「唱 / Ado」のカラオケでの歌い方【音域】

Ado(アド)の大ヒットシングル「唱(ショウ)」についてカラオケでのパート毎の歌い方や音域を解説しました。地声、裏声の高さや音程の難易度も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。

曲情報をまとめた後に、実際にカラオケで歌唱して、歌うときに気を付ける点などを記載しています。歌いこなすために練習するときの参考にしていただければ幸いです。

「唱 / Ado」の楽曲音域データ

アーティストAdo
リリース
2023/9/6
タイアップ
なし
総合難易度★★★★★
音程難易度★★★★☆
地声最低音mid1A#(A#2)
地声最高音hihiA#(A#5)
裏声最高音hihiA#(A#5)
スピードBPM132(速い)
ラップなし
唱 について

2023年9月6日に配信限定でリリースされたシングル曲です。Adoの18枚目のシングル曲で、タイアップはありません。

発売時の9月6日にも注目されていましたが、約一ヶ月をかけて人気に火が付き、短い期間で話題の一曲となっています。

音楽ランキングで上位に位置し、YouTubeの注目音楽ランキングでも首位を獲得、そしてカラオケ総合曲ランキングでもTOP50に入るほどの人気となっています。

YouTubeに公式チャンネルがPVを投稿しています。
再生数は2023年10月現在、3000万回を突破しています。AdoさんのPVによくある、アニメ調の作品となっていて、見ていても楽しいです。

「唱」はとてもアップテンポな調子で進んでいきます。これまでのAdoさんの作品ですと「」が非常に近い曲調です。難易度も同じくらい高いものとなっています。

ちなみにこれで「しょう」と読みます。曲中の歌詞にもこの読み方で登場しています。

「唱 / Ado」カラオケでの歌い方について

曲の構成
  • 1番:イントロ(サビ)→Aメロ→Bメロ→Cメロ→サビ
  • 2番:Dメロ→Eメロ→Fメロ→サビ
  • ラスト:ラストサビ→アウトロ
歌い方解説
イントロ
  • 高音:hiD#(D#5)
  • 低音:mid2E(E4)
  • 音程:普通

音域は広くはないのですが、サビ形式のイントロですのでキーはかなり高めです。序盤からhiD#(D#5)という高音が出てくるので、事前に他の曲を歌唱するなどして準備をしておきましょう。

音程の変化は多少細かいのですが、合わせやすい配置になっています。これからも何度か出てくるので、ここである程度合わせておきたいですね。

逆にイントロから上手く歌えない場合は聞き込み不足ですので、原曲を聞きながら口ずさむなどして練習しましょう。

サビと同じなので、最初から力を入れて歌唱していきます。スピードが速すぎるというわけではないので、しっかりと音を取りながら歌唱しましょう。

Adoさんのサビでの歌い方を意識して再現していくと、うまい具合に歌えます。

Aメロ
  • 高音:地声最高音hihiA#(A#5)
  • 低音:mid2A#(A#3)
  • 音程:普通

音域はかなり広く感じますが、地声最低音の登場は一か所のみで、シャウトのように発声します。V系を歌唱する場合は出し慣れているのですが、女性の場合は女性アーティストの曲ではそういった曲が少ないために、経験があまりないかもしれません。

音程の変化はほとんどなく、キーも高すぎるということはないので歌いやすく合わせやすいパートです。

見せ場は二ヶ所、前半でのシャウトの超高音と、後半の変調しての英語歌詞です。前半に関しては目を瞑ると多少は出しやすくなりますが、シャウト発声は同じような発声を過去に経験した回数が少ないはずですので、これに関してはカラオケでちょっと練習する必要があるかもしれません。

後半の英語歌詞部分に関してはやや力を込めて、はじけるような、かつ跳ねるようなイメージで歌唱すると雰囲気が作れます。

Bメロ
  • 高音:hiD#(D#5)、裏声最高音hihiA#(A#5)
  • 低音:mid2A#(A#3)
  • 音程:やや難

音域に関してはAメロと同じくらい。原曲でも良く聴こえるパートとなっています。またこのパートでは裏声の最高音が登場します。

出現に関してはAメロでの地声最高音と同じく一瞬で、張り上げて出すためにAメロでの地声最高音の裏声版といった感じです。芯がしっかりしていて、かつはっきりとした裏声のために力を抜きすぎないように注意しましょう。

