「カナリヤ / 米津玄師」のカラオケでの歌い方【音域】

米津玄師(よねづ けんし)の楽曲「カナリヤ」についてカラオケでのパート毎の歌い方や音域を解説しました。地声、裏声の高さや音程の難易度も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。

なお普段はカラオケでのヒット曲や人気な楽曲を中心に解説していますが、今回は気に入ったために解説対象となっています。

自分のキーを知っているとより参考になります。自分のキーの判断方法は以下で説明しているので、調べてみましょう。

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曲情報をまとめた後に、実際にカラオケで歌唱して、歌うときに気を付ける点などを記載しています。歌いこなすために練習するときの参考にしていただければ幸いです。

「カナリヤ / 米津玄師」の楽曲音域データ

アーティスト米津玄師
リリース
2020/8/5
タイアップ
なし
総合難易度★★★☆☆
音程難易度★★☆☆☆
地声最低音mid1C(C3)
地声最高音hiA(A4)
裏声最高音hiD(D5)
スピードBPM86(標準的な速さ)
ラップなし
カナリヤ について

2020年8月5日にリリースされたアルバム「STRAY SHEEP」に収録されている楽曲です。タイアップはないものの、アルバムの最終曲となっています。

同アルバムは2020年から2021年にかけて様々な音楽賞を受賞し、それゆえにこの楽曲に関してもアルバム曲として考えると知名度が高めとなっています。

YouTubeに公式チャンネルがPVを投稿しています。
再生数は2023年2月現在、3100万回を突破しています。多くのキャストを起用した、人と人との結びつきを表したかのような印象的な作品に仕上がっています。

「カナリヤ」はポップな雰囲気を残しつつも、そこにバラード調の旋律を融合させた楽曲となっています。ピアノのメロディが耳に残る、優しいナンバーですね。

「カナリヤ / 米津玄師」カラオケでの歌い方について

曲の構成
  • 1番:Aメロ(2回)→Bメロ→サビ
  • 2番:Aメロ→Bメロ→サビ
  • ラスト:Cメロ→ラストサビ
歌い方解説
Aメロ
  • 高音:mid2G(G4)
  • 低音:mid1D(D3)
  • 音程:やや易

音域はやや狭く、主に低音域に集中しています。ややキーが低いために、低音が苦手ですと少し歌いにくさを覚えるパートです。

音程の変化は絶えずあるものの、穏やかな変化のみとなっていて難易度はかなり低めとなっています。スピードもゆったりとしていますし、音程バーを見て合わせる余裕もありますね。

Aメロゆえにやや声から力を抜いて歌唱します。ただ歌声はしっかりしていて、特に後半の張り上げる部分ではやや力を入れる形になります。

基本的に母音は伸ばさずに、短めの発声で切りつつ歌唱するのがおススメです。

また1番のみ Aメロが2回繰り返され、2番以降は繰り返しがありません。 Bメロに移るタイミングを間違えないようにしましょう。

Bメロ
  • 高音:mid2F(F4)
  • 低音:地声最低音mid1C(C2)
  • 音程:やや易

Aメロと同じく音域は狭く、更に低音域に集中するようになります。最低音も登場し、低音が苦手な人からするとなかなかに厳しいパートです。

音程変化は依然として緩やかですが、階段状に上がったり下がったりを繰り返すので細かい部分を外しやすくなっています。とくに低音部分で外さないように注意して歌唱したいですね。

Aメロと比べるとやや早口になるのが特徴です。リズムに乗って歌唱しつつ、低音部分は声量を控えめに、そして少ないですが高音部分でしっかりと発声できるとメリハリがついてらしさが出ます。

サビ
  • 高音:地声最高音hiA(A4)、裏声最高音hiD(D5)
  • 低音:mid2A#(A#3)
  • 音程:やや易

音域は依然として狭く、中~高音域に音が集中します。サビですので歌いやすくはあるのですが、地声裏声共にやや高音が目立つパートとなっています。

音程に関しては依然として緩やかな変化が多めです。合わせやすい配置でもあり、息継ぎをする余裕も十分にあるので、高音発声や表現の方に重きを置いていきたいですね。

歌い方に関しては導入部分ではやや声量に余裕をもっておき、段々と力を加えていくイメージです。最初の裏声の部分までに段々と力を入れていき、裏声部分で最大になるように調節するとらしさが出ます。

