どうも神田です!
カラオケで裏声が響かないことありますよね。
原曲ではアーティストは声を響かせているのに、自分は響かないので、「なんでだろう?」と思うこともあるかと思います。
さて、先日以下のようなツイートをしました。
裏声が響かない場合、カラオケの機能で解決するのは難しいです。エコーを弄っても、もともとの響きを増幅させるので、限界があります。
なので、裏声そのものを見直す必要があります。
裏声の出し方は間違っていないか?あるいは響かせる場所は正しいか?この点を直すだけで、変わってきます。— 神田@カラオケステップアップ講座 (@sora_roots) September 10, 2020
裏声が響かない場合、カラオケの機能で解決するのは難しいです。エコーを弄っても、もともとの響きを増幅させるので、限界があります。
なので、裏声そのものを見直す必要があります。
裏声の出し方は間違っていないか?あるいは響かせる場所は正しいか?この点を直すだけで、変わってきます。
今回はこの件について掘り下げて見ていきましょう。
カラオケで裏声が響かないときの対処法
カラオケのエコーは入っているか?
真っ先に考えるべきは、「カラオケのエコーが入っていますか?」という点です。
カラオケにはエコーという機能があります。
カラオケ本体の前面を確認すると、エコーと書かれたスイッチがあるのが分かります。
上記はJOYSOUND MAX GOの本体です。
左下に「マイクエコー」という表示が見えますね。
これを調節することにより、マイクにエコーをかけることができます。
DAMにも同じ「マイクエコー」という名前で、調節する場所が前面にあります。
ほとんどのカラオケ店では、入った段階で最初からマイクエコーのレベルが20程度に設定されています。
しかし前の人が調節をしてそのままだと、0になっていることもあったりします。
この場合、声は響きません。エコーのレベルを上げて調節をする必要があります。
まずカラオケルームに入って一曲歌ったときに
と思った場合は、まずはこのエコーレベルを疑ってみてください。
それでも裏声が響かない場合は?
エコーレベルを調整したけど、まだ響かない場合は、裏声に問題があります。
とくに地声は響くのに裏声は響かないと感じる場合は裏声の発声方法を見直す必要があります。
私たちはどのように声を出しているか、考えたことはあるでしょうか?
実は私たちが声を出す場合、3つのステップに分けて声を出しています。
- 肺から空気を取り出す(呼吸)
- 空気が声帯を通る(声帯)
- 空気や口や鼻で振動する(共鳴)
これらの要素のうち、裏声の響きに影響を与えるのは②の声帯と③の共鳴です。
②の声帯は裏声の響きを大きく左右します。
正しくない裏声の出し方は喉を絞めて出す、裏声です。
これは喉仏を持ち上げて、首を絞めているかのようにして無理やりに出す裏声です。
キンキンしていたり、裏声が掠れている場合はこの喉締めの裏声になっている可能性が高いです。
この発声では声帯を正しく使っていないので声帯が炎症を起こしやすいです。
長時間歌えない人はこの発声をしている可能性があります。
また、後述する共鳴の観点からしても損をしています。
裏声の正しい出し方については以下のページをTOPページとしてさまざまな観点から説明しています。
ぜひとも参考にして下さい。
あなたは綺麗な裏声を出すことができますか? 「裏声がどうしてもかすれて小さな声になってしまう……」 「自分の裏声がなんか変だ……」 「うまく裏声に切り替えられない……」ひょっとしたらこんな悩みを抱えているのでは[…]
ここからは、裏声の出し方は正しい人向けです。
実際に喉締めで裏声をしているかどうかは分からないけど、多分大丈夫!という人もこちらを参考にしてください。
発声の仕組みでもお話ししましたが、声帯を通過した声は口や鼻で響いて(共鳴して)歌声になります。
なので口や鼻の形によっても響かせ方は変わってきます。
とはいえ鼻の形を変えることは不可能なので、口の形を変えます。
正確には、口の内部の体積を大きくします。
声帯の部分で、喉仏を上げて裏声を出すことはNGだという話をしました。
喉仏を上げると舌も上がってしまい、結果として口の中の体積が小さくなります。
体積は大きい方が響きやすいです。これが喉締めの裏声が響かないもう一つの理由です。
解決法は前述した記事にまとめてありますが、正しい裏声ができる場合、声を響かせるために、当てる部分を意識すると響きやすいです。
上の図は口の断面図です。
裏声を出す場合、赤く○をした部分を意識して、ここに声を当てるようにすると響きが良くなりやすいです。
実行するのは難しいですが、意識するのとしないのとでは大きな違いが出ます。
もしも裏声を発声できているなら、これだけで解決する可能性も高いです。
マイクの持ち方や向け方でも変わってくる
声帯の使い方が正しく、共鳴を改善しても、まだ響かない場合があります。
それはマイクの使い方が間違っている場合です。
せっかく綺麗な裏声を出していても、マイクが音を完璧に拾ってくれないなら無意味になってしまいます。
ほとんどの人はカラオケでマイクについて深く考えません。
しかし、カラオケで上手くなりたい人ほどマイクの使い方については知っておくべきです。
おススメの持ち方は「マイクの柄をもって、口に垂直に向ける」ことです。
たまに平行に向ける方がいますが、これでは声を拾ってくれないので、響きも悪くなります。
またマイク上部の網の部分を持つ方もいますが、これもNGです。
手のひらと口でハウリングを起こしてしまい、こもった歌声になってしまいます。
これらのことを気を付けて、裏声を響かせていきましょう。