Ado(アド)さんの楽曲「私は最強 [ウタ from ONE PIECE FILM RED]」についてカラオケでのパート毎の歌い方や音域を解説しました。地声、裏声の高さや音程の難易度も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
「私は最強 [ウタ from ONE PIECE FILM RED] / Ado」の楽曲音域データ
アーティスト | Ado |
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リリース | 2022/6/22 |
タイアップ | 「ONE PIECE FILM RED」劇中歌 |
総合難易度 | ★★★★☆ |
音程難易度 | ★★★☆☆ |
地声最低音 | mid2A(A3) |
地声最高音 | hiD(D5) |
裏声最高音 | hiE(E5) |
スピード | BPM192(速い) |
ラップ | なし |
2022年6月22日にリリースされた配信限定シングル曲です。「新時代 [ウタ from ONE PIECE FILM RED]」と同じく映画「ONE PIECE FILM RED」に起用されています。こちらは劇中歌ですね。
映画の人気効果、および「新時代 [ウタ from ONE PIECE FILM RED]」のヒットによりこちらの楽曲も人気が爆発し、2022年度の年間総合ランキングではTOP50に入るほどとなっています。
YouTubeに公式チャンネルがPVを投稿しています。
再生数は2023年1月現在、5000万回を突破しています。「新時代 [ウタ from ONE PIECE FILM RED]」と同じく「ONE PIECE FILM RED」を題材にしたPVで、Adoさんが歌を勤めるキャラクターである「ウタ」が登場する作品となっています。
「私は最強 [ウタ from ONE PIECE FILM RED]」は終始アップテンポな調子で進んでいき、サビでは声高らかに歌い上げる壮大なナンバーとなっています。
「私は最強 [ウタ from ONE PIECE FILM RED] / Ado」カラオケでの歌い方について
- 1番:サビ→Aメロ→Bメロ→サビ
- 2番:Aメロ→Cメロ→Bメロ→サビ
- ラスト:ラストサビ
- 高音:地声hiB(B4)、裏声最高音hiE(E5)
- 低音:mid2B(B3)
- 音程:やや易
音域はやや狭いものの音域が高く、裏声最高音も登場します。全体的に高音域を連発するので苦しくなりやすいですし、最後の裏声最高音でのロングトーンの難易度が高いですね。
音程に関しては緩やかな変化が多く、急激な変化はほとんどありません。連続した変化のために合わせやすくなっています。ただしサビらしくスピードはやや速めですのでついていけるように準備はしていきましょう。
急にサビから始まるので、事前にしっかりと準備をするのが大切です。息を吸って、大きな声で歌唱していきましょう。その性質から、別の曲で声出しを終えた後にこの曲を選んで歌唱するのがおススメです。
Adoさんからすると珍しく裏声を多く使用しています。メロディラインは似た形を繰り返すのですが、高音部分が裏声の場合と地声の場合で分かれるので、事前にその違いの個所を把握しておきましょう。
- 高音:地声hiA(A4)、裏声最高音hiE(E5)
- 低音:地声最低音mid2A(A3)
- 音程:普通
音域は広く、最低音と裏声最高音の両方が登場します。低音から高音まで幅広く狭い区間で変化するためにやや歌いにくいパートですね。
音程変化は複雑で、細かい変化が多くなっています。また歌唱のスピードも頻繁に変わるために一部が早口だったのに、それ以外の場所では長めの発声でゆったりとしていたりと落差が激しいです。
アクセントを駆使して跳ねるような、楽しそうな歌い方を意識しましょう。Aメロですが裏声が頻繁に使われていて、かなり高音の裏声も登場します。サビの時もそうでしたが、地声の箇所と裏声の箇所が別れるので事前に確認しておきましょう。
歌詞と歌唱の切れ目が一致しているのでリズムは取りやすくなっています。切れ目のところで母音を伸ばさずに意図的に切ることで、歌唱のリズムを崩さずに歌いやすくなります。
- 高音:地声最高音hiD(D5)、裏声最高音hiE(E5)
- 低音:mid2B(B3)
- 音程:普通
Aメロから継続してこちらも音域が広く、地声最高音と裏声最高音がどちらも登場します。後半に関しては高音域を連発するためにAメロ以上に苦しくなりやすいです。ただし短いのでさっくりと歌い上げてサビへと繋げられるという救いもあります。
音程に関しては上下に動くものが多く、難易度は少し高めとなっています。Aメロと同じくらいの難易度と考えておくと良いでしょう。
前半部分はやや声量をおさえて歌唱し、中盤にある裏声の発声箇所からやや力を入れ始め、後半に向かうにつれて声に力を入れていくのがおススメです。
特に後半部分では地声最高音が登場するほどの高音の連発地帯なので、しっかりと決めてサビへと繋いでいきましょう。息継ぎのタイミングはシビアですが、後半の高音地帯に向かう前のブレスのタイミングは逃さないようにしてください。
なお2番では繰り返しのフレーズによってBメロがやや長くなっているので、歌い間違いをしないように注意してください。
- 高音:地声hiC(C5)、裏声hiD(D5)
- 低音:mid2C(C4)
- 音程:普通
