カラオケの精密採点(DX、DX-G、Ai)には安定性という項目があります。この安定性、どのような採点項目なのか?なにをすれば点数が上がるのか?気になってはいないでしょうか。
今回はこの安定性について、どのような仕組みで、そしてなにをすれば高い評価がもらえるのかを解説していきます。
安定性が取りやすい楽曲なども紹介していますので、「この項目を上げたい!」という場合はぜひ参考にしてください!
カラオケの採点における安定性とは?
カラオケの精密採点(DX、DX-G、Ai)における安定性とは、どういった項目なのでしょうか?DAMシリーズのコンテンツサイト、DAM☆ともでは次のように説明されています。
安定性
〇揺れがちorまっすぐ
音程が不安定に震えてしまっていないか、まっすぐに発声できているかを評価します。安定して発声するためにフレーズの始めにしっかりと息を吸いましょう。
出典:精密採点攻略ガイド
上記の記載に少しだけ補足をすると、音程の震えを見ているので、ある程度長い音程バーが採点対象となるようです。短すぎる音程バーは満足に検知ができませんからね。精密採点結果画面でも「震えがち」「まっすぐ」という2つの表記がされています。
出典:第一興商 LIVE DAM STADIUM 精密採点DX-G 採点結果画面 リズム
ちなみに、上の採点結果を見ると10段階で評価しているように思えますが、実際には違うようです。DAMともにログインすると、過去の採点結果が見れます。そこから採点アナライザーを起動すると、面白いデータを見ることができます。
出典:DAMとも 採点アナライザー
安定性の行に着目してください。このデータを見ると、安定性は少なくとも1の位まで計測しているようです。
つまり採点結果画面で光が8つ光っていても、70点の場合もあれば79点の場合もあるという事です。これはちょっと困りますよね?
70点と79点では9点も違います。できれば正確な値が知りたいところです。そこでおススメするのが、非常に便利な採点結果保存ツール「精密集計」です。
有志の方が作られたツールで、このツールを使用すると正確な安定性を知ることができます。
登録の仕方、使い方については以下の記事で詳細に解説しているので、興味がある場合は目を通してみてください。
カラオケのDAMの精密採点DX-Gで高得点を取りたい場合、重要になってくるのは採点画面右上のレーダーチャートです。音程、安定性、表現力、リズム、ビブラート&ロングトーン。この5項目の合計点で総合得点がほぼ決まる仕様になっています。で[…]
どういったときに、カラオケの採点の安定性は低くなる?
カラオケの安定性は加点も減点もしている、というのが通説です。それについては本当か確かめようはありませんが、安定性が低くなる傾向というのは分かっています。
精密採点(DX、DX-G、Ai)において安定性が低くなる曲の傾向は2つあります。
②自分の声域では辛い音程バーが複数ある曲
それぞれについて見ていきましょう。
①息継ぎをする暇のないくらい歌唱時間が長い曲
複数人で歌っていて、かつゆっくり目な曲は安定性が低くなりやすいです。ジャニーズの曲で、SMAPやKinki Kidsの曲は低くなりやすいですね。
上の画像はサビの音程バーを再現したものですが、それぞれの音程バーが長めで、かつそれぞれが繋がっています。ここまでつながっていると息継ぎができず、声が震えやすくなります。
結果として安定性の値は下がってしまいます。音程バーの一つ一つが長く、それでいて繋がっている部分が多い曲で高い安定性を取るのは難しいですね。
②自分の声域では辛い音程バーが複数ある曲
もう一つが、自分の声域では出せない音程バーが多い曲です。例えば、以下のような曲ですね。
丸で囲んだ部分は低い音程バーであり、歌いずらい音程バーです。こういった音程バーでは声が震えやすく、安定性が減点されやすいです。
辛い部分は低すぎる場所と高すぎる場所の両方があります。自分の声から考えて低すぎる部分が多い曲、および高すぎる部分が多い曲は注意が必要です。とはいえ低すぎる部分が多い曲は解決策があるので、そちらはのちほど紹介します。
この2つを同時に満たす曲はとくに要注意です。安定性がごっそり減りやすいのでなるべく避けるようにしましょう。
カラオケの精密採点で安定性を上げる方法は?
