YOASOBI(ヨアソビ)の人気急上昇中アニメソング「アイドル」についてカラオケでのパート毎の歌い方や音域を解説しました。地声、裏声の高さや音程の難易度も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
「アイドル / YOASOBI」の楽曲音域データ
アーティスト | YOASOBI |
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リリース | 2023/4/12 |
タイアップ | TVアニメ「【推しの子】」OPテーマ |
総合難易度 | ★★★★★ |
音程難易度 | ★★★★★ |
地声最低音 | mid1F#(F#3) |
地声最高音 | hiC#(C#5) |
裏声最高音 | hiF#(F#5) |
スピード | BPM166(速い) |
ラップ | なし |
2023年4月12日にリリースされたシングル曲です。YOASOBIの19枚目のシングル曲で、前作の「セブンティーン」から約2週間ぶり、前前作の「アドベンチャー」からは約2か月ぶりのシングルとなります。
タイアップはアニメ「【推しの子】」となっており、アニメが2023年4月現在かなり人気が追い風状態です。その影響で当曲もかなりの知名度を誇っています。
タイアップ先のアニメで扱っている題材がアイドルですので、それを受けての題名となっています。
リリースされてからわずか一週間程度でカラオケの日間総合曲ランキングTOP50に入るほど人気が爆発しています。週間ランキングに入るのはもちろん、上半期TOP50のランクインもほぼ確実かなと思います。
YouTubeに公式チャンネルがMVを投稿しています。
再生数は2023年4月現在、3600万回を突破しています。この記事を書いている段階で投稿から11日が経過しているのですが、正直言って凄まじい再生回数となっています。アニメをベースとしたMVですね。
「アイドル」はアップテンポな調子で進んでいきますが、途中に変調を行う独特なメロディラインのナンバーです。
「アイドル / YOASOBI」カラオケでの歌い方について
- 1番:Aメロ→Bメロ→Cメロ→Dメロ→サビ
- 2番:Aメロ→Eメロ→サビ
- ラスト:Aメロ→Dメロ→ラストサビ
- 高音:hiF(F5)
- 低音:地声最低音mid1F(F3)(2番)
- 音程:難
「アイドル」は曲の構成が複雑なため、通常の曲のような構成にはなっていません。イントロとして捉えようとも思いましたが、複数回登場するのでAメロとしています。
音域はかなり広く、ほぼ2オクターブまで広がっています。「アイドル」にはラップほど速くないものの、コーラスのようなパートがありまして、それがこのAメロとEメロとなっています。
最高音はhiFまで上がるのですが、聴いていると地声のようにも裏声のようにも聞こえます。この記事に関してはAメロEメロの最高音は曲中での最高音とは捉えないものの、どこまでキーが上がるかは記載するものとします。
さて、前述したようにコーラスのようなパートなことに加えて、音程は激しく上下に変化することになります。難易度はかなり高めになっていて、完璧に合わせるのはほぼ不可能と考えていいでしょう。
一方で1番のAメロは後半になると音程の変化が緩やかになるので、合わせやすくなります。
かなり難易度の高いパートなのですが、コツとしては歌詞ではなく歌い方から覚えることです。このパートに限らず「アイドル」はパートの内部で歌詞の敷き詰め具合が変化しやすいために、歌い方を覚えないと満足に歌えなくなります。
歌詞を覚えることは大切ですが、早口で流す部分も多いので注意して下さい。またAメロの歌い方になりますが、1音1音をはっきりと発声して、かつ区切ることである程度形にすることができます。
ただしそれでも音程はなかなか合わないので、妥協が必要になることは覚えておいてください。
- 高音:hiB(B4)
- 低音:mid1G#(G#3)
- 音程:やや難
普通の曲で言うところのAメロのようなパートです。音域は広めですが、カラオケで歌い慣れている女性ならば余裕をもって歌唱できる音域となっています。
スピードが速く、途中で歌詞の敷き詰め具合が変わるために難易度はやや高めです。とはいえAメロのような理不尽な音程変化はなく、階段状の変化となっているので格段に合わせやすいと感じるはずです。