音程についてですが前半はやや難、後半は普通といった具合です。前半に関しては始めこそ緩やかな配置ですが、終わりに向かうにつれて上下に激しく揺れる音程配置になります。この部分を合わせるのはかなり難しいですね。多少外しても形にはなりやすいので、気にせず駆け抜けるのがおススメです。

一方で後半はうって変わって平坦な音程配置が多くなります。だんだんとキーが上がっていくので、ここは音程よりも発声に注意するべきですね。

歌い方に関してはAメロと同じで問題はありません。ただ裏声最高音と音程が上下に暴れまわる部分については事前に意識を向けておくと良いでしょう。

Cメロ
  • 高音:hiC(C5)
  • 低音:mid1C(C3)
  • 音程:普通

この曲の中では、音域はやや低め。前半が低音域、後半に向けてキーが上がっていきます。

音程は上下に動くものが多いのですが、合わせやすい位置にあります。さらにスピードがそこまで速くないために、合わせやすくなっています。

低音から高音まで幅広いですが、意識的に歌声を変える必要はありません。これまでの歌い方で、低音部分はしっかりと発声し、響きを意識するだけでOKです。

後半にやや高音のロングトーンがあるので、そこをしっかり決めて最後の英語歌詞へ移行し、サビへ向かいましょう。

サビ
  • 高音:hiD#(D#5)
  • 低音:mid2D#(D#4)
  • 音程:普通

サビについてですが、前半についてはイントロとほぼ同じです。後半に数フレーズ追加されているといった形になります。

追加部分について、音域、音程共に難しすぎるといったことはありません。フレーズとフレーズの間が結構空いているので余裕もあります。

ここでも歌い方は変わらないために、総じてみると1番に関してはもちろん難しくはあるのですが、理不尽な難易度ではないという結論になります。

2番以降に難易度が上がっていくので、切り替えていきましょう。

Dメロ
  • 高音:hiC(C5)、裏声hiG(G5)
  • 低音:地声最低音mid1A#(A#2)
  • 音程:難

前半が超低音地帯で、後半はラップのようなパートです。まず低音地帯に関しては原曲を聴いていても耳に残りにくいために、まず練習する必要があるパートです。

音程が難しいというよりも、満足に歌うのが難しい印象です。後半のラップのようなパートについてもところどころでアクセントが異なるために、こちらも難しいですね。

最も難易度が高く、個人的には捨てのパートだと考えています。低音部分をさっくり覚えて歌い流し、後半部分だけしっかりと覚えて駆け抜けてしまいたいですね。

ちなみにそれっぽく歌うことは可能ですが音程はボロボロになるので、音程バーを見ないように歌うのが一番良い気もします。

Eメロ
  • 高音:hiA#(A#4)、裏声hiD#(D#5)
  • 低音:mid1G#(G#3)
  • 音程:難

上記のもの凄く難しいDメロから移行するEメロですが、こちらも難易度はやや高めです。

スピードが速く、更には歌詞を敷き詰めています。さらには上下に激しく暴れまわる音程配置もあり、すべて合わせるのは難しいですね。

ただ歌いにくいわけではなく、リズムに乗って流れるように歌唱すれば歌いやすくなるためにDメロよりは良心的かなという印象です。

歌唱時の力の入れ具合はこれまで通りでOKですが、早口での歌唱になるので舌を回すことに専念しましょう。最後には長めのロングトーンがあるので、しっかりと決めていきたいですね。

ちなみに激しく上下する部分で上がる部分が裏声ですが、地声で出してもらしく聴こえるのでこちらで対応するのもありです。裏声と地声を短い間隔で切り替えるのは難しいですからね。

Fメロ
  • 高音:hiA#(A#4)、裏声hiD#(D#5)
  • 低音:mid2A#(A#3)
  • 音程:普通

一転して曲調が静かなものになり、スピードも緩やかになります。音程配置も合わせやすい位置になり、一気に歌いやすくなるパートです。

裏声は一か所だけ登場しますが、それ以外はキーの高い地声です。本当に余裕があるならやや力を抜いた地声で裏声を代用するのもありです。

曲中に力を入れる場所がいくつか出てくるので、原曲を聞いて、どこで力を入れているのかを確認しておくのがおススメです。難しければ前半だけやや力を抜いて、キーが上がってくる後半に力を入れるといった歌唱でもOKです。

