「HOWEVER / GLAY」について歌い方や音域を解説しました。カラオケで歌う場合の参考にしてください。
自分のキーを知っているとより参考になります。自分のキーの判断方法は以下で説明しているので、調べてみましょう。
このページではあなたの声のキーの高さを計測する方法について説明しています。自分の声の高さを知ろう!専用システムで音域(声域)チェック!音域(声域)を知る際に、「音域チェッカー」を使用します。音域チェッカー「音域チェッカー[…]
「HOWEVER / GLAY」の楽曲データ
HOWEVER
GLAY
1997/10/01 ¥255
アーティスト | GLAY |
---|---|
リリース | 1997/8/6 |
タイアップ | ドラマ「略奪愛・アブない女」エンディングテーマ |
総合難易度 | ★★★★★ |
音程難易度 | ★★★☆☆ |
地声最低音 | mid1E(E3)※サビ、Cメロで登場 |
地声最高音 | hiD(D4)※ラストサビで登場 |
裏声最高音 | なし |
スピード | BPM86(標準的な速さ) |
ラップ | なし |
1997年8月6日にリリースされたシングル曲です。前作「口唇」から約3か月ぶりのリリースです。前作同様オリコン1位を獲得しています。
GLAY初のミリオンヒット(シングル売上枚数100万枚突破)作品です。このあと5連続でミリオンヒットを達成し、全部で6作品のミリオンヒットを記録します。
タイアップはドラマ「略奪愛・アブない女」のエンディングテーマです。ドラマ中ではオープニングテーマや挿入歌にも起用されています。ドラマでの知名度も高くなっています。
また日清「カップヌードル」のCMにて、替え歌をGLAYが歌うCMが放送されていた時期もあるので、そちらで知った人もいるかもしれません。
YouTubeにて公式チャンネルがPVを投稿しています。
再生回数は3000万回を越えていて、「Winter,again」と同じく、公式チャンネルではTOPの再生回数を独走しています。
GLAYの曲の中でもっとも有名な曲と言っても過言ではないでしょう。もちろん、もう一曲は「Winter,again」です。
タイトルの「HOWEVER」は英語で「どんなに~~でも」という意味です。「なにがあっても」と意訳すると分かりやすいかもしれません。
歌詞はラブソングになっていて、恋人を幸せにしながら、一緒に歩んでいく純愛を記しています。
曲調はバラード調ですが、TERUさんの力強い歌声が壮大な世界観を作り上げています。イントロから流れるピアノの音と、サビでのハモリが良い味を出しています。
「HOWEVER / GLAY」の構成と歌い方について
- 1番:イントロ→Aメロ→サビ
- 2番:Aメロ
- ラスト:Cメロ→ラストサビ→アウトロ
1フレーズのみのイントロです。最初からキーが高めに設定されていて、mid2F#(F#4)のキーやmid2E(E4)のロングトーンが登場します。少なくともこれらのキーは「HOWEVER」を歌うにあたって余裕をもって出せる必要がありますね。
音程変化は上下に激しいものの、ゆったりとしているので余裕があります。歌いやすく、合わせやすさを感じるでしょう。
力を抜いた発声を意識します。高音部分がありますが、そこでも力は入れません。前半部分は歌詞を敷き詰めているので子音を意識し、後半は母音を強調して歌唱していきましょう。
曲全体としてみると低めのキーが連発されます。3フレーズは低音域、最後の1フレーズのみ中音域です。低音域はmid2C(C4)、中音域はmid2E(E4)が中心です。
2番ではmid2F(F4)のロングトーンも登場します。「HOWEVER」の曲の中では低いですが、中音域の音は成人男性の限界声域にかなり近いです。
歌詞は敷き詰めてはいません。ただし音程変化はやや複雑で、ジグザグに上下する音程が連続します。しっかりと歌い方を覚えて、音程を覚えていきたいパートですね。
リラックスした状態での発声を意識します。イントロと同じですね。サビへとつながる高音部分に少し張りあがる部分がありますが、そこで少し叩きつけるような発声をするとらしさが出ます。発声の強さが変わるのはそこだけです。
ジグザグの音程はあまり意識をせずに歌唱したほうが音程が合いやすいです。わざとらしい強調はせずに、覚えた歌い方で歌唱していきましょう。
高音域帯と低音域帯から成ります。サビそのものがかなり長めで、さらに音域の落差が激しいです。高音帯ではhiA(A4)が登場する一方で、地声最低音も登場します。
高音域帯ではmid2E(E4)のロングトーンも多く登場します。高音を安定して出せるだけでなく、低音に関してもそれなりの実力を必要とします。音域で考えると難易度はかなり高めです。
音程はやや難解で、高音域帯にも急に下がる音程が多めです。フレーズの最初は基本的に低音で、ここを外しやすくなっています。その他にも複雑に上下する音程が多く、一部を外しやすくなっています。
全体的にはAメロと同じくリラックスした状態での歌唱になります。ただし高音部分はやや力を入れて発声します。高音の発声部分は母音を強調しないように注意です。途中で無理やり切り上げるなどして余韻を残さないようにするとらしさが出ます。
母音を強調する部分と、そうでない部分の差が大きくなっています。母音を強調する音を歌唱する際にリズムを取っていくと、リズムを見失わずにすむでしょう。
