「美しい鰭 / スピッツ」のカラオケでの歌い方【音域】

スピッツの大ヒット劇場版アニメシングル「美しい鰭(うつくしいひれ)」についてカラオケでのパート毎の歌い方や音域を解説しました。地声、裏声の高さや音程の難易度も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。

自分のキーを知っているとより参考になります。自分のキーの判断方法は以下で説明しているので、調べてみましょう。

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曲情報をまとめた後に、実際にカラオケで歌唱して、歌うときに気を付ける点などを記載しています。歌いこなすために練習するときの参考にしていただければ幸いです。

「美しい鰭 / スピッツ」の楽曲音域データ

アーティストスピッツ
リリース
2023/4/12
タイアップ
劇場版「名探偵コナン黒鉄の魚影」主題歌
総合難易度★★★☆☆
音程難易度★★☆☆☆
地声最低音mid1F(F3)
地声最高音mid2G#(G#4)
裏声最高音hiC#(C#5)
スピードBPM98(標準的な速さ)
ラップなし
美しい鰭 について

2023年4月12日にリリースされたシングル曲です。スピッツの46枚目のシングル曲で、劇場版「名探偵コナン黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)」主題歌に起用されました。

タイアップについてですが、この映画はコナン映画の26作目の作品で、現段階で興行収入が100億を突破し、過去の劇場版名探偵コナンシリーズで一番のヒットを記録しています。

近年人気の高かったコナン映画ですが、最新作で爆発的なヒットをしたために、EDで流れるこの曲も知名度が高めとなっています。

映画と楽曲そのものの人気に後押しされ、発売開始から人気がめきめきと上がっていき、月間カラオケランキングではTOP50にランクインするほどになりました。

なお、スピッツは名探偵コナンシリーズのアニメ、劇場版含めて楽曲を提供するのは初となります。

YouTubeに公式チャンネルがPVを投稿しています。
再生数は2023年5月現在、600万回を突破しています。ストーリー性のあるPVになっていて、最後まで聴くことができます。

「美しい鰭」はスピッツらしい大人しいメロディラインが特徴で、サビでの美しい裏声で周りを魅了する、アップテンポとバラードの中間ソングとなっています。

ちなみに曲名の読み方は「うつくしいひれ」です。

「美しい鰭 / スピッツ」カラオケでの歌い方について

曲の構成
  • 1番:Aメロ→Bメロ→サビ
  • 2番:Aメロ→Bメロ→サビ
  • ラスト:ラストサビ
歌い方解説
Aメロ
  • 高音:mid2D#(D#4)
  • 低音:地声最低音mid1F(F3)
  • 音程:やや容易

音域は狭く、地声最低音がこのパートで登場します。登場頻度は多くなっていますが、キーが高めですので男性ならば特に問題なく出すことができるでしょう。

音程の変化は緩やかで、急激な変化はありません。ただ歌詞をやや敷き詰め気味ですので、リズムに乗って歌唱することを意識すると良いでしょう。

Aメロゆえにやや力を抜きつつ、流れるように歌唱していくのがポイントです。歌詞と歌詞の間に息継ぎをする余裕があまりないので、出来ればブレスも意識すると良いですね。

Bメロ
  • 高音:mid2F#(F#4)
  • 低音:mid1G#(G#3)
  • 音程:やや易

音域はAメロから少しだけ上にずらした形になります。ただmid2F(F4)のかなり長いロングトーンがあるので油断は禁物です。しっかりと準備をして臨みたいですね。

音程に関してはAメロから継続して難易度は低めとなっています。ただロングトーンが多くなっているので、途中で苦しくなって発声が途切れてしまわないようにだけ注意すると良いでしょう。

歌い方はAメロと同じで構いませんが、ロングトーン多めですのでブレスが重要になってきます。肺活量と高音に自信があるなら問題はないと思いますが、自信がない場合はしっかりと息を吸うことで、長いロングトーンにも立ち向かえるでしょう。

