「YOASOBI(よあそび)」の大人気楽曲「怪物(かいぶつ/Monster)」について、カラオケでの歌い方や音域を解説しました。地声最高音や裏声最高音、各パート毎の音程の難しさなども解説していますので、ぜひ参考にしてください。
「怪物 / YOASOBI」の楽曲音域データ
アーティスト | YOASOBI |
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リリース | 2021/1/6 |
タイアップ | アニメ「BEASTARS」OPテーマ |
総合難易度 | ★★★★☆ |
音程難易度 | ★★★★☆ |
地声最低音 | mid1F#(F#3) |
地声最高音 | hiF(F5) |
裏声最高音 | なし |
スピード | BPM170(速い) |
ラップ | なし |
2021年1月6日にリリースされたシングル曲です。1月6日のリリースは配信限定となっており、その後3月24日発売のシングル「怪物/優しい彗星」にも収録されました。
「夜に駆ける」で一気に大ブレイクしたYOASOBIの楽曲として考えても人気度が非常に高く、チャートでも高い順位を記録しました。
YouTubeに公式チャンネルがPVを投稿しています。
再生数は2022年10月現在、2億4000万回を突破しています。YOASOBIのYouTubeチャンネルの中でも「夜に駆ける」に次ぐ再生回数となっています。むしろ「夜に駆ける」とほぼ同じくらいの再生回数になっていて、根強い人気が伺えますね。
PVはアニメの作品になっていて、タイアップ先であるアニメ「BEASTARS」の内容になっています。ストーリー性があり、歌詞とも関連が深いので楽しめる作品です。
「怪物」は独特なメロディラインながらも、頭に残りやすいナンバーです。思わず口ずさみたくなるような曲ですね。
「怪物 / YOASOBI」カラオケでの歌い方について
- 1番:Aメロ→Bメロ→サビ
- 2番:Aメロ
- ラスト:Cメロ→ラストサビ
- 高音:mid2G#(G#4)
- 低音:mid1G#(G#3)
- 音程:普通
音域は狭く、1オクターブに収まります。音域的には、歌いやすいパートですが、やや低音域に集中している傾向にあります。
音程の変化はあまり激しくないのですが、歌詞を敷き詰めていて曲のスピードも速めです。やや早口での歌唱になりますので、しっかりと伴奏についていくことを意識しましょう。
速いペースですが音程そのものは合わせやすく、しっかりと原曲を聴きこんで歌詞とメロディを覚えておけば、ほとんどの音程バーを塗りつぶすことができるでしょう。
ちなみに2番では一部のメロディが変化するものの、早口ながら本当に変単な音程になるだけです。歌い方さえ覚えておけば合わせることは容易ですので、そこまで深く考えなくてOKです。
Aメロらしくやや力を抜いて歌唱していきます。流れるようなリズムを意識しつつ、やや感情を押し殺して平坦な声で歌唱するとらしさが出ます。投げやりな気持ちを少し込めると、一気にそれっぽさが演出できるのでおススメです。
また二番は Aメロしかなく、すぐにCメロに移行します。伴奏ががらりと変わるので、戸惑わないように注意してください。
- 高音:mid2G#(G#4)
- 低音:地声最低音mid1F#(F#3)
- 音程:普通
音域はほぼ1オクターブに収まります。このパートで地声最低音が登場します。音域的にはAメロ以上に低音域帯に集中していて、歌いにくさを感じるでしょう。
最低音の登場頻度がかなり多く、それに準ずるキーも多く登場します。最低音を安定して出せる必要があるので、難易度はやや高めだと言えるでしょう。
音程に関しては上下に動くものが多く、難易度は少し高めとなっています。ただ合わせやすい位置には配置されているので、大まかに音程を取ることはできるはずです。
ただし低音域部分については発声の苦しさから外しやすくなったり、思ったように歌えない可能性が高いです。声量を少しセーブするか、目を瞑るなどして発声に集中するのがおススメです。
Aメロでの歌い方を継続しますが、低音域が多いためにAメロよりも静かな雰囲気となるでしょう。低音部分の発声に意識を向けて、サビに対する心の準備をしていきましょう。
- 高音:hiE(E5)
- 低音:mid2B(B3)
- 音程:やや難
音域は一気に広くなり、このパートでは高音が連発されます。地声最高音こそ登場しませんが、hiE(E5)のキーが多く登場し、それに準ずるキーも多数登場します。全体的に高音が多く、音域としてはやや歌いにくい印象を受けるでしょう。
音程に関しては少し難しくなり、急激な変化が多くなります。さらにスピードが速いことも継続しているので、細かい部分を外しやすくなるでしょう。多少外しても気にせずに歌唱を続けていくことが大事と言えます。
