「傘 / King Gnu」について歌い方や音域を解説しました。
カラオケで歌う場合の参考にしてください。
自分のキーを知っているとより参考になります。自分のキーの判断方法は以下で説明しているので、調べてみましょう。
このページではあなたの声のキーの高さを計測する方法について説明しています。自分の声の高さを知ろう!専用システムで音域(声域)チェック!音域(声域)を知る際に、「音域チェッカー」を使用します。音域チェッカー「音域チェッカー[…]
「傘 / King Gnu」の楽曲データ
傘
King Gnu
2019/10/11 ¥255
アーテイスト | King Gnu |
---|---|
リリース | 2019/10/11 |
タイアップ | ブルボン「アルフォート」CMソング |
総合難易度 | ★★★★☆ |
音程難易度 | ★★★★☆ |
地声最低音 | mid2A#(A#3) ※Aメロ、Bメロで登場 |
地声最高音 | hiA#(A#4) ※サビで多く登場 |
裏声最高音 | hiD(D5) ※サビで登場 |
スピード | BPM105(標準的な速さ) |
ラップ | なし |
2019年10月11日にリリースされたシングル曲です。
前作「飛行艇」から約2か月振りのリリースとなります。
オリコンの週間デジタルシングルランキングでは1位の好成績を記録しています。
YouTubeにはOfficial Audioが投稿されています。
PVではなく、簡単なアニメーションとなっているのでKing Gnuのメンバーは登場しません。
歌詞は表示されるので、曲を覚えるのに向いていますね。
歌詞を敷き詰めがちでアップテンポな曲ですが、そこまで明るい印象はありません。
アップテンポかバラードかと問われるとアップテンポですが、判断が難しいところですね。
「傘 / King Gnu」の構成と歌い方について
- 1番:イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ
- 2番:Aメロ→Bメロ→サビ
- ラスト:Cメロ→ラストサビ
音域、音程、歌い方はサビと同じです。
サビの欄で詳細に説明します。
Aメロながらも音域が広く、そして高いです。
地声最低音のmid2A#(A#4)が登場しますが、一方でhiA(A4)といった高音も登場します。
急激な音域の変化が多く、低音高音どちらも高い実力が必要です。
歌詞は敷き詰めていないために、歌いやすいです。
音程変化もそこまで複雑ではなく、緩やかな変化が多めとなっています。
全体的に力を抜いて、やや気だるげに発声していきます。
高音部分が後半にありますが、そこでも力は抜いて出しています。
ほとんど歌詞の切れ目と歌唱の切れ目が一致しますが、2か所のみ一致しない部分があります。
その2か所は切れ目そのものが短いので、しっかりと意識してリズムを取りましょう。
またその前の部分がやや歌詞を敷き詰めています。やや早口での歌唱の練習を軽くしておきましょう。
Aメロよりも音が少し低くなります。
地声最低音が登場するのは相変わらずですが、上がり切ってもmid2G(G4)までです。
どちらかというと低音が多いパートですね。
歌詞を敷き詰めるようになります。
かなり敷き詰めていて、やや早口で歌唱する必要があります。
音程変化も複雑で、素早く音程を合わせなくてはならないために細かい部分を外しやすいですね。
やや力を入れつつもリラックスした芯のある歌声で歌唱していきます。
弾むように歌唱して行けるとベストです。
曲中一番の難所です。
まず、歌詞の切れ目と歌唱の切れ目がまるで一致しません。
そのため覚えにくく、歌いにくさを感じるパートでもあります。
しっかりと原曲を聴きながら口ずさんで、切れ目と母音の伸ばしの部分を頭に入れましょう。
基本的にはその2つでリズムを取っていきます。
フレーズ中にややアクセントを入れていますが、最初は気にしなくてOKです。
余裕が出てきたらトレースするようにしましょう。
音域が広く、中音域と高音域から成るパートです。
高音部分は地声最高音のhiA#(A#4)や裏声最高音のhiD(D5)が登場します。
一方で中音域部分はmid2D(D4)付近の音が連発します。
ほとんど中音域で、一部高音になりつつ、最終的には裏声最高音で終わるようなイメージです。
ちなみにイントロはサビと同じですが、後半の裏声部分のキーが下げられていて、
裏声のhiB(B4)のロングトーンとなっています。
Bメロと歌詞の敷き詰めは同じくらいです。
音程変化はBメロほど複雑ではないものの、ここでも細かい変化が多めになっています。
中音域と高音域のシフトも緩やかで、急激な変化はほとんどありません。
Bメロよりもやや強めの発声で歌唱していきます。