その後はすぐにまた力を抜き、サビ最後の地声高音に向けて段々と力を入れていきましょう。声量としては中→大→中→大、といった風に波をつけていくのがおススメです。

Cメロ
  • 高音:mid2G(G4)、裏声hiC#(C#5)
  • 低音:mid1D(D3)
  • 音程:やや易

音域は狭く、主に中音域からなります。全体的に歌いやすいですが、かなり高めの裏声も登場するので注意が必要なパートです。

音程変化はこのパートでも緩やかで合わせやすい配置になっています。ただ、やや歌詞を敷き詰めている部分があるので歌い方については事前によく確認をしておきたいですね。

地声部分はやや力を入れて流れるように歌唱します。一番の見せ場は裏声で、中音域の地声からシフトするために声が裏返らないように注意します。

さらに裏声そのものはかなり芯のしっかりとした強めの発声となっていますので、叩きつけるようなイメージを持てると良いですね。その後の地声は母音をやや強調して伸ばして発声することでよりらしさが出てくるでしょう。

ラストサビ
  • 転調:なし
  • 繰り返し:あり

転調はしませんが、繰り返しはあります。

まず伴奏控えめのサビが始まり、この部分ではやや声量をおさえて歌唱するのがおススメです。繰り返し部分で大きな盛り上がりを見せますが、Cメロとの対比を際立たせるためにも地声部分は泣きそうな歌声を出せると良いですね。

その中でも高音部分では叩きつけるような、嘆くような声で落差をつけると良い感じに繰り返し部分に繋げられるでしょう。

繰り返し部分は全体的に強めの発声となっていて、地声も裏声もはっきりとした発声になっています。しっかりと声を響かせて、綺麗に締めていきましょう。

カラオケで歌う場合の「カナリヤ / 米津玄師」の総評

曲中での音域はmid1C(C3)~hiD(D5)とかなり広いです。
地声最高音はhiA(A4)で、裏声最高音がhiD(D5)です。男性の平均的な音域から考えると、上にやや広がっていると言えます。

参考:男性の平均声域

男性の平均的な声域

曲を通しての音域は広いですが、各パートでの音域は狭めです。どのパートも歌いやすくなっています。

地声最高音はhiA(A4)で、サビで登場します。
登場頻度は多くはないのですが、やや長めの発声として登場するので安定した発声が求められます。キーとしては歌い慣れている男性の方ならば出せる人も多いと思いますが、安定を考えるとhiA#(A#4)くらいまで出せると余裕が出てくるかなといった印象です。

それゆえに、高音が得意でない場合はキーを下げた方が無難です。その際は

キーを1~2下げると良いでしょう。

これで地声最高音がmid2G(G4)~mid2G#(G#4)になりますので、やや楽になると思われます。

地声最低音はmid1C(C3)です。
Bメロで登場し、AメロとCメロでもmid1D(D3)の低音が見受けられます。低音域の登場頻度は多く、無視はできません。キーを下げる場合にはAメロなどの低音域を安定して出せるほどの低音の実力が必要になります。

もしも高音に少しでも自信があり、低音に自信がなければ多少無理をしてでも原曲キーでの歌唱をオススメします。

裏声最高音はhiD(D5)となっています。
サビで登場し、芯のしっかりとした裏声となります。中音域から急にシフトして登場するので、声が裏返らないように注意が必要です。

またCメロでも裏声が登場しますが、出し方はサビとほぼ同じで問題ありません。この2つの裏声が見せ場でもありますので、しっかりと決めていきましょう。

音程難易度はやや易となっています。
音程変化は絶えずありますが、急激な変化が少なく、合わせやすい配置なのが特徴です。メロディーも覚えやすいですね。歌詞に関しては敷き詰めている部分もありますが、再現はしやすくなっています。

カラオケで歌唱する場合には音程よりも高音や表現の方を意識するようにしましょう。

以上を考慮して、

総合的な難易度では普通になると感じました。

「カナリヤ 」は難易度的にはそこまで高くはなく、歌いやすい一曲です。ただ高音部分であったり、裏声への急なシフトなど、一部難易度高めの部分も目立ちます。

とはいえ米津さんの他の楽曲を好んで歌っている人からすれば余裕をもって歌唱できるレベルでしょう。これから米津さんの楽曲をマスターしていきたい人にもおすすめですね。

ある程度歌い慣れた後は原曲を良く聴きこんで、歌声の力の入れ具合などを調整しながら表現に磨きをかけると良いでしょう。

この曲は歌いやすく、音程も難しくなく、スピードもゆったりとしているのですが、聴けば聴くほどに表現の奥深さが目立つ一曲です。

歌唱力に自信のある人ほど、さらに研究してカラオケで披露し、周りの目を奪ってほしいですね。

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