2番のAメロの後に急に登場するパートです。この後に2番Bメロに移行するので曲の構成的にはかなり珍しい形をしています。
音域は狭く、主に中音域~高音域からなります。地声、裏声共に高音域が多く連発され、こちらも苦しくなりやすいパートです。
少し覚えづらいメロディラインをしているので、事前にしっかりと聞きこんで口ずさむ練習をするならばこのパートだと思います。覚える難易度がやや高いですが、覚えてしまえば音程を合わせることはそこまで苦ではない筈です。
前半部分はわざとらしいくらいに母音を強制的に切って1音1音をはっきりと発声する特徴的な歌い方を意識します。逆に後半では普段通りの歌唱に戻るので、歌い方に注意すべきパートです。
また後半は高音が続きますが、この曲では珍しく地声が主体となる歌唱になっています。ロングトーンのキーもhiB(B4)と高めですので、事前の息継ぎの場所でしっかりとブレスをして備えるようにしましょう。
- 転調:なし
- 繰り返し:あり
転調はしませんが、繰り返しはあります。繰り返しに加えて最後に数フレーズ追加されているので地声、裏声ともに使い込む形となり、最後の最後まで喉にダメージを与えていきます。
歌い方そのものが変わるわけではありませんが、サビでの歌唱はそもそも全力での歌唱であるために、もしも苦しさを感じた場合は目を瞑るなどして堪えていきましょう。もちろん途中の息継ぎを意識することは忘れないでください。
最後に追加されたフレーズの裏声最高音ロングトーンはこの曲の一番の見せ所でもあります。ここをしっかりと決めることで、綺麗に締めていきましょう。
カラオケで歌う場合の「私は最強 [ウタ from ONE PIECE FILM RED] / Ado」の総評
曲中での音域はmid2A(A3)~hiE(E5)とかなり広いです。
地声最高音はhiD(D5)で、裏声最高音がhiE(E5)です。女性の平均的な音域から考えると、やや上に広がっています。
曲を通しての音域は広く、各パートでの音域も広めです。音域的にはやや歌いにくい曲となっていますが、全体的に高音域が多めな印象です。
地声最高音はhiD(D5)で、Bメロで登場します。
Adoさんにしては登場頻度が少なめですが、サビではhiB(B4)、CメロではhiC(C5)といった高音が目立ちます。全体的に地声のキーが高いのは健在ですので、高音の難易度は高めですね。
このキーは女性の平均的な最高音を優に超えていますので、高音が得意な人以外はキーを下げた方が無難です。その際は
これで地声最高音がhiB(B4)~hiC(C5)になりますので、かなり楽になると思われます。サビでの連発が目立ちますので、その部分が一気に下げられるのは良いですね。
地声最低音はmid2A(A3)で、Aメロで登場します。
このキーは女性の平均的な低音域ギリギリで、登場頻度も多いです。ただ「私は最強」は高音域の方が厳しいために、多少低音域を捨ててでもキーを下げることをオススメします。
平均的な低音域ギリギリですが、歌い慣れている人からすればやや高いと感じるくらいですし、低音が苦手な女性の方もいらっしゃいますので、一度下げてみて自分はどうかという様子を見るのも良いと思います。
裏声最高音はhiE(E5)となっています。
Cメロ以外で登場するという、Adoさんにしては珍しい形です。ここまで裏声を連発する曲というのがそもそも珍しく、ほぼすべてのパートで登場するために忙しいです。
それぞれの発声は力を抜きつつも芯のある裏声なのは共通していますが、頻度があまりにも多いためにどこが裏声でどこが地声なのかが分からなくなりがちです。
何度も曲を聴いたり、口ずさむなどして場所を体で覚えていくのが大切です。また地声と裏声の切り替えを頻繁に行うので、自在な声帯の操作が要求される点もやや難易度が高いですね。
また最高音のキーはかなり高いために、女性の方が裏声で歌唱しても出せるかどうかが怪しい部分でもあります。とくにロングトーンの形で登場する裏声最高音がいやらしいので、あまり裏声に自信がない方は上記のようにキーを下げるのがおススメです。
音程難易度は普通となっています。
音程変化は絶えずあり、スピードも速めです。リズムに合わせて歌いながら音程を合わせる必要があり、そのためには歌詞とメロディをしっかりと覚える必要があります。歌いやすくはあるので、覚えるまでが大変な曲ですね。
体に覚え込ませた後は音程よりも高音や歌い方、リズムの方を意識するようにしましょう。
以上を考慮して、
「私は最強 [ウタ from ONE PIECE FILM RED] 」は裏声を多用する珍しい曲で、少し忙しない印象を受けます。前述しましたが、どこが裏声でどこが地声かを見失いやすいのも難点ですね。
メロディは覚えやすいものの、AメロやCメロのように覚えにくく、再現しにくいパートがあるのも難点です。
Adoさんの曲にしては珍しく裏声がネックになる曲だと思います。キー調整をする際には地声ではなく裏声を意識して調節してみるのもありかもしれません。
いずれにせよ聴いているだけでは歌いこなせないので、口ずさんだり、一人カラオケで練習する必要があります。「ONE PIECE FILM RED」の主題歌でもある「新時代」と一緒に練習するのもおススメです。
知名度も高く、歌っていて地声と裏声の切り替えができると楽しくなってくる一曲です。気に入った場合にはぜひとも練習をしてみてください!
自分のキーの判断方法は以下で説明しているので、調べてみましょう。
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