少なくともYOASOBIの他の曲(夜に駆けるや祝福など)を満足に歌えているなら、練習すれば歌いこなせるはずです。
やや声量をおさえつつ、リズムに乗って歌唱することを意識しましょう。体全体でリズムを取るのも良いと思います。早口になりがちですので、はっきりと発声をするのも忘れずに。
- 高音:mid2G#(G#4)、裏声hiD#(D#5)
- 低音:mid1G#(G#3)
- 音程:やや難
音域はBメロに比べるとやや狭くなり、歌いやすくなります。裏声はCメロ最後に張り上げる部分でのみ登場します。
音域が狭くなったものの、音程に関しては難易度の変化はありません。相変わらず歌詞を敷き詰めがちで、早口で歌うことが要求されます。ですがBメロと同じように練習をすれば十分に歌いこなせる難易度です。
Bメロはややポップな感じの明るい歌声で歌唱するのが良いのですが、Cメロは一転してクールな歌声を意識すると良いです。また早口部分が多くなるので歌いだしから気持ちを切り替えて歌唱しましょう。
Bメロからの雰囲気の変化が周りに伝わるくらいに声、歌い方の両方を変えられると良いですね。
- 高音:hiB(B4)
- 低音:mid1G#(G#3)、mid1F#(F#3)(ラスト)
- 音程:普通
音域はBメロと同じくらいっとなっていて、相変わらず上下に広くなっています。ただ裏声は登場しないので、難易度はやや抑えめです。
これまでの早口が嘘のように遅くなります。「アイドル」はこのパート以外のBPMが166と速めなのですが、このパートのみBPMが75まで下がります。
それもあってか、音程変化は緩やかなことも相まって、一気に合わせやすくなるパートとなっています。ここはほぼ完ぺきに合わせて、サビに移行していきたいですね。
しみじみしたメロディに合わせるように声量を抑えめで歌唱しましょう。ただしはっきりと発声することは忘れずに。
後半になるにつれてサビの盛り上がりとして声音を明るくして行けると一気に雰囲気が出るのでおススメです。
- 高音:hiC(C5)、裏声hiF(F5)
- 低音:mid2E(E4)
- 音程:普通
音域は狭くなるものの高音域が頻出するようになります。このパートで曲中の高音がほぼ登場することになります。
地声最高音付近の音、および裏声の登場頻度がかなり高く、女性であっても喉にダメージを受けるパートとなっています。
一方で音程に関してはDメロと同じく難易度は曲中の中では控えめで、歌いやすいパートです。一番耳に残りやすいメロディだけあって、何度か歌う練習をすれば歌いこなせるでしょう。
歌い方に関しては力を入れて歌唱します。裏声と地声高音を頻繁に入れ替えるので、スムーズな切り替えができる必要はありますね。
またスピードがやや速いのでリズムに乗って歌唱するのも意識しましょう。歌い方としては後半が速く、音程変化も上下に広いので意識すると良いでしょう。
- 高音:hiD#(D#5)
- 低音:mid1G#(G#3)
- 音程:難
Aメロで前述した難易度が高いラップのようにもコーラスのようにも聞こえるパートです。音域は狭く、主に低音域からなります。逆に高音のhiD#(D#5)は最後にしか登場しません。
音程変化が激しいわけではないのですが、原曲での聞き取りの難易度がやや難しく、同時に低音を連発するので男性であっても歌いにくいパートです。
スピードも速いために、完璧に合わせるのは至難の業と言えるでしょう。特に2番は難易度の高いAメロとEメロが連続して登場するので、音程正解率を下げやすい注意ポイントですね。
Aメロと比べるとラップのような要素が強くなっています。低音の比重がかなり高く、ボソボソ呟くような歌唱となっています。前半はそれっぽく歌ってもなかなか音程が合わないと感じることでしょう。
一方で後半はキーがだんだんと上がるために、逆に歌いやすくなります。直後にサビへとシフトするので、Dメロ後半の盛り上がりを再現していきましょう。
- 転調:あり(地声最高音hiC#(C#5)、裏声最高音hiF(F#5))
- 繰り返し:あり
転調してキーが+1されます。ここで地声、裏声両方が最高音に到達します。
繰り返しがあり、繰り返し前はよくある静かな雰囲気のサビ、そして繰り返し後は転調したラストサビとなります。
繰り返し前は声量をおさえつつもはっきりとした発声を意識して、繰り返し後は全力でリズムに乗って歌唱していきましょう。