安定性が低くなりやすい曲について説明しましたが、一方でどのようにしたら安定性が上がるのか?ということについても見ていきましょう。コツは全部で2つあります。
コツ1:ビブラートやしゃくりをなるべく多く入れる
安定性で高いスコアを取るには、ビブラートとしゃくりをなるべく多く入れることが大切です。
ネット上では「しゃくりやビブラートが入った音程バーは安定性の採点対象外になる」であったり「いやいや安定性が上がる」と記載しているところもありますが、これに関してはどちらでもいいです。
大事なのは、ビブラートやしゃくりを入れることで安定性の値が上がるということです。以下の採点結果の表を見てみましょう。
曲名 | 総合点 | ビブラート時間 | 安定性 |
---|---|---|---|
TONIGHT / LUNA SEA | 91.478 | 0.3秒 | 64 |
TONIGHT / LUNA SEA | 99.720 | 22秒 | 96 |
同じ曲ですが、ビブラート時間に注目してください。上の場合は0.3秒しかビブラートしていませんが、下の場合は22秒もビブラートしています。
安定性の値は64と96で、ビブラートをした採点結果の方が、安定性の値が圧倒的に高いです。
採点対象外になっているから結果が高いのか、安定性の値が上がるから結果が高いのかは分かりませんが、ビブラートやしゃくりをすれば安定性は上がります。覚えておきましょう。
また、しゃくりとビブラートではビブラートの方が上がりやすいです。しゃくりはその音程バーにおける安定性の判定をなしにします(加点も減点もされない)が、ビブラートは加点すると考えられています。
コツ2:評価の高いビブラートをかける
コツの2つ目は、評価の高いビブラートを入れた方が安定性の減点が少ないということです。以下の採点結果を見てみましょう。
以下の採点結果の表を見てみましょう。
総合点 | ビブラート時間 | ビブラートの上手さ | ビブラートタイプ | 安定性 | |
---|---|---|---|---|---|
TONIGHT / LUNA SEA | 89.194 | 17秒 | 4/10 | B-1 | 39 |
TONIGHT / LUNA SEA | 99.720 | 22秒 | 9/10 | B-3 | 96 |
同じ曲ですが、ビブラート時間に注目してください。
ビブラート時間は17秒と22秒でどちらも長めの時間です。ですが上場合の安定性は39、下の場合の安定性は96です。あまりにも差がありすぎます。この差は、ビブラートの上手さの差です。
つまり、ビブラートをかけると安定性が上がるが、ビブラートが上手ければ上手いほど安定性の値は上がります。ビブラートの上手さと安定性の値は比例すると言っても過言ではないでしょう。
ビブラートの練習をすれば、安定性の値は自然に上がっていきます。
もしもまだ上手いビブラートを習得していない方は、下の記事にて高得点が取れるビブラートの紹介、および習得法を解説していますので、ぜひとも参考にしてください!
声を震わせる歌唱テクニックであるビブラート。このビブラートが自由自在にかけられると、「上手い!」と言われやすくなります。ビブラートは誰もが出来るテクニックではないので、これが出来ることで少し優越を感じることもできますね。そのため「ビ[…]
コツ3:震えがちになりやすい低音のバーでビブラートをかける
最後のコツは、自由自在にビブラートができる人向けです。声が震えやすいのはキーの低すぎるバー、あるいはキーの高すぎるバーです。そして、ビブラートをかけることにより安定性の値は上がるということは分かっています。
これらの情報を組み合わせると、安定性が下がりやすい低すぎる音程バーでビブラートを書けることにより、安定性の減点をかなり抑えることができます。あるいは、加点にまで持っていけるかもしれません。
さすがに高すぎるバーでビブラートをするのは難しいですが、低すぎるバーならばビブラートをするのは難しくはありません。もしもよく歌う曲で「この部分、低くて声出しづらいんだよなぁ」と思ったときはビブラートをかけてみてください!
このように、安定性に関してはいかに加点をするか、よりもいかに減点を避けるか?という方が重要です。
カラオケ採点でとても高い安定性を取る裏ワザを紹介!
あまり公開したくないのですが、実は安定性で超高得点を取る裏ワザというものが存在します。裏技というよりも、曲の特徴です。安定性は音程の震えを見ている以上、ある程度の長さの音程バーが評価の対象となります。
では、長い音程バーが少ない曲を歌うとどうなるでしょうか?答えは、安定性の値が極端に高くなります。以下の画像を見てください。
この曲はClarisの恋磁石という曲の音程バーをある程度再現したものです。音程バーの一つ一つが短く、かつそれぞれが離れているのが確認できます。この曲は安定性が非常に高くなりやすいです。
なんと驚きの安定性100を取ることもできます。安定性100はなかなか取れる値ではなく、ビブラートを60秒程度しても100に届かないことなどしばしばあります。
このように判定対象である長い音程バーの少ない曲は安定性において高い評価を得やすいです。どんな曲が安定性を取りやすいのか?曲の一覧は以下の記事にまとめてありますので、もしも曲に困っている場合はぜひとも参考にしてください。
カラオケの精密採点において、安定性の出やすい曲についてまとめました!安定性は精密採点で90点台の後半を目指す場合に必要になる要素です。ですが、曲に左右されることが多く、安定性に向いた曲を多くは知らないという方もいらっしゃると思います[…]
精密採点における安定性の仕組みとコツ ~おわりに~
安定性はカラオケの精密採点における採点項目の1つです。目に見える採点項目ですが、98点のような超高得点を狙う場合にネックになってくる項目です。
95点くらいまではなんとか越えることができますが、90点台後半を狙うにはビブラートが不可欠です。そして、ビブラートを練習すると自動的に安定性も上昇します。
安定性に関してはよく分かっていない部分も多く、情報もいまだに少ない項目です。カラオケで超高得点を目指す際に、ぜひとも上の記事を参考にしてみてください。