2番Bメロからサビを挟まずにCメロとなります。Cメロもかなり長く、低音域、中音域、高音域全てを使用します。低音域帯では地声最低音を使用しますし、高音域ではhiC(C5)のキーが登場するだけでなく、hiA(A4)のロングトーンでラストサビへと繋げるとても高い構成になっています。
音域の変化の度合いがサビ以上で、歌声を自由に使いこなす柔軟さが求められています。Cメロのある曲は多いですが、ここまで難易度の高いCメロは珍しいですね。
音程は前半部分が歌詞を敷き詰めていて、かつ音程が複雑です。この部分は思ったように歌いにくい部分で、音程を外しやすい場所です。一方で後半は変化がほとんどなく、緩やかに低音に向かっていったり、高音を連発します。前半を歌いきったら、後半は発声の安定に意識を向けるといいでしょう。
後半の高音域帯以外の発声はサビと同じくリラックスした発声です。高音域帯の前の低音域帯からやや力を入れ始め、高音域帯ではかなり力を入れて発声を行います。ロングトーン部分も母音を強調しつつ伸ばすようになります。
後半部分は高音さえ出れば歌いやすいですが、前半部分が歌いにくさを感じるでしょう。何度も原曲を聴いて練習するとすればこの前半部分だと思います。一回音を上げ切ってから一瞬で低音域へと切り替える必要があります。上げ切った部分でとても小さく区切り、すぐに低音を出すように考えると歌いやすいと思います。試してみて下さい。
繰り返しはありませんが、転調があります。転調する箇所が多く、高音がとても多くなります。地声最高音はここで、一瞬ですが登場します。
一番の問題は地声最高音ではなく、ロングトーンです。恐ろしいことに、hiC(C5)のロングトーンが複数登場します。hiC(C5)を出すことでさえ難しいのに、このキーをロングトーンで出すとなると、hiC(C5)が安定して出せなくてはなりません。
どれだけ練習をしてもこの音を地声で出すのは難しいでしょう。女性でも高いと感じる高さです。女性で出ない人もいます
音程は転調部分以外はサビと同じです。転調部分は高音が続くので変化はほとんどありません。高音が出せる方限定ですが、音程ではなく発声に意識を向けて歌唱していきたいですね。
これまでのサビと違い、全体的に強い発声へと切り替わります。サビでセーブしていた声を開放するイメージです。一方で転調部分はとてもキーが高く、母音を強調しつつロングトーンを行います。
またラストサビの後にはアウトロが待っています。1フレーズのみで、歌詞はイントロと同じですが、音程配置が変わっているので注意して下さい。
カラオケで歌う場合の「HOWEVER / GLAY」の総評
曲中での音域はmid1E(E3)~hiD(D5)とかなり広めです。
地声最高音はhiD(D5)で、裏声は使用されていません。約2オクターブの音域ですね。
音域が広いだけでなく、高音域に突き抜けている曲です。中心となる音も高く、GLAYの曲の中で1,2を争う高音ソングです。
パート内での音域の変化も激しく、サビとCメロで高音と地声最低音が出てきます。サビとCメロどちらも長く、高音、低音がどちらも長く続くのが難しいところです。音域による難易度は高いと言えますね。高音も低音歌い慣れている必要があります。
地声最高音はhiD(D5)で、転調したラストサビで登場します。
一瞬ですが、この音はGLAYの多くの曲を見てもTOPクラスの高さです。さらにその後にはhiC(C5)のロングトーンが配置されています。
高音はCメロとラストサビが特に厳しいです。他の曲では見ないような構成をしていて、高音の連発で喉にダメージを与えてきます。hiC(C5)を安定して出せる人は日本にも多くはないので、高音の難易度も高いです。
キーが高い場合にはキー調整をしたいところです。地声最低音はmid1E(E3)となっていて、低音にやや余裕があります。とはいえ、キーを1つ2つ下げた程度では高音は解決しないでしょう。
ラストサビでのhiC(C5)ロングトーンを考慮すると、
これでhiC(C5)がmid2G#(G#4)まで下がります。同時に中心となる音も下がるので、歌いやすくなるでしょう。ただし地声最低音はmid1C(C3)まで下がります。
サビとCメロにて地声最低音が登場するので、出なくなる可能性があります。もし高音に自信があれば、キー調整を2つ~3つにして、高音を頑張った方が楽かもしれません。この点に関しては自分の声域と相談ですね。
音程難易度は普通となっています。
歌唱時に息継ぎの隙間は十分にあるので、音程を合わせる余裕はあります。一部難しい部分もありますが、全体的に見ると歌いやすい部類に入るでしょう。
しかし、表現は少し気を付ける必要があります。サビとラストサビでの力の入れ具合が異なっているので、この部分を意識して行きたいですね。表現を行うためにも、高音に関してはそれなりに慣れている必要があります。
キーを下げるにしても、この「HOWEVER」をカラオケで練習する必要があります。かなりの回数歌って、歌詞や歌い方をマスターした後に、さらに磨きをかけていきましょう。
以上を考慮して、
高音の高さはGLAYの曲の中でも群を抜いています。どれだけ多くの曲を歌い慣れていて、そして高音が強いかが問われています。
さらにパート毎で表現の仕方が違ったりと、極めようと思うほどに難易度の高さを感じる曲です。かなり奥が深い曲で、練習をすればするほど次々に壁が出てきます。
そんな「HOWEVER」ですが、当然知名度は高く、カラオケで歌唱すれば周りはまず知っていると思って間違いありません。
この曲を完璧に歌いこなせれば、周りから注目を浴びることは間違いないでしょう。カラオケでは終盤に披露したい曲です。
披露するためにも、しっかりとした練習を積んでいきましょう。