はっきりと聞き取れる声ながらも、無理やりは出しません。
歌詞の切れ目と歌唱の切れ目が少なく、息が続きにくいパートです。
リズムそのものは合わせやすいのですが、息が苦しくなりやすいので結果音程も外しやすいです。
スピードがやや速いのも問題で、速く歌おうとするあまり原曲よりも先に歌ってしまいがちです。
キー調整をして自分の楽なキーを見つけて、その上で歌い込んで覚えていきましょう。
メロディや音程がサビそのままのCメロとなっています。
ただしラストの高音部分はキーを下げられていて、mid2G#(G#4)です。
サビと全く同じで、繰り返しも転調もありません。
カラオケで歌う場合の「傘 / King Gnu」の総評
曲中での音域はmid2A#(A#3)~hiD(D5)と標準的です。
地声最高音がhiA#(A#4)で、裏声最高音はhiD(D5)です。
低音、高音ともに男性の平均的な音域をオーバーしています。
パート内部で、音域は激しく変化しません。
高い部分は高い、低い部分は低いと分かれています。
地声最高音はhiA#(A#4)ですが、イントロ、サビ、ラストサビで登場します。
後述の裏声にばかり目が行きますが、意外にもキーは高めです。
とはいえサビにおいてもこのキーが登場するのは多くはありません。
基本的にはmid2D(D4)付近まで音が下がるので、連発、というほどではありません。
ただし、それでも軽い調子で出す必要があるので、高音に相当自信がなければ、キーを下げることを検討してください。
裏声最高音はhiD(D5)で、サビ、ラストサビにて登場します。
正確には転調部分がここに当たり、hiB→hiDへと転調します。
珍しい転調の仕方をしていて、変わるのはこの裏声近辺のみです。
一瞬の裏声ではなく、ロングトーンでの裏声となります。
裏声ですので、hiBならば出せる人も多いですが、hiDとなると少し苦しいかもしれません。
綺麗な裏声を響かせるという意味でも、裏声の難易度はやや高めですね。
地声最低音はmid2A#(A#3)としました。
King Gnuはツインボーカルで、音域が広い井口さんと、音域が低い常田さんに綺麗に分かれています。
最低音が登場するのはAメロとBメロですが、Bメロ部分を2人が同時に歌唱しています。
このとき、井口さんの最低音はmid2A#で、常田さんはmid1A#となります。
曲を聴いていると常田さんの声の方がボリュームがやや大きいですが、
井口さんの声も注力すれば十分聞き取れるために、井口さんの音域を採用しています。
というのも、Bメロで常田さんの音域を採用してしまうと低音すぎて、キー調整ができなくなるからです。
歌いやすくし、難易度を下げるためにも井口さんのパートで歌唱をした方が賢明と言えます。
以上を考慮して、
これで地声最高音がmid2G(G4)付近になり、歌いやすくなると思います。
最低音はmid2A#を採用したので、かなり余裕があります。
多少下がったとしてもAメロBメロが低く感じることはないでしょう。
音程難易度はやや難になります。
音程配置も難しく、スピードも速い、歌詞も敷き詰めています。
細かい音程の変化が多いために、一部を外しやすいです。
とはいえ、しっかりと歌詞や歌い方を覚えれば完璧とは言わなくても、ある程度は音程を合わせられるようになります。
Bメロが一番の難所なので、ここのリズムの取り方や歌い方を覚えていきたいですね。
サビに関しては頭に残りやすいメロディなので、練習をしているうちに覚えられると思います。
以上を考慮して、
練習をすれば習得しやすいとは言いましたが、逆を言えば数回聴いた程度で歌いこなすのは至難の業です。
やはりこういった難しい曲はしっかりとした練習で土台を固めないと歌いこなせないですね。
これはどれだけ歌い慣れている人でも同じことだと思います。
歌い慣れている人と歌い慣れていない人の違いは、曲を覚えるまでの時間や精度に現れます。
当然ですが、つい最近リリースされて1,2回程度しか聴いていない曲を満足に歌えるわけではありません。
ですが、聴きつつ、口ずさみつつ、カラオケに行って練習をするなどして短い時間で高い精度で習得できます。
もちろん簡単な曲は習得がものすごく早いと思えるかもしれません。
ですがこの「傘」のように難しい曲は習得に誰でも多少は時間がかかるということは覚えておいてください。
練習なしにカラオケが上手くなることはありません。
さて、King Gnuの「傘」についてまとめてきました。
ツインボーカルゆえに「白日」のように音域がとんでもない曲もありますが、この「傘」は比較的に歌いやすい部類に入ります。
もちろん、音域的に取り組みやすいだけで、音程などの難易度は高めです。
ですがKing Gnuの曲の中では難易度は比較的低めですので、
まずは入門としてチャレンジしてみるのもおススメです。