「とまどい / GLAY」の歌い方【音域】

「とまどい / GLAY」について歌い方や音域を解説しました。
カラオケで歌う場合の参考にしてください。

自分のキーを知っているとより参考になります。自分のキーの判断方法は以下で説明しているので、調べてみましょう。

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「とまどい / GLAY」の楽曲データ

とまどい
GLAY
2000/08/23 ¥255

アーティストGLAY
リリース2000/8/23
タイアップTBS「ウンナンのホントコ!」・「未来日記」主題歌
総合難易度★★★★★
音程難易度★★★☆☆
地声最低音mid1F(F3)※ラストサビで登場
地声最高音hiC#(C#5)※Cメロ、ラストサビで登場
裏声最高音なし
スピードBPM113(標準的な速さ)
ラップなし
とまどいについて

2000年8月23日にリリースされたシングル曲です。
前作「MERMAID」から約1か月ぶりのリリースになります。
前作同様に今作でもオリコン1位を記録しています。

両A面シングルで、もう一曲は「SPECIAL THANKS」です。
どちらも完成度が高い作品となっています。
100万枚以上を売り上げたミリオンヒットシングル認定も受けています。

YouTubeにて公式チャンネルがPVを投稿しています。
投稿日時が2020年3月とかなり最近ながらも、すでに再生回数は10万回を越えています。
短い時間でこれだけの再生数を稼ぐというのは、この曲の人気を教えてくれます。

歌詞は恋心を自覚しながらもそれを言わないことを決めた気持ちを独白しているように読み取れます。
少し哀しみを含んだラブソングですね。

曲調はアップテンポで、明るい調子の曲です。
恋頃を伝えないと決めながらも、それでも前を進んでいくという強い気持ちを読み取れます。

TERUさんが歌唱している間は伴奏が盛り上がりますが、歌わないときは静かになるのも特徴的です。
とくに最後はとても静かで優しいメロディが流れながら曲が終わっていきます。
対比が美しい曲ですね。

「とまどい / GLAY」の構成と歌い方について

曲の構成
  • 1番:Aメロ→Bメロ→サビ
  • 2番:Aメロ(後半)→Bメロ
  • ラスト:Cメロ→ラストサビ
歌い方解説
Aメロ

Aメロらしからぬ高音域となっています。
hiA#(A#4)まで上がりきり、他にもmid2G(G4)やmid2E(E4)のロングトーンも登場します。
キーの高さから、いきなりサビが始まったのかと勘違いするほどです。

歌詞はやや敷き詰め気味で、音程変化も激しくなっています。
緩やかな変化が多いですが、変化の振れ幅が大きいですね。
中音から低音まで幅広く変化します。

2番では前半部分が消失し、転調が入ります。
転調部分ではhiB(B4)のロングトーンも登場します。

中音域部分ではやや力を入れた安定した発声を意識しましょう。
高音部分に関してはシャウト気味の発声でもOKです。

一方で低音域では力を抜いてリラックスした発声を行います。
切れ目が長く、余裕があるので、中音域と低音域で使用する声を変えるイメージを持てると、なお良しです。

Bメロ

音程配置がAメロとほとんど同じで、前半部分を転調した形になります。
hiA(A4)のロングトーンを中心とする高音域と、mid2C(C4)を中心とする低音域からなります。
Aメロ同様に高音が続きますね。

フレーズそのものは短いですが、歌詞は敷き詰め気味です。
音程変化はAメロと同じく緩やかですが上下に幅広く変化します。

2番では1フレーズのみ追加されます。
低音域が主で、Aメロほどの変化ではありません。
覚えるのはたやすいでしょう。

歌い方はAメロと全く同じです。
中音域帯と低音域帯で使う声を変えてしまうと歌いやすいです。
一方で高音はかなり高めで、シャウト寄りの発声を行う必要があります。

サビ

中心となるキーはmid2E(E4)で、上がり切るところはmid2G(G4)です。
後半にはロングトーンが多く存在します。
出現するのはhiB(B4)とmid2G#(G#4)のロングトーンです。

歌詞は敷き詰め気味で、スピードも速いので流れに乗って歌っていく必要があります。
ほとんどの音程は単調ですが、一部細かい変化をする部分もあります。
その部分で音程を外しやすいですね。

