「YOASOBI(よあそび)」の大人気楽曲「夜に駆ける(よるにかける/Into The Night)」について、カラオケでの歌い方や音域を解説しました。地声最高音や裏声最高音、各パート毎の音程の難しさなども解説していますので、ぜひ参考にしてください。
「夜に駆ける / YOASOBI」の楽曲音域データ
アーティスト | YOASOBI |
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リリース | 2019/12/15 |
タイアップ | なし |
総合難易度 | ★★★★☆ |
音程難易度 | ★★★★☆ |
地声最低音 | mid1G(G3) |
地声最高音 | hiF(F5) |
裏声最高音 | hiF(F5) |
スピード | BPM130(速い) |
ラップ | なし |
2019年12月15日にリリースされた配信限定シングル曲です。タイアップはないものの、YouTubeやTikTokなどのSNSで人気が爆発しました。結果としてYOASOBIの代表曲となっています。
実はYOASOBIのデビュー曲であり、同アーティストの楽曲の中では驚異的な記録を持っています。ストリーミングではダイヤモンド認定、ダウンロードではトリプル・プラチナ認定となっています。またこの曲で2020年の紅白歌合戦にも出場しています。
YouTubeに公式チャンネルがPVを投稿しています。
再生数は2022年10月現在、2億6000万回を突破しています。すさまじい再生回数ですね。
実際にPVを見てみると、思った以上に道徳的内容が含まれているので、視聴には注意が必要です。(実際にYouTubeでもそういった警告が流れます)
「夜に駆ける」は軽快なリズムで進んでいく曲となっており、サビでの盛り上がりが耳に残るナンバーとなっています。
「夜に駆ける / YOASOBI」カラオケでの歌い方について
- 1番:イントロ→Aメロ(2回)→Bメロ→サビ
- 2番:Aメロ→Bメロ
- ラスト:Cメロ→Bメロ→ラストサビ
- 高音:hiD#(D#5)
- 低音:mid2D#(D#4)
- 音程:やや易
音域は約1オクターブに収まっています。パートそのものが短く、音程変化も緩やかなものが多いです。比較的合わせやすいと言えるでしょう。
歌い方に関しては、流れるように歌唱しつつ、張り上げる部分は綺麗に出していきましょう。歌い始める前にしっかりと息を吸って準備すると良いですね。
- 高音:地声hiA#(A#4)、裏声hiC(C5)
- 低音:地声最低音mid1G(G3)
- 音程:普通
音域はかなり広く、地声最低音がこのパートから登場します。 登場そのものが一瞬ですが、それに準ずるキーも多くなっています。 緩やかに上下に音域が動くので若干歌いにくさを感じるかもしれません。
音程は緩やかな変化が多いものの、上下に大きく動きます。細かい部分を外してしまうことがあるかもしれませんが、大まかに合っていれば問題はありません。リズムに乗って歌唱して行きましょう。
歌い方に関してですが、わざとらしいくらいに一音一音強めで発声するのがポイントです。口の形をしっかりと作って、まっすぐに発生して行きましょう。
- 高音:hiA#(A#4)
- 低音:mid2A#(A#3)
- 音程:やや難
Aメロとは異なり、音域は狭めになっています。ただし音域はどちらかというと低い方に固まっています。
音程の難易度はやや高く、特に早口の部分の難易度が高めです。細かい部分を外しやすくなっていますが、気にせずに歌唱するのが大事ですね。
声の出し方に関しては、前半後半で大きく分かれます。前半の早口部分に関してはリズムを意識することなく、どちらかというと歌詞を先行させるイメージで歌唱します。この部分に関しては、音程バーを見なくても良いと思います。一方で後半に関しては、Aメロと同じく一音一音を強めに発声しましょう。
ちなみに二番では一番以上に早口になります。舌が回るかどうかというふうな話になってきますので、歌詞やメロディーを覚えることはもちろんのこと、口の形をしっかりと作って歌唱しましょう。
- 高音:hiD#(D#5)
- 低音:mid2C(C4)
- 音程:やや難
音域は狭めになりますが、中音域から高音域まで幅広く変化します。高音のhiD#(D#5)の音は地声で出すにしてはかなり高いです。
音程に関しても難易度が高く、Bメロと同じように早口になって歌唱する必要があります。ただ、その中でもちゃんとリズムを意識して、かつ発音しっかりとする必要があるので、難易度は高いと言えるでしょう。
歌い方に関してはBメロと同じでかまいませんが、それよりもやや力を入れることを意識しましょう。さらに、リズムをとる必要があるので、体全体を使ってリズムを取っていくのがお勧めです。手を動かすなどしてリズムをキープしましょう。
