「楓 / スピッツ」のカラオケでの歌い方【音域】

スピッツの「楓(かえで)」について、カラオケでの歌い方や音域を解説しました。地声最高音や裏声最高音、各パート毎の音程の難しさなども解説していますので、ぜひ参考にしてください。

「楓 / スピッツ」の楽曲音域データ

アーティストスピッツ
リリース
1998/7/7
タイアップ
TBS系「COUNT DOWN TV」OPテーマ
総合難易度★★★☆☆
音程難易度★★☆☆☆
地声最低音mid1F(F3)
地声最高音hiA#(A#4)
裏声最高音なし
スピードBPM80(標準的な速さ)
ラップなし
楓 について

1998年7月7日にリリースされたシングル曲です。スピッツの19作目のシングルになります。

シングルとしての売り上げは振るいませんでしたが、今なお根強い人気を誇る一曲です。カラオケランキングでは「ロビンソン」「チェリー」「空も飛べるはず」といった曲に次ぐ順位についています。

上記3曲はミリオンヒット曲ですが、この「楓」は20万枚程度の売り上げであることを考えると、じわじわと人気に火がついていったようですね。

YouTubeに公式チャンネルがPVを投稿しています。
再生数は2022年10月現在、6500万回を突破しています。こちらでも上記3曲に次ぐ第4位の再生回数となっています。

PVは緑や青のライトで照らされた草野さんが歌う映像になっています。カラオケでも流れますので、見覚えがある人も多いでしょう。

「楓」は落ち着いたメロディながら、サビで優しい高音を響かせる、なかなかに難しいナンバーです。

「楓 / スピッツ」カラオケでの歌い方について

曲の構成
  • 1番:Aメロ→Bメロ→サビ
  • 2番:Aメロ→Bメロ→サビ
  • ラスト:Cメロ→ラストサビ
歌い方解説
Aメロ
  • 高音:mid2D#(D#4)
  • 低音:地声最低音mid1F(F3)
  • 音程:やや易

音域はやや狭く、低音域に集中しています。最低音がこのパートで登場し、最低音の発声は長めになっていますが、キーがそもそも高いために、出しにくさは感じないでしょう。音域的には歌いやすいパートになっています。

長めの発声が多く、音程を合わせやすくなっています。細かい変化こそありますが、それを考慮してもかなり高めの音程正解率を狙うことができるでしょう。

Aメロゆえに声量をおさえつつ、まっすぐな発声を意識して歌唱します。音程の変化が少ないのでアクセントは極力入れずに、ロングトーンでの母音の伸ばしに意識を向けていきましょう。

ただし、キーはAメロから高めになっていますので、しっかりと息継ぎをして高音の準備はするようにしてください。

Bメロ
  • 高音:mid2F(F4)
  • 低音:地声最低音mid1F(F3)
  • 音程:やや易

音域は依然として狭く、1オクターブに収まります。このパートでも最低音が登場します。音域的にはAメロから継続して歌いやすい印象です。

やや張り上げる音程配置が登場しますが、依然として合わせやすい位置に配置されています。ペースもゆったりとしていますが、少し息継ぎのタイミングがシビアになります。そこだけは注意してください。

導入は少し低く、そしてすぐに張り上げるような歌い方を行います。Bメロ全てのフレーズでこのような歌い方になっているので、フレーズの歌い初めで勢いをつけることを意識しておくと良いでしょう。

Aメロ以上に長めの発声のロングトーンが多いので、腹筋に力を入れつつまっすぐな発声を心がけてください。

サビ
  • 高音:地声最高音hiA#(A#4)
  • 低音:mid2A#(A#3)
  • 音程:易

音域はほぼ1オクターブですが、高音域に集中しています。地声最高音がこのパートで登場です。全体的にキーが非常に高く、歌いやすくもありますが苦しいパートとなっています。

音程に関しては、わずかに細かい変化はあるものの、ほとんどがロングトーンからなります。それゆえに音程を合わせることは容易で、採点においてもこの錆については音程正解率100%近くを狙えるくらいです。

ほぼほぼ全力での歌唱になると思われます。息継ぎをするのはもちろんのこと、目を瞑る、苦しければ途中でも息を吸うなどして高温のロングトーンに立ち向かっていきましょう。

