高いからって諦めないで!男性が女性曲を歌う手法について解説!

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どうも神田です!今回はレパートリー増加に関するお話をしていきます。

このサイトは社会人、あるいは大学生の「男性」向けに書いている記事がほとんどです。なのでカラオケでのレパートリーに関しても男性が歌う場合を想定しているのですが、レパートリーに関しては女性曲も紹介していますし、これからも紹介していく予定です。

なぜキーの高い女性曲も紹介しているのか、今回はその観点から「男性と女性の声域の違い」「音域符号について」「オクターブ下の歌唱法」「キーの上げ下げ」の4つを説明していきます。

女性曲のレパートリーを増やすための手法ですので、ぜひとも参考にしてください!

男性と女性の声域の違いについて

まず、基本的には男性と女性では女性の方が音域が高い傾向にあります。あくまでも平均的な話になりますが、成人男性と成人女性を比べた場合に、発声できる音域(声域と呼びます)は以下のようになります。

男性:mid1D~mid2G#

男性の平均的な声域

女性:mid2A~hiC

女性の平均的な声域

平均的に見てみると、男性と女性で、女性の方が男性よりもキーが3つほど高く出せる、ということになります。

女性曲を歌ったことがあるなら分かると思いますが、ほとんどの女性アーティストは原曲キーでは歌えなかったはずです。女性アーティストによっては最高音がhiBやhiCのことが多く、それは平均的な男性の限界の音域を越えているからですね。

男性でも相当高音が得意ならば出せますが、そうでない場合は出すことは難しいでしょう。また、そういった高音が得意な男性であっても、女性曲を原曲キーで歌うのは厳しいですね。

この声域の違いは喉の構造によるものですが、今回は割愛します。男性の方が女性よりも高い声は出せないんだな、という風に覚えていればとりあえずはOKです。

女性曲をどう歌うか

有名な男性アーティスト、女性アーティストの曲を最高音のキー別にまとめると以下の表のようになります。

キー男性曲女性曲
mid2Dアンダルシアに憧れて/近藤真彦
君が代/国家
mid2D#宇宙戦艦ヤマト/ささきいさお
mid2EPOISON/反町隆史
虹/福山雅治
mid2FTRUE LOVE/藤井フミヤ
少年時代/井上陽水
花/ORANGE RANGE
mid2F#世界に一つだけの花/SMAP
桜坂/福山雅治
I LOVE YOU/尾崎豊
mid2Gロード/THE 虎舞竜
ガラスの少年/Kinki Kids
もっと強く君を抱きしめたなら/WANDS
mid2G#愛は勝つ/KAN
LA・LA・LA LOVE SONG/久保田利伸
サウダージ/ポルノグラフィティ
春よ、来い/松任谷由実
真夏の夜の夢/松任谷由実
hiA愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない /B’z
チェリー/スピッツ
粉雪/レミオロメン
まちぶせ/石川ひとみ
川の流れのように/美空ひばり
hiA#TSUNAMI/サザンオールスターズ
YAH YAH YAH / CHAGE and ASKA
名もなき詩/Mr.Children
地上の星/中島みゆき
secret base ~君がくれたもの~ / ZONE
hiBtomorrow never knows/Mr.Children
Innocent world/Mr.Children
LOVE PHANTOM/B’z
TOMORROW / 岡本真夜
ハナミズキ/一青窈
明日への扉/I WISH

低い音域に女性曲が少ないのがみて分かりますね。有名な女性アーティストだと宇多田ヒカルや安室奈美恵はhiCやhiDを最高音とする曲が多いアーティストです。これだけでも女性曲の方が高いことが分かっていただけたかと思います。

ならば、女性曲を男性が歌うことはできないのか?実はそんなことはありません。男性が女性曲を歌うための方法が大きく2つ存在します。それぞれを見ていきましょう。

①オクターブ下で歌う

こちらがもっともよく使われる手法です。誰かとカラオケに行っているときに、歌っている誰かが声が苦しくなったから声を下げて歌った、というのが一度はあると思います。

本来ならばもっとキーが高い筈なのに下げて、それでも音程はまあまあ合っている。あの技術を「オクターブ下」と言います。

オクターブ下は自分でやってみると分かりますが、非常に楽に歌えます。とくに苦しくもなく歌えますね。これがどういうことなのかを先ほどの音域で説明します。

音域にはmid、hiなどのアルファベットが出てきていました。これらの音域を低い方から順に並べると以下のようになります。

低い←ーーーーーーーーーーー→高い
low2→→mid1→→mid2→→hi→→hihi
mid2GとhiAではhiAの方が高いです。また後ろについているアルファベットが大きい方が高いです。つまりhiAとhiBではhiBの方が高いです。
また#がついていると同じ音よりも半音高くなります。mid2Gとmid2G#ではmid2G#の方が高いです。
オクターブ下というのはこのmidやhiを一段階下げる技術です。たとえばhiAならばオクターブ下で歌うとmid2Aになります。mid2G#をオクターブ下で歌うとmid1G#ですね。
つまり宇多田ヒカルや安室奈美恵の曲の最高音が仮にhiCでもhiDでも、オクターブ下だとmid2C、mid2Dなので歌うことができる、ということです。mid2C、mid2Dならば男性の平均的な限界声域であるmid2G#よりも低いですからね。
とはいえ、オクターブ下は最高音以外の声域も全て下げてしまいます。そのため逆に低いところが低すぎて出ない……といったことも良くあります。それを避けるために使われるのが次の②の手法です。

②キーを調節する

カラオケの機械は流れてくる伴奏のキーを調節することができます。

キーを調節する場所

上の画像はLIVE DAM DX-Gですが、この機体の右上に赤い四角で囲んだ部分がキーコントロールの場所ですね。この部分でキーを調節できます。「#」のボタンを押すとキーが高くなり、「♭」のボタンを押すとキーが低くなります。

①のオクターブ下で曲の中の全てのキーを下げてしまいます。そのため最高音のキーは余裕で出せるけど、今度は逆に最低音のキーが低くなってしまったということがありました。

ですがオクターブ下で歌っていても、その後に伴奏のキーを上げることで、最低音も最高音も丁度良い音域にすることができます。音程を合わせるのは難しくなってしまいますが、それも音程を合わせる練習と割り切ることができます。

また、オクターブ下を使わなくても、原曲キーから少し下げた状態で歌いやすくなることもありますキーが低めの女性曲なんかに多いですね。

この方法は一件完璧なように見えますが、大変なのは曲によってキーを何回上げるか、何回下げるかが変わってくる点です。そのため調節が少し大変ということですね。

ですがオクターブ下で歌うときよりも大きな声を出しやすいので、楽しく歌うことができます。

男性が女性曲を歌う場合について ~おわりに~

女性アーティストの曲を男性が歌うことは珍しいことではありません。男性アーティストでも女性アーティストでも良い歌は良い歌ですし、歌っていて楽しいことには違いありません。

また採点ゲームの話をすると、女性曲をオクターブ下で歌った方が声も安定しやすいので、得点も伸びやすいです。私も精密採点で高得点を取れる曲を多く持っていますが、女性曲の方が男性曲よりも比率は高めですね。

CMやドラマなどで「この曲いいなぁ」と思うことはよくあることです。そのときに「でも女性曲だからキーが高すぎて歌えないよなぁ……」と諦めるのではなく、「オクターブ下やキーを上げ下げして歌ってみよう!」と思っていただけたのなら嬉しいです。

女性曲をオクターブ下やキーの上げ下げで歌えるようになって、レパートリーを2倍近くまで増やしちゃいましょう!

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