- 高音:地声hiC(C5)、裏声hiD#(D#5)
- 低音:mid2C(C4)
- 音程:やや難
音程やメロディーに関してはBメロに似通っています。音域に関してはBメロを少し上に動かしたような形になっていますね。難易度も同じように高めです。
歌い方に関してもBメロと同じで前半の早口部分は流れるように歌唱し、後半のパートに関しては一音一音しっかりと発声するのがポイントです。
このCメロの後にまたBメロが待っていますので、同じように歌唱すると良いでしょう。
- 転調:あり(地声最高音hiF(F5)、裏声最高音hiF(F5))
- 繰り返し:あり
転調、繰り返しがあります。キーの変化が忙しく、最初のラストサビでキーが-1されます。一方で繰り返し後はキーが+2され、ここで地声最高音と裏声最高音が両方とも登場します。
キーは上がるものの、歌い方はサビとそこまで変わりはありません。力を入れた歌唱で綺麗に締めていきましょう。ただし、最後のアウトロ部分だけは力を抜いて、消えゆくような雰囲気を演出できると良いですね。
カラオケで歌う場合の「夜に駆ける / YOASOBI」の総評
曲中での音域はmid1G(G3)~hiF(F5)とやや広めです。
地声最高音はhiF(F5)で、裏声最高音もhiF(F5)となっています。女性の平均的な音域から考えると、上下に大きく広がっています。
曲を通しての音域は広いですが、各パートでの音域はさまざまです。Aメロは音域が広く、 Bメロとサビがそれよりも狭いといった珍しい形です。ただし全体的にキーは高めな傾向にあります。
地声最高音はhiF(F5)でラストサビで登場します。
女性の一般的な地声高音を越える高さで、高音が得意な女性の方でも苦しさを感じるかもしれません。サビはスピードが速く、息継ぎをする暇もあまりないので、そういった点でも厳しさを感じるでしょう。
このキーがギリギリですと若干厳しいと感じるかもしれません。実際にカラオケで歌唱してみて、苦しいなと感じた場合にはキーを下げることをオススメします。
下げる際にはラストサビでの高さを意識して調節すると良いでしょう。ラストサビの繰り返し後が一番キーが高くなっています。少しずつ調整をしながら、自分にとって楽なキーを探すのが良いと思われます。また、綺麗な裏声が出せるならこの周辺部分(準ずるキーも含めて)は裏声にしても構いませんが、サビの高音hiD#(D#5)に関しては地声で出す必要があります。
地声最低音はmid1G(G3)です。
女性の平均的な低音域から考えるとやや下の方に位置しています。登場頻度は少なめですが、それに準ずるキーも多めです。そのため下げる余裕はそこまでありません。「夜に駆ける」は音域が約2オクターブとかなり広く、キー調整がしにくくなっています。最悪、低音部分は諦めるなどして無理やりキーを合わせるというのも一つの手です。
裏声最高音はhiF(F5)となっています。
ラストサビで登場し、それに準ずる高音域のキーから上がっていく形になります。それに準ずるキーも含めすべて裏声で出します。裏声で音程を変える必要があり、さらにキーも高めですので高い裏声を出し慣れていないと難しさを感じるかもしれません。
音程難易度はやや難となっています。
音程変化は絶えずあり、急激な変化は少ないのですが、歌詞を敷き詰めている部分が多めです。また曲のスピードが速いので、リズムに合わせて歌いつつ、その状態で音程を合わせる必要があります。
音程を合わせる余裕はないので、メロディ、歌詞に関しては完璧に覚えていることが前提の曲と言えます。口の形をしっかりと作って、モゴモゴとした発声にならないように注意しましょう。
以上を考慮して、
「夜に駆ける」はYOASOBIのもっとも有名な曲と言えますが、音域や音程を考えると難易度は高めです。高音域も広く、裏声も使われています。さらに2番のBメロでの早口の部分など、とにかく難しい面が目立ちます。間違いなく、付け焼刃で歌いきれるような曲ではないと言えます。
歌っていて楽しい曲ではあるのですが、マスターするにはすることが多いです。まずは自宅にて、歌詞とメロディーを完璧に覚えるところから始めると良いでしょう。口ずさむなどして、体で覚えていきたいところです。
そして歌詞とメロディーをマスターした後に、実際にカラオケに行ってみて、自分に合ったキーを見つけるのがおススメです。人気の曲ですので、歌いこなせるようになれれば注目の的は間違いなしです。気に入った方はチャレンジしてみてください!
自分のキーの判断方法は以下で説明しているので、調べてみましょう。
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