最高音がhiA#(A#4)の曲は多いですが、個人的には最高音がhiC(C5)の曲と同じくらいには高音の維持が厳しめです。しっかりと準備をして歌唱するようにしましょう。

Cメロ
  • 高音:mid2F#(F#4)
  • 低音:mid1F#(F#3)
  • 音程:やや易

音域は1オクターブに収まり、曲中においては中音域となります。小休止のパートですね。

音程は高音から次第に降りていく特徴的な構成をしていて、ほとんどのキーを合わせることができるはずです。ペースもゆっくりですし、合わせることはそこまで問題がないでしょう。

ただ高音域から低音域に少しづつシフトしていくために、低音部分ではやや歌いにくさを感じるかもしれません。かなり長めのロングトーンとなっていますので、しっかりと発声を意識していきましょう。

ラストサビ
  • 転調:なし
  • 繰り返し:あり

転調はなく、繰り返しがあります。

ラストサビもサビと同じような歌唱になります。ほとんどの人は全力での歌唱になりますが、高音に自信がある人はやや力を抜いてクリアなハイトーンボイスを出すことを意識してみると良いでしょう。

一気にらしさが出て、スピッツの歌い方にグッと近づくことができます。

カラオケで歌う場合の「楓 / スピッツ」の総評

曲中での音域はmid1F(F3)~hiA#(A#4)と標準的な広さです。
地声最高音はhiA#(A#4)で、裏声は使われていません。男性の平均的な音域から考えると、上に少しずらした形になります。

参考:男性の平均声域

男性の平均的な声域

音域はどのパートも狭めで、歌いやすくなっています。ただしサビの高音域に関しては目を見張るものがあり、ここをどう攻略するかが「楓」の1番の問題です。

問題となる地声最高音はhiA#(A#4)でサビで登場します。

正直この高さならば他にも曲は多いのですが、「楓」の難点はhiA(A4)のハイトーンから音程を上げる形でこの最高音に到達する点にあります。

サビにおいてhiA(A4)のキーをずっと発声していなくてはならない時間がかなり長く、その苦しさは他の曲とは一線を画します。

こういった曲は他ではX JAPANの「Tears」などがありますが、いずれにせよ表記上のキー以上の苦しさが待っていることになります。

hiA#(A#4)がギリギリ出せるくらいの高音の実力では厳しく、体感ではhiC(C5)くらいを出せて余裕が出てくるイメージです。以上の点を踏まえて、

カラオケで歌う際は、キー調整は-2〜-3くらいがおすすめです。

「楓」はカラオケにおいて最初から原曲キーが「+2」に設定されていることが多いので、「±0」か「-1」くらいがおすすめですね。

高音をロングトーンの形で連発する曲はキーを下げると一気に楽になるので、必要以上に大きくキーを下げる必要はないと思われます。

地声最低音はmid1F(F3)で、Aメロ、Bメロで登場します。
登場頻度は多く、発声も長めですが、そもそもキーが高めです。それゆえに、下げても問題はありません。上記に示したキーの分だけ下げる分ならば、低すぎて苦しいと言ったこともないでしょう。

高音が厳しい場合には遠慮なくキー調整をしてOKです。

音程難易度は易〜やや易となっています。
曲のスピードが遅く、まっすぐな発声が多いために音程の難易度はかなり低く設定されています。さっくりと歌詞とメロディを覚えてしまいたいところです。

カラオケで歌唱中には音程ではなく高音の方に意識を集中させるのが良いでしょう。

以上を考慮して、

総合的な難易度では普通になると感じました。

「楓 」は最高音こそhiA#で、この曲よりも高い曲は多いですが、スピッツの曲の中では最もつらい曲だと私は考えています。

ただキー調整はしやすいので、それが唯一の救いですね。キー調整さえすれば音程は難しくなく、裏声も使われていないので、歌いやすさを感じるでしょう。

もしも自分の限界を知りたい場合は、原曲キーで試しに入れてみてください。

自分のキーを知っているとよりカラオケが楽しくなります。

自分のキーの判断方法は以下で説明しているので、調べてみましょう。

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