「ENDLESS RAIN / X JAPAN」について歌い方や音域を解説しました。 カラオケで歌う場合の参考にしてください。
自分のキーを知っているとより参考になります。自分のキーの判断方法は以下で説明しているので、調べてみましょう。
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「ENDLESS RAIN / X JAPAN」の楽曲データ
ENDLESS RAIN
X
1989/12/01 ¥255
アーテイスト | X JAPAN |
---|---|
リリース | 1989/12/1 |
タイアップ | 映画「ZIPANG」テーマソング |
総合難易度 | ★★★★☆ |
音程難易度 | ★★☆☆☆ |
地声最低音 | mid1F#(F#2) ※Aメロで登場 |
地声最高音 | hiD(D5) ※サビで登場 |
裏声最高音 | なし |
スピード | BPM78(標準的な速さ) |
ラップ | なし |
1989年12月1日にリリースされたシングル曲です。 X JAPANのシングル第4弾です。 前作「紅」からちょうど3か月後のリリースになります。
「紅」と同じくライブではよく歌われる曲として有名でした。 その際はファンと一緒に合唱するのが通例でしたね。
「ENDLESS RAIN」は英語で「終わらない雨」という意味です。 歌詞中にも雨を連想させるフレーズが非常に多く登場します。
YouTubeにて、公式チャンネルがPVを公開しています。 再生回数は400万回を越えています。
典型的なバラードソングで、最初から最後まで静かなメロディが続きます。 しんみりとした伴奏になっていて、それとTOSHIさんの歌声が融合して独特な世界観を作り上げるナンバーです。
ちなみにですが、カラオケにおいて原曲キーが異常に高く設定されている曲です。 +4や+5でようやく原曲キーになるカラオケ機種が多めです。 ほとんどの曲は±0で原曲キーがほとんどなので、珍しいですね。
「ENDLESS RAIN / X JAPAN」の構成と歌い方について
- 1番:Aメロ→Bメロ→Aメロ→Bメロ→サビ
- 2番:Bメロ→サビ
- ラスト:Aメロ→Bメロ→ラストサビ
Aメロらしく、キーは低めになっています。 地声最低音のmid1F#(F#3)が多く登場し、 キーは上がってもmid2D#までです。
低音から中音への変化は急激ですが、 変化後の音程は横一直線であったり、緩やかです。 急激な変化の部分が外しやすいですね。
全体的に力を抜いて、優しい歌声で歌唱していきます。 呟くように歌唱できると良いですね。
ゆったりとしたペースなので、リズムは取りやすいいでしょう。 力を入れすぎないように注意して、Bメロへと移動していきましょう。
Bメロそのものは短いですが、前半で張り上げて歌う部分があります。 その部分でmid2G#(G#4)の高音まで到達します。 一方でそれ以外の個所は低めのキーが多めになっています。
音程変化がやや複雑で、頻繁に音程が上下に変化します。 急激な変化はないものの、何度も変化するので細かい部分を外しやすくなっています。
最初の張り上げる部分で力を入れます。 その状態のまま残りのパートも歌っていきます。 音域的にはAメロよりも低い印象ですが、力を入れて響きを意識していきましょう。
低音を響かせるために、母音を伸ばす部分の発声に注意するとらしさが出ます。
基本的に高音域から成るパートです。 キーはかなり高く、中心となる音はhiB(B4)です。 それ以外にもhiC#(C#5)といった高音も多く登場します。
2番のサビで2フレーズ追加され、そこで地声最高音のhiD(D5)が登場します。 このキーはかなり高いキーで、ロングトーンという形で登場します。
ほぼ高音ゆえに、音程の変化は激しくありません。 高音を維持することに意識を向けていきましょう。
タイトルコールのみリラックスして力を抜いて発声します。 キーは高いですが、軽い調子で、自然な感じで出せると良いです。 その後は軽く叩きつけるような感覚で歌唱していきます。 力強い歌唱が特徴的で、対比ができると一段階上の演出ができます。
ありません。
転調はありませんが、繰り返しが全部で3回あります。 当然かなり苦しくなることが予想されます。 1番のサビの時点で苦しい場合は歌いきるのは難しいでしょう。 その場合は後述のキー調整も参考にしてください。
カラオケで歌う場合の「ENDLESS RAIN / X JAPAN」の総評
曲中での音域はmid1F#(F#3)~hiD(D5)とやや広めです。 地声最高音がhiD(D5)で、裏声は使われていません。 高音が男性の平均的な音域を大きくオーバーしています。
パート内部で、音域は激しく変化しません。 高い部分は高い、低い部分は低いと分かれています。
地声最高音はhiD(D5)で、2番のサビで登場します。 サビに対して追加され、単音とロングトーンの両方で登場です。 サビでは中心の音がhiBだったりと、それ以外にも高音の登場頻度が酷いです。
地声最低音はmid1F#(F#3)となっています。 Aメロで登場し、一瞬ではなく頻度は多めです。 そのため、安定して出せることが望ましいです。
低音域に関してはやや余裕があるので、キーを下げることを考慮しましょう。
これで地声最高音がmid2G#(G#4)付近になり、歌いやすくなると思います。 それ以外の部分も一気にキーが下がるので、余裕が出てくるはずです。
ただし、6つキーを下げると地声最低音がmid1C(C3)まで下がります。 ここまで下がると人によっては苦しく感じるでしょう。 さらに、下げすぎると楽しめなくなるという可能性もあります。
高音が得意な人は、キーを下げるのを4程度に抑え、 最高音をhiA#などに設定したほうが楽しめるかもしれません。
音程難易度はやや易になります。 ゆったりとしたペースゆえに、歌いやすい曲です。 音程が難しい部分もありません。 とはいえ急激に変化する音程はあるので、とても簡単とは言えません。
高音がきついので、その中での表現が難しいです。 とはいえキー調整を行えば余裕も生まれるので、やりやすくなるでしょう。
以上を考慮して、
当然ですが原曲キーで歌唱する場合は難易度が上がります。 上がるというよりも、そもそも歌いきれるのか、というそういった問題が出てきます。 高音を維持すると余裕がなくなりやすく、音程を外してしまうこともあるでしょう。
X JAPANの曲は、キー調整をするのが基本とも言えます。 そのままのキーで歌唱するには、一部の曲を除いて不可能に近いでしょう。 ですが高音以外の要素はそこまで難しくはありません。
とくに「ENDLESS RAIN」のようなバラード曲は音程が簡単で、スピードがゆったりとしていることが多いです。 余裕をもって歌唱ができるので、歌いやすい曲です。
自分が楽しめるキーを見つけて、カラオケで披露するのが良いですね。