全体的は発声やや強めです。
しっかりとした発声で、流れに乗ってサビを歌いこなしていきます。

切れ目が多いのが特徴で「て」「に」「を」「は」の音での切れ目が多いです。
意識して、その部分で呼吸を持ち直しつつ、リズムを取っていきましょう。

Cメロ

かなり長めのCメロで、前半はキーが低めです。
上がってもmid2C(C4)程度で、地声最低音もここで登場します。
しかし後半は段々とキーが上がり、最終的にはmid2F(F4)のロングトーンでラストサビへと繋がります。

歌詞をかなり敷き詰めています。
スピードが速いわけではないものの、やや早口での歌唱になります。
キーは低いので、低音が苦手だと歌いにくさを感じるかもしれません。

これまでとは打って変わって、力を抜いたリラックスした発声を意識します。
声量をおさえつつ、呟くような歌唱ができるとなお良いでしょう。

やや早口で歌唱しますが、切れ目はしっかりと用意されています。
その部分で母音を伸ばすことなく区切り、リズムを取っていきましょう。

ラストサビ

繰り返し、および転調があります。
2回繰り返し、2回目に全体が転調します。
その部分で地声最高音が登場します。

hiA(A4)のロングトーンなども登場するので高音レベルは高めです。
また同時に地声最低音も登場するので、曲中で最も音域が広いパートと言えます。

転調しますが、意外にもサビと同じくらいの発声で歌唱しています。
かなり余裕を持っての高音の発声が必要なので、難易度はかなり高いと言えるでしょう。
あまり無理をして出してはいけません。表現の難易度が一気に上がるパートとも言えますね。

カラオケで歌う場合の「とまどい / GLAY」の総評

曲中での音域はmid1F(F3)~hiC#(C#5)とやや広めです。
地声最高音はhiC#(C#5)で、裏声は使用されていません。

音域的には上の方に突き抜けていますね。

参考:男性の平均声域

男性の平均的な声域

Aメロ、Bメロ、サビが高く、Cメロが低くなっています。
パート内部での音域の変化はそこまで複雑ではないものの、Cメロが低音多めなので少し歌いにくい曲です。
音域的な意味では難易度はやや高めですね。

地声最高音はhiC#(C#5)で、転調したラストサビで登場します。
その周りにはhiA(A4)のロングトーンもあります。
さらに同時に地声最低音も登場するので、音域が広く、歌いにくいです。

Aメロ、Bメロ、サビすべてが高いキーで構成されています。
Aメロはmid2G(G4)のロングトーンなどが平気で登場します。
この音は他のアーティストが歌う曲ではサビの一番高い部分で登場するキーです。

つまり、「とまどい」は他の曲での最高音をAメロから出す必要があります。
さらにサビに向かうにつれてキーは上がり、hiB(B4)のロングトーンも登場します。
このキーにまでなると、出せる人の方が珍しいくらいですね。

最高音も高いですが、中心となるキーも高い曲です。
高音が得意な人でも苦しさを感じるでしょう。
ほとんどの人はキーを下げたほうが歌いやすいです。

キーを下げる場合、4つ~5つ下げてみましょう。

hiB(B4)のロングトーンが多く登場するので、このキーを考慮して調節します。
これでhiB(B4)はmid2G(G4)になるので、やや歌いやすくなるでしょう。

地声最低音はmid1F(F3)です。
地声最低音として考えると高いのですが、4つ~5つ下げると低音の苦しさを感じるかもしれません。
とくにCメロは低音が多いので、低音が苦手だと苦労するかもしれませんね。

音程難易度は普通となっています。
全体的に音程配置は単調ですが、歌詞を敷き詰めている部分があります。
とにかく発声するスパンが短く、高音域を次々と発声しなくてはなりません。
そのため音程を合わせる余裕がなくなりやすいですね。

またこれだけ高音が連続しながら、表現に関しても注意をする必要があります。
パート内部での力の入れ具合が頻繁に変わるので、再現の精度を高めようと思うと難しさを感じます。

以上を考慮して、

総合的な難易度ではやや難~難になると感じました。

流れに乗れるくらいまで練習すれば歌いやすい曲です。
とはいえ原曲キーで歌うには高いですし、キー調整も若干しにくいです。
高音のせいで表現もしにくくなっています。

歌いこなすには練習が必須ですが、キー調整がしにくいので練習がしにくいです。
歌い慣れている人でも難しさを感じる曲ですね。

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