どうも神田です!
先日以下のような質問を受けました。
「曲の中でサビに力を入れるべきですよね?」
という質問をたまに受けます。確かにサビは曲の中で一番の盛り上がりです。ですが私はAメロに力を入れるようにしています。
多くの曲はAメロから始まります。つまり周りが最初に聴くのがAメロです。
ここで全力を出して周りを引き込むようにします。— 神田@カラオケステップアップ講座 (@sora_roots) July 17, 2020
という質問をたまに受けます。確かにサビは曲の中で一番の盛り上がりです。ですが私はAメロに力を入れるようにしています。
多くの曲はAメロから始まります。つまり周りが最初に聴くのがAメロです。
ここで全力を出して周りを引き込むようにします。
今回はこの意見をさらに掘り下げて説明します。
Aメロに力を入れるススメ
この質問の全文は
結論から述べると、力を入れるべき理想的な場所はAメロです。
私もここに力を入れます。
カラオケは周りに聴かせる場です。その際に重要なのはインパクトです。
カラオケ選手権のようなテレビ番組を見たことがあるでしょうか?
ああいった番組では、選手が歌い始めた瞬間に会場がざわつきますよね。
驚いた顔や、「上手い……」と口パクで言っているのを目にします。
このように、歌い始めは周りに与えるインパクトが非常に大きいです。
第一印象が大事、という言葉がありますが、それと同じですね。
そして多くの曲はAメロが一番最初に来ます。
ですので周りが一番最初に聴くAメロに対して力を入れるべきだと考えています。
また、Aメロは静かなメロディであることが多く、キーも低めです。
そのため表現をしっかりと行う必要があります。
表現をするのが難しいという意味で、力を入れるべきでもあります。
今はまだサビを意識してOK
Aメロに力を入れると良い、という話をしました。
しかしこれは理想の話です。
質問を頂いた方にも
「私はAメロを意識します。しかし余裕がないうちはサビを意識しましょう」
と個別に返信しました。
Aメロに力を入れるのが理想です。
しかし、これはある程度、歌唱力がある人向けのお話になります。
精神的余裕をもって歌唱できる実力があればAメロに力を入れましょう。
一方で、歌うことにまだ余裕が持てない人もいるかと思います。
「まだ曲のどこにも力を入れていないよ!ただ歌っているだけ!」
そういった人は、まずはサビを意識するようにしましょう。
サビは曲の中で一番盛り上がりやすい部分です。
メロディを覚えやすいので、力を入れやすいです。
まずはサビで練習をして、慣れてきたらAメロへとシフトしましょう。
サビにしか力を入れられないけど、周りに注目されたい!
という場合には曲を選んでみましょう。
先程も話した通り、Aメロに力を入れるのは「Aメロから始まる曲が多いから」です。
周りが一番最初に聴く部分にインパクトを持ってくるのが理由でした。
最初から盛り上がるサビを入れることで、上手に歌い上げていきましょう。
ただしこの方法は諸刃の剣です。
Aメロと違って、サビはキーが高いことがほとんどです。
キーの高いロングトーンがあるかもしれません。
さらにカラオケでの歌い始めは、まだ喉が温まりきっていません。
そのためサビから始まる曲をいきなり歌うと声が出ない可能性もあります。
この手法を使用する場合には、サビでのキーがあなたの声域からみて高すぎない曲を選ぶと良いでしょう。
ここでAメロとサビでそれぞれ求められているものをまとめてみましょう。
Aメロ:力の入れ方やアクセントといった表現力が必要
サビは一番の盛り上がりです。キーが高く、しっかりとした発声が求められます。
ですが、サビのこのような問題は歌唱力が解決してくれます。
練習をしていると歌うための喉が完成してきます。
そのため高音の技術や安定した発声方法を習得できます。
一方でAメロでは必要なものが変わります。
表現をするための力の入れ具合や、息のコントロール、アクセント。
こういった要素が必要です。
高音や安定した発声と表現力では表現力の方が難しいです。
そのため、Aメロの方が力を入れるべき場所になります。
どのようにして力を入れるか
力を入れる場所は分かっていただいたと思います。
ここからはどのようにして力を入れていくかを証明します。
Aメロで力を入れる場合、まずその曲の曲調を意識します。
その曲がアップテンポな曲なのか、バラード曲なのかで分類しましょう。
次に歌詞に注目します。その曲が何に対して歌った曲なのかを簡単に整理します。
- 勇気づける曲なのか
- ノリノリで歌えることを目的にした曲なのか
- 失恋ソングなのか
- 何かを訴えかけたい曲なのか
そういった点で整理しましょう。
歌詞でイメージが湧かない場合は、メロディを意識すると良いでしょう。
その上でアーティストの曲のAメロを聴きなおします。
そうすると、以下のようなことに気づけるはずです。
力強い力声で、子音よりも母音に対して比重を置いているはずです。
それぞれの発声がまっすぐで、力強い伸ばしが感じられるでしょう。
力を抜いている場所と力を入れている場所の区別がはっきりしていて、訴えかける部分に力強い歌声が使われています。
はっきりとした発声ではあるものの、発声の伸ばし部分が消えゆくようです。
母音よりも子音に対して力を入れていくことが多く、全体的に力を抜いている傾向があります。声の大きさが小さめだったりしますね。
このように曲によって歌い方が大きく異なります。
力を入れるには事前の練習と入れ方の把握が必要です。
- 歌う曲のアーティストがどのように歌唱しているのか
- どこに力を入れているのか。力を抜いている部分はどこか
- ロングトーンははっきりとしているか。消えていくようか
そういった部分を意識することで上手な再現ができます。
サビは再現がしやすいですが、Aメロは再現がしにくいです。
曲を何度も聴いたり、歌詞を見るなどして再現の手がかりを集めていきましょう。