぐに地声にシフトするのは共通しています。抜けるような裏声を意識しつつ、リズムに乗ってスムーズに地声に繋げていきましょう。
すぐに地声に切り替える必要はあるものの、曲のスピードが速いわけではないので極端に難しいわけではありません。緩やかに裏声と地声を切り替える練習にも使えると思われます。
音程難易度はやや易~普通となっています。
音程変化は絶えずありますが、急激な変化が少なく、合わせやすくなっています。スピードも速すぎるほどではありませんし、メロディーも覚えやすいですね。
ただ各種パートで出てくる裏声をきちんと発声しないと、その周りの音程がおざなりになる可能性が高いです。裏声を地声で代用する選択を取っている場合には特に注意ですね。
以上を考慮して、
「ただ君に晴れ 」はやや難寄りの普通といったところです。狭い音域ゆえにキーが調整しやすいですが、裏声に関しては少し難易度が高いです。
ですが覚えやすいメロディをしていますし、音程も合わせやすく、しっかりと練習すればカラオケの採点で高得点も狙えるでしょう。曲を覚えているだけだと歌いにくさを感じると思いますが、それもカラオケや自室で歌唱していくうちに原曲に近づいていきます。
とてもリズミカルな一曲で、思わず手を叩きたくなるようなメロディラインが良いですね。キーの高さ的にカラオケで最初には選びにくいですが、盛り上がり始める3曲目や4曲目あたりに入れると喉も温まっているはずなので良いと思われます。
気に入った場合にはぜひとも練習をしてみてください!
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