サビ
  • 高音:地声最高音mid2G#(G#4)、裏声最高音hiC#(C#5)
  • 低音:mid1G#(G#3)
  • 音程:普通

音域は少しだけ広くなり、地声最高音と裏声最高音がこのパートで登場します。どちらも男性からすると少し高いと感じるキーになっていますね。

裏声は登場範囲がやや広く、裏声状態での音程変化も存在します。一瞬の裏声ではなく持続する裏声なので、原曲をしっかりと聞いて草野さんの裏声を出来るだけ再現していきたいですね。

音程に関しては急激なシフトが出現するようになります。とはいえ難易度的にはBメロからそこまで大きく変わるわけではありません。やや易寄りの普通といったところでしょうか。よく聴くパートだと思いますので、合わせることも容易だと思います。

歌い方に関しては力を入れて歌唱します。やはり一番の見せ場は裏声パートで、ここでどれだけ綺麗な歌声を響かせるかが大事と言えるでしょう。

ただ、このサビは全部で4回繰り返され、地声最高音、裏声最高音の頻度もかなり多くなっています。ブレスをして準備しないと、最後まで綺麗に歌いきるのは難しいと言えますね。

ラストサビ
  • 転調:なし
  • 繰り返し:あり

転調はしませんが、繰り返しはあります。やや静かなサビから入り、その直後に少しだけ盛り上がったサビが来ます。転調はしないものの、逆に言えば高音を連続で出すことを要求される形になります。

サビから継続して見せ場なのは間違いありませんが、綺麗な歌声をキープしていきましょう。

カラオケで歌う場合の「美しい鰭 / スピッツ」の総評

曲中での音域はmid1F(F3)~hiC#(C#5)と標準的な広さです。
地声最高音はmid2G#(G#4)で、裏声最高音がhiC#(C#5)です。男性の平均的な音域から考えると、上に少しだけズラした形になります。

参考:男性の平均声域

男性の平均的な声域

曲を通しての音域からも分かるように、各パートでの音域は狭めです。Aメロが広く、その後どんどん狭くなっていきます。ただし、全体的に音域はやや高めとなっています。

地声最高音はmid2G#(G#4)で、サビで登場します。
登場頻度は少ないですが、これに準ずるキーが多々多く、加えてロングトーンの形式でも多く見受けられます。

mid2G#(G#4)がギリギリ出るくらいですと苦しい印象を受けるかなと思います。hiA(A4)がやや無理して出せるくらいで苦しくなくなるかなといったところで、高音の難易度はやや高めです。

それゆえに、高音が得意な人以外はキーを下げた方が無難です。その際は

キーを1~2下げると良いでしょう。

曲中に高音が占める範囲が多いので、1つ下げるだけでも一気に楽になります。それでも厳しければ2つ下げてもOKです。

地声最低音はmid1F(F3)です。
男性の平均的な低音域から見ると高めで、キー調整に余裕があります。キーを2下げたくらいでは余裕をもって歌えると思いますので、低音域は気にしなくて大丈夫です。

裏声最高音はhiC#(C#5)となっています。
サビで登場し、こちらも男性の平均的な裏声音域から考えるとやや高めとなっています。

スピッツによくある長めの裏声となっていて、他の有名曲である「ロビンソン」なんかを歌えるならば出しやすいかもしれません。

余談ですが、裏声は喉を休憩させるのには良いパートで、安定して出せるようになるとむしろ地声高音での喉のダメージを助けてくれます。地声も安定するので、重点的に練習してみてください。

音程難易度はやや易となっています。
長年活動しているスピッツらしく音程変化は緩やかで、最近の曲にあるような難しい要素は一切ありません。

やや歌詞は敷き詰め気味ですが、歌い慣れることで合わせることができるようになるでしょう。パートも少ないので、さっくりとメロディと歌詞を覚えて、高音に集中するようにしましょう。

以上を考慮して、

総合的な難易度では普通になると感じました。

「美しい鰭 」はスピッツが手掛ける昔を思い出すような楽曲でした。彼らが大ヒットした「チェリー」を彷彿とさせるような、カラオケで歌いやすい要素がちりばめられていますね。

もちろん名探偵コナン映画の大ヒットがきっかけだとは思いますが、カラオケでもヒットするのは十分な理由があると感じました。

曲の難易度が上がり続けている最近には珍しく歌いやすい一曲ですので、気に入った場合にはぜひとも練習をしてみてください!

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