「群青 / YOASOBI」のカラオケでの歌い方【音域】

「YOASOBI(よあそび)」の大人気楽曲「群青(ぐんじょう/Blue)」について、カラオケでの歌い方や音域を解説しました。地声最高音や裏声最高音、各パート毎の音程の難しさなども解説していますので、ぜひ参考にしてください。

曲情報をまとめた後に、実際にカラオケで歌唱して、歌うときに気を付ける点などを記載しています。歌いこなすために練習するときの参考にしていただければ幸いです。

「群青 / YOASOBI」の楽曲音域データ

アーティストYOASOBI
リリース
2020/9/1
タイアップ
「アルフォートミニチョコレート」CMソング
総合難易度★★★★★
音程難易度★★★★☆
地声最低音mid1F(F3)
地声最高音hiE(E5)
裏声最高音hiG#(G#5)
スピードBPM135(速い)
ラップなし
群青 について

2020年9月1日にリリースされたシングル曲です。YOASOBIの5枚目のデジタル配信限定シングル曲です。

夜に駆ける」でヒットした後として考えると、それに次ぐヒット曲となっています。YOASOBIを代表する一曲ですね。

カラオケでも人気の一曲で、2022年度は「夜に駆ける」「怪物」などと共に総合ランキングTOP50にランクインしています。

YouTubeに公式チャンネルがPVを投稿しています。
再生数は2022年12月現在、1億回再生を突破しています。再生回数は「夜に駆ける」「怪物」に続いて第3位となっています。

PVは紙芝居のようなものになっていて、ストリー性があり、見ていて楽しめるものになっています。ぜひとも一度ご覧になってください。

「群青」はしんみりとした調子で進んでいきますが、サビで大きな盛り上がりを見せるナンバーです。夢を追う人を応援しているような歌詞になっていて、元気をくれる曲となっています。

「群青 / YOASOBI」カラオケでの歌い方について

曲の構成
  • 1番:Aメロ→Bメロ→サビ
  • 2番:Aメロ→サビ
  • ラスト:Cメロ→ラストサビ→Bメロ(2回)
歌い方解説
Aメロ
  • 高音:hiA#(A#4)
  • 低音:地声最低音mid1F(F3)
  • 音程:やや難

音域はかなり広く、最低音がこのパートで登場します。Aメロは全体的にキーの低い部分が目立ち、音域的にはかなり歌いづらい印象を受けます。男性でも低いと感じる低音域ですね。

音程変化は緩やかなのですが、低音がほとんどのために少し合わせにくさを感じると思います。低音ゆえにマイクが拾ってくれないこともありますので、なるべくマイクを近づけて、安定した低音を出していきたいところです。

前述の通り、安定した低音を意識して歌唱します。力の入れ具合はあまり抜くことを考えなくてOKです。Aメロですが、そこまで小さな声で歌唱していないことに注意ですね。

歌詞と歌唱の切れ目が一致しているので、どこで切るかを意識すると歌いやすいと思います。「、」で切れるところも多いので、リズムをつけていきましょう。

Bメロ
  • 高音:裏声hiF(F5)(転調後、裏声最高音hiG#(G#5))
  • 低音:裏声mid2G(G4)
  • 音程:普通

合唱部分です。声域の判断が難しいために、全てを裏声として扱います。音域は狭くはあるのですが、かなり高音域に集中していて裏声でも厳しい高さだと思われます。

音程に関しては細かい変化が多いものの、Aメロに比べて高音域に集中しているので合わせやすくはあります。とはいえスピードは速く、歌詞も敷き詰めているのでしっかりと見て合わせる余裕はありません。

全てを裏声で歌唱しますが、しっかりとした芯のある裏声を意識しましょう。裏声を発声しながら音程を何度も変えるので、裏声を出し慣れていない場合は習得するまで時間がかかると思います。

ラストサビ後のBメロがなかなか曲者でして、これがこの曲一番の盛り上がりであるところでもあり、難所でもあります。一部が転調し、裏声最高音であるhiG#(G#5)が登場します。

正直ここまで高いと女性で裏声を使っても出せるかどうか怪しいレベルで、さらにサビなどで高音を連発しているので肺活量にも余裕がないと思われます。Bメロはフレーズが長めですが、切れる部分は分かりやすいと思います。その部分でしっかりと息を吸うのがポイントですね。

サビ
  • 高音:hiD#(D#5)、裏声hiF(F5)
  • 低音:mid1G(G3)
  • 音程:やや難

音域は広くなりつつも、高音域が頻出するようになります。このパートでも地声高音と裏声高音が頻出しています。落差がありすぎて、音域的には歌いにくいパートですね。

音程も細かい変化が多く、急激な変化も多いです。リズムに乗って歌うことである程度合わせられるとは思いますが、高い音程正解率を得るのはなかなかに難しいでしょう。

少し特殊な構成をしていて、前半では3音程度で軽く区切りを入れる歌唱をします。息継ぎするほど間が空くわけではないですが、母音を長く発声せずに切ることを意識するとらしさがでます。この部分に関してはやや力をセーブして歌唱しましょう。