カラオケで歌う場合の「アイドル / YOASOBI」の総評
曲中での音域はmid1F(F3)~hiF#(F#5)とかなり広いです。
地声最高音はhiC#(C#5)で、裏声最高音がhiF#(F#5)です。女性の平均的な音域から考えると、やや上下に広がっています。
曲を通しての音域からも分かりますが、各パートでの音域は広くなっています。とはいえ、いつものYOASOBIといったところでしょうか。音域の難易度は高めとなっています。
地声最高音はhiC#(C#5)で、ラストサビで登場します。
転調前はhiC(C5)なのですが、この付近の音が多くなっています。とはいえカラオケで歌い慣れた女性ならば問題なく出せる方も多いです。
ちなみにYOASOBIの他の曲と比較すると地声最高音はやや控えめになっています。後述の低音部分のことも考察すると、
また、男性が歌唱する場合には同様にキーの調節はせずにオクターブ下を使うことで歌いやすく感じるはずです。
地声最低音はmid1F(F3)です。
このキー自体は1回のみの登場なのですが、それ以外にmid1G#(G#3)の音が目立ちます。多くのパートで最低音として登場しますし、Eメロ前半はこのキー付近の音でパートが構成されています。
女性からするとやや低いキーなのですが、音程のことを考えるとたとえ低音が得意な女性の方でも下げない方が良いのではないかと思います。
というのも、キー調整は歌いやすくしてくれる素晴らしい機能ですが、どうしても音程の精度が下がります。どれだけ訓練をしても原曲キーで歌唱する場合に比べて僅かでも下がるからです。
これまでの説明で分かるように「アイドル」は音域がかなり広く、加えて音程難易度の高い楽曲となっています。なるべく原曲キーで歌唱して少しでも音程を合わせられる方が結果として良いと個人的には思います。
裏声最高音はhiF#(F#5)となっています。
地声最高音と同じくラストサビで登場しますが、当然サビでも登場します。頻度はかなり多いです。
とはいえYOASOBIはそもそも裏声を多用するアーティストのために、他の曲を歌いこなせているならよくある頻度と思うこともできます。裏声自体の難易度が極端に高いわけではありません。
音程難易度は難となっています。
難しくしている要素は2つあり、①Aメロ、Eメロでの極端な音程難化 ②各パートでの歌詞の敷き詰め具合の変化 が上げられます。
①に関してはここまでの説明で十分すぎるくらいに触れましたが、この2つのパートはYOASOBIの曲どころか他の曲を考えても難易度が極端に高くなります。
そのパートが曲中で合計4回も登場するので、付け焼刃では音程正解率がボロボロになるのも理解できると思います。
②に関しても厄介で、曲中においてはほとんどのパートで歌詞の敷き詰め具合が変わります。同一のスピードで歌える部分がほとんどないのも難易度を上げています。
しかもAメロ、Bメロといったパートで考えると敷き詰め具合が変わっているのではなく、パートの中で変わっているのが厄介です。
覚える部分が多くなり、歌唱中もリソースが足りなくなりがちです。少なくとも歌詞、歌い方に関しては完璧に覚える必要があるでしょう。その上で歌詞ではなく歌い方に比重を置く必要があります。
以上を考慮して、
「アイドル 」はこれまで解説してきたYOASOBIの曲の中では最も難易度が高い楽曲と言えるでしょう。特に音程の難易度が著しいですね。
とはいえ細かく分解してみると音域は広いもののいつものYOASOBIですし、高音に関しても極端に高いわけではありません。
他のYOASOBIの曲を好んで歌唱している方ならば、時間はかかると思いますが、完璧でなくてもある程度形にすることはできると思います。
その際ですが、練習をする際にはAメロとEメロを一旦脇において、他のパートの練習から入ると良いでしょう。
「アイドル」は歌い方が重視される部分が多いために、実際に歌唱して感覚を掴むのがおススメです。その後にAメロとEメロの練習に移るのがおススメです。
かなり難易度は高いですが、現在の人気度を見るにカラオケで歌ったときの反応も期待できるでしょう。ぜひとも練習をしてみてください!
自分のキーの判断方法は以下で説明しているので、調べてみましょう。
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