歌い方に関しては力を入れて歌唱します。地声高音が連発されますので、そこをしっかり決められるとベストです。
この部分に関しては裏声で代用しても構わないのですが、スピードが速いために地声と裏声を素早く切り替えるような形になってしまいます。
裏声と地声の切り替えに相当な自信がなければ、キーを調整するなどして歌唱する方が無難だと言えますね。
- 高音:hiD#(D#5)
- 低音:地声最低音mid1F#(F#3)
- 音程:やや難
音域は広いですが、ほとんどの部分は低音域からなります。高音部分は最後に少しだけ登場するイメージですね。ただ音域的には低音域と高音域から成るので、少し歌いにくい印象を受けます。
音程に関しては急激な変化とジグザグな変化が多々見受けられます。とはいえ合わせにくいといったことはなく、原曲の歌い方を再現していけばある程度音程を合わせることは可能でしょう。
ただし、スピードがやや速めで歌詞も敷き詰めているので、しっかりとメロディーと歌詞を覚えておく必要があります。
サビほどではないものの、やや力を入れて歌唱します。AメロBメロよりも少し力を入れると良いでしょう。前半部分はなるべく抑揚をつけずに、後半の高音部分で叩きつけるような発声をすると差異を演出出来て良い感じに歌えると思います。
- 転調:あり(地声最高音hiF(F5))
- 繰り返し:あり
転調し、キーが+1されます。このラストサビでサビでのhiE(E5)のキーが転調して地声最高音になります。よって地声最高音が連発する形になり、かなり苦しくなるでしょう。
曲全体を通してサビは合計で3回となりますが、それでもhiE(E5)やhiF(F5)のキーを連打するのは、かなり高い高音の実力が必要だと思われます。
またサビ単体での繰り返しの他に、ラストサビ後に1フレーズ追加もされています。息切れも起こしやすいので、ブレスを意識しつつ、気合を入れて歌唱するようにしましょう。
カラオケで歌う場合の「怪物 / YOASOBI」の総評
曲中での音域はmid1F#(F#3)~hiF(F5)とかなり広いです。
地声最高音はhiF(F5)で、裏声は使われていません。女性の平均的な音域から考えると、上下に大きく広がっています。
曲を通しての音域は広いですが、各パートでの音域は狭めです。Aメロ、Bメロは狭く、サビとCメロは少し広いですね。最低音と地声最高音が共に存在するパートはありません。
ただしCメロのみ低音域と高音域が両極端に配置されており、このパートに関しては歌いにくい印象を受けるでしょう。
地声最高音はhiF(F5)で、ラストサビで登場します。
通常のサビでhiE(E5)だったキーが+1されることで最高音へと変化します。登場頻度はかなり多く、更にそれに準ずるキーも多く登場します。
このキーは女性の平均的な最高音を優に超えていますので、高音が得意な人以外はキーを下げた方が無難です。その際は
これでも地声最高音はhiB(B4)~hiC(C5)ですので、まだ高いと感じるかもしれません。さらにキー調整をすると、今度は地声最低音の問題も出てきます。
地声最低音はmid1F#(F#3)です。BメロとCメロで登場します。
このキーは女性の平均的な低音域から考えても低く、登場頻度も多いです。このキーを5から6下げてしまうとmid1C(C3)~mid1C#(C#3)になってしまい、男性でも低さを感じるレベルにまで到達してしまいます。
低音がものすごく得意ならば下げても問題はありませんが、そうでない場合にはそもそも発声すること自体が厳しくなりがちです。
とは言えキー調整をしないと高音域はかなり厳しいので、なかなかに難しい問題です。
音程難易度は普通~やや難となっています。
全体的にスピードが速く、さらに音程変化も複雑です。歌いやすい位置に配置されているものの、しっかりとメロディーや歌詞を覚えて歌唱する必要があるので、とても簡単とは言えないレベルとなっています。
以上を考慮して、
「怪物 」はYOASOBIの楽曲らしく、難易度の高い一曲です。高音、音程どちらもそれなりのレベルが要求されています。とくに音域が広いのが厳しいですね。
キー調整が難しく、原曲キーでの歌唱をするなら高音と低音に対してかなりのレベルを要求されます。正直カラオケで難しい曲をバンバン歌うようなタイプでないと厳しいでしょう。
聴いていてかっこいい曲ですし、歌っていても楽しいのですが、マスターするにはカラオケでの練習を重ねる必要がありそうですね。
原曲をしっかりと聴きつつ、記事も参考に練習を頑張ってみてください。
自分のキーの判断方法は以下で説明しているので、調べてみましょう。
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