そして後半の高音地帯では力を入れて歌唱します。地声裏声ともにかなりキーが高いので、声が裏返ってしまわないように事前に息を吸うのはもちろんのこと、目を瞑るなどして高音に喰らいついていきましょう。

Cメロ
  • 高音:hiC(C5)、裏声hiD(D5)
  • 低音:mid1G(G3)
  • 音程:やや難

音域は広く、Cメロそのものが長いために中音域から高音域まで幅広く登場します。このパートでも休むのは難しそうです。

音程変化は細かく、急激な変化も多いです。スピードもやや速く、歌詞も敷き詰めていて難易度は少し高めです。

Cメロの入りはAメロのようにやや力をセーブして歌唱を始めます。その後後半に移るにつれて高音域が登場しますので、それに合わせて力を入れていくと次第に盛り上がる様子を演出できるでしょう。

最後はやや低音で終わりますので、ラストサビに静かに繋いでいきましょう。

ラストサビ
  • 転調:あり(地声最高音hiE(E5)
  • 繰り返し:あり

ラストサビは繰り返しがあり、繰り返し前は静かな声量での歌唱となります。その後、繰り返しにて一部を転調した状態になっています。

繰り返し前、繰り返し後どちらもキーはかなり高いのですが、繰り返し前はしっかりと声量をセーブすることで、繰り返し後の高音に備えてください。

ここを越えても前述のBメロの合唱パートが待っています。油断せずに、息を整えながら最後まで駆け抜けましょう。

カラオケで歌う場合の「群青 / YOASOBI」の総評

曲中での音域はmid1F(F3)~hiG#(G#5)とかなり広いです。
地声最高音はhiE(E5)で、裏声最高音がhiG#(G#5)です。女性の平均的な音域から考えると、上下にかなり広がっています。

参考:女性の平均声域

女性の平均的な声域

曲を通しての音域は広く、各パートでの音域もさまざまです。ただしほとんどのパートで高音域が多く登場します。

地声最高音はhiE(E5)で、ラストサビで登場します。
それまでhiD#(D#5)だったサビの高音が+1されてこのキーになります。YOASOBIからすると他の曲でも見る声域なのですが、一般的に考えるとかなり高い部類に入ります。

正直ブレスをしたり目を瞑るなどして高音に対応したとしても手が出せるか怪しいほどの高音なので、カラオケで歌唱する際にはキーを下げた方が無難です。その際は

キーを3~4下げると良いでしょう。

これで地声最高音がhiC(C5)~hiC#(C#5)になりますので、やや楽になると思われます。

高音が得意な人ならばキーは下げなくても良いと思いますが、同時にかなり高レベルな裏声の実力も必要になりますので、十分に注意してください。

地声最低音はmid1F(F3)です。
Aメロで一回のみ登場します。しかしAメロには低音地帯が多く、これに準ずるキーも多く登場します。このキーは女性の平均的な低音域よりも低く、出しにくいと感じる人も多いでしょう。

キー調整をするとAメロを満足に歌えなくなる可能性が高いので要注意です。パートの切り替え時に時間が空いているならその間にキーを調整する方法もアリなのですが、「群青」はほぼノータイムでパートが移行するために、それも使えません。

個人的にはAメロの低音部分を捨てたとしてもキーを下げた方が無難だと思います。曲全体でみると高音域の占める部分の方が遥かに広いので……。

裏声最高音はhiG#(G#5)となっています。
ラストサビ後のBメロで登場します。合唱部分で、Bメロはすべてを裏声で歌唱すると思われます。その中で登場するこのhiG#(G#5)のキーはかなり高いキーで、女性の方でも出せない人が多いくらいです。

前述の通りにキーを下げていれば太刀打ちできるくらいの高さにまで下がりますが、原曲で挑戦する場合には力を入れてやや下を向き、目を瞑るなどして出せないか試してみてください。

音程難易度はやや難となっています。
音程変化は絶えずあり、急激な変化も多く、リズムに合わせて歌ってもなかなか音程は合わせられません。さらに音域が広すぎるのも厄介で、Aメロは低すぎて、サビは高すぎて一部を外しやすくなっています。

曲中を通してスピードも速く、歌詞も敷き詰めているので難易度は高いと言わざるを得ません。音程、高音のどちらも意識しないといけないので脳のキャパシティをいっぱいまで使うと思われます。

以上を考慮して、

総合的な難易度ではやや難~難になると感じました。

「群青 」は難易度的には難寄りのやや難といったところでしょうか。音域、高音、裏声、音程とさまざまな要素が高難易度でまとまっています。練習を重ねてある程度改善はできると思いますが、歌いこなすにはかなりの時間がかかりそうですね。

YOASOBIの曲の中でも難易度は高いと思われます。「群青」に挑戦する場合は、事前に「夜に駆ける」や「怪物」「あの夢をなぞって」などでYOASOBIの歌い方に慣れた後にチャレンジするのが良いでしょう。

曲そのものは壮大で、歌詞にも訴えかける力が十分にあります。歌うことができれば周りの視線を集められるのは間違いないでしょう。

気に入った場合には、上の記事を参考にしてぜひとも練習をしてみてください!

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