そこ以外は注意点はないので、ここまで歌ってこれたのならば問題なくラストサビに向かえるでしょう。

ラストサビ
  • 転調:なし
  • 繰り返し:あり

転調はしませんが、繰り返しはあります。最初はやや力をおさえた感じで歌唱し、繰り返し時に全力で歌唱するとメリハリがつくのでおススメです。

なお最初の部分に関してはこれまでのサビとは少しだけ音程配置が異なっているので間違えないように注意しましょう。

ちなみにカラオケで音程バーが割り振られているわけではないのですが、ロングトーンの後にシャウトがあります。この部分も余裕があれば歌唱したいですね。

アウトロ
  • 高音:hiC#(C#5)
  • 低音:mid1D#(D#3)
  • 音程:普通

やや歌いにくいパートです。スピードは速すぎず、フレーズとフレーズの間も空いているのですが、思ったとおりに歌いにくいですね。

曲中で最も練習すべきはDメロだと思いますが、次に練習するとしたらこのパートかなという印象です。

とはいえそこまで音程が合わせにくいわけではないので、しっかりと覚えて練習すれば対応できるはずです。綺麗に歌いこなして〆ていきましょう。

カラオケで歌う場合の「唱 / Ado」の総評

曲中での音域はmid1A#(A#2)~hihiA#(A#5)とかなり広いです。
地声最高音はhihiA#(A#6)で、裏声最高音もhihiA#(A#5)です。女性の平均的な音域から考えると、大きく上下に逸脱しています。

参考:女性の平均声域

総評から述べると、難易度はものすごく高いです。とはいえ理不尽なほど難しくはないかなと。

全体的な音域は広いのですが、メインで使用されている音域はいつものAdoさんの音域(mid1G(G3)~hiD#(D#5)辺り)で、女性、男性どちらの目線からでも高い、となります。

キー調整については低音部分があるので難しいのですが、そこを多少切り捨てると仮定すれば、

女性なら「ー4」程度、男性ならキー調整はせずに1オクターブ下での歌唱をすると歌いやすくなるかなと思います

音程難易度はやや難としました。

もちろん全体的に難易度は高めですが、もの凄く難しいパートはDメロくらいで、全体的に音程は合わせやすい位置に配置されていることが多いですね。

ただ注意点が一つありまして、ところどころに変調やアクセントが使われているために、伴奏の音を取りながら歌う人はやや苦戦するかなと思いました。

アーティストの歌い方を参考にして、そこからコピーして歌唱するような人の方が歌いやすさを感じると思います。

とはいえ一般的な曲と同じレベルまで歌いこなすには相当な練習が必要なのは言うまでもないですし、歌いやすいから形になりやすいだけですが。

以上を考慮して、

総合的な難易度では難になると感じました。

「唱 」は原曲を聴いているときから難しいだろうと思っていましたが、歌ってみても予想通りの難易度でしたね。

ただカラオケで歌い慣れている人ならば、ある程度形にして披露できるレベルに持っていくのはそこまで時間がかからないのかなと思いました。完璧にマスターするのは相当歌に自信がある人でも結構な時間がかかるとは思いますが。

点数に例えると75点くらいのパフォーマンスはすぐできても90点のパフォーマンスは無理といった感じかなと。

もし披露するために練習する場合には、Adoさんの歌い方を完璧に覚えるところから始めると良いです。あとは歌唱中に音程バーを見ないとか、そもそも採点をOFFにするとかですね。

気に入った場合にはぜひともチャレンジしてみてください!

自分のキーを知っているとよりカラオケが楽しくなります

自分のキーの判断方法は以下で説明しているので、調べてみましょう。

関連記事

このページではあなたの声のキーの高さを計測する方法について説明しています。自分の声の高さを知ろう!専用システムで音域(声域)チェック!音域(声域)を知る際に、「音域チェッカー」を使用します。音域チェッカー「音域チェッカー[…]

カラオケのコツが詰まった教科書で
さらにレベルアップ!

詳細かつ丁寧な解説で、歌唱力も採点の点数もアップさせて、カラオケで注目を集めよう!