「ケセラセラ / Mrs.GREEN APPLE」のカラオケでの歌い方【音域】

Mrs.GREEN APPLE(ミセス・グリーン・アップル)の大ヒットシングル「ケセラセラ」についてカラオケでのパート毎の歌い方や音域を解説しました。地声、裏声の高さや音程の難易度も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。

自分のキーを知っているとより参考になります。自分のキーの判断方法は以下で説明しているので、調べてみましょう。

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曲情報をまとめた後に、実際にカラオケで歌唱して、歌うときに気を付ける点などを記載しています。歌いこなすために練習するときの参考にしていただければ幸いです。

「ケセラセラ / Mrs.GREEN APPLE」の楽曲音域データ

アーティストMrs.GREEN APPLE
リリース
2023/4/25
タイアップ
テレビ朝日系連続ドラマ「日曜の夜ぐらいは…」主題歌
総合難易度★★★★☆
音程難易度★★★☆☆
地声最低音mid1C#(C#3)
地声最高音hiC#(C#5)
裏声最高音hiF(F5)
スピードBPM115(やや速い)
ラップなし
ケセラセラ について

2023年4月25日にリリースされたシングル曲です。Mrs.GREEN APPLEの7枚目の配信限定シングル曲で、テレビ朝日系連続ドラマ「日曜の夜ぐらいは…」主題歌に起用されました。

発売開始からしばらくして人気がめきめきと上がっていき、同アーティストの人気楽曲「青と夏」の影響もあってか、2023年8月にはカラオケ総合曲ランキングTOP50に入るほどになっています。

YouTubeに公式チャンネルがPVを投稿しています。
再生数は2023年8月現在、1800万回を突破しています。壮大な「ケセラセラ」を意識したような作りになっているのが特徴的です。雰囲気が「Soranji」に似ていますね。

「ケセラセラ / Mrs.GREEN APPLE」カラオケでの歌い方について

曲の構成
  • 1番:イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ
  • 2番:Aメロ→Bメロ
  • ラスト:Cメロ→ラストサビ→アウトロ
歌い方解説
イントロ
  • 高音:hiA(A4)、裏声hiC#(C#5)
  • 低音:mid2A(A3)
  • 音程:やや易

ほぼサビです。サビの前半部分がイントロになっていると考えてください。音域は標準的ですが、高音域に集中しているのが特徴的です。

地声の高音のみならず、裏声も登場します。曲の始めからhiA(A4)のキーを要求されるので、事前に他の曲を歌唱するなどして喉の準備はしておきましょう。

裏声に関しては地声からスムーズに切り替わる、やや力を抜いた芯のあるものとなっています。この裏声は今後も頻繁に使用しますので、イントロの段階で感覚を掴んでおくのがおススメです。

音程の変化は複雑で、かつ曲のスピードも速めなのですが、合わせやすい位置に配置されています。サビと同じメロディのために覚えやすくもあるので、難易度はやや低めです。

急な高音から始まりますが、ポイントは途中に挿入される中音域地帯です。最低音であるmid2A(A3)を中心に構成されますが、それまでの流れるような歌唱からは一転して、物静かで1音1音を大事にした発声に切り替えましょう。

その後すぐに、やや高音にシフトするので、落差の演出を意識してみてください。

Aメロ
  • 高音:mid2F#(F#4)、裏声hiA(A4)
  • 低音:地声最低音mid1C#(C#3)
  • 音程:やや易

音域はやや広くなり、低音域が中心となります。地声最低音がこのパートで登場しますが、重要度はかなり低めです。カラオケ採点にもよりますが、そもそも音程バーがこの最低音ではない場合もあります。

またこのパートでも裏声が登場しますが、出し方はイントロと同じです。ただAメロが全体的に力を抜いての優しい発声となっているので、裏声も同様に優しい発声となっています。全体的にキーは高いので、力んで出してしまわないように注意しましょう。

音程の変化は激しくなく、1音1音の発声もやや長めで音程を取りやすいです。合わせやすさという意味ではイントロ以上だと思います。

優しめの歌声を意識するのは大切ですが、それと同時に裏声の切り替え場所も事前に確認しておきましょう。同じような音程配置が2回繰り返されるのですが、1回目は地声で2回目は裏声になっている部分があるので要注意です。

また2回目の部分は張り上げるように裏声を出すので、声が裏返らないようにも注意しましょう。抜けるような裏声を指揮すると対策になるでしょう。

Bメロ
  • 高音:mid2F#(F#4)、裏声hiA(A4)
  • 低音:mid1F#(F#3)
  • 音程:やや易

音域はAメロよりも狭くなりますが、高さ的には少し上げた形になります。Aメロよりは歌いやすさを感じるでしょう。

裏声最高音は地声から上がっていって登場します。出し方はイントロに近い形になっています。やや力を入れて、はっきりとした裏声を表現していきましょう。

音程に関してはAメロから継続して長めの発声が多く、合わせやすいのが特徴です。ただ最初は原曲での音量が小さい関係か歌いにくさを感じると思いますので、何回か練習する必要はあります。とはいえ数回歌えば、歌いこなすことはできるでしょう。

前半に関してはAメロよりもさらに力を抜いて歌唱していきましょう。原曲でも小さな音量で歌唱していますので、意図的に音量を小さく、しかしマイクが拾うくらいの音量がおススメです。

一方で後半はサビへ向けて、力強い地声の発声が続きます。口をしっかりと動かし、ハキハキと歌唱してサビへと繋げていきましょう。

サビ
  • 高音:hiB(B4)、裏声hiD#(D#5)
  • 低音:mid1D#(D#3)
  • 音程:やや易

イントロからキーが+2されます。それに伴い、地声最高音と裏声最高音にも変化が出ています。音域が広がっていますが、追加された後半部分に低音地帯があるために、そこで広がっています。カラオケ機種によっては、この最低音が曲中への最低音になっているものもあります。

今回の転調だけでも、男性にとってはかなり出しにくい高さになります。地声、裏声共にカラオケなどで歌い慣れていれば出せるかなといったキーです。

音程に関しては前半はイントロと同じなので割愛します。追加部分の後半パートについてですが、低音ゆえに発声のしにくさはあるものの、音程は合わせやすい位置に配置されています。もちろん歌詞とメロディを覚える必要はありますが、正確な音程を歌唱するのにさほど苦労はしないと思われます。

高音なので仕方ない部分はあるのですが、この後さらに転調が待っているのでやや余力を残しておくとベストです。ちなみに前半部分はイントロと同じですが、キーが上がったことで裏声をやや力を出して発声しています。

一方で追加された後半部分の裏声についてはイントロと同じくやや力を抜きつつも芯のあるものとなっていますので、余裕があれば使い分けられると完璧です。

余談ですが、低音域のことも考えると曲中で最も音域的には歌いにくいパートだと思います。低音域から高音域まで、幅広い歌唱力が要求されていますね。

Cメロ
  • 高音:mid2F#(F#4)
  • 低音:mid1F#(F#3)
  • 音程:やや易

音域は狭く、主に中音域からなります。音域的にはこの曲の中において一番歌いやすいパートです。

この後アウトロでこのCメロが転調して登場するので、歌唱中には感覚を掴んでおくと良いですね。

ちなみに音程に関しては変化は相変わらず緩やかで、難易度は低めとなっています。このパートもメロディと歌詞をしっかりと覚えて高い音程正解率を目指しましょう。

力を入れて歌唱していきます。キーはそこまで高くはないのですが、ハキハキと発声していくのがおススメです。

ラストサビ
  • 転調:あり(地声最高音hiC#(C#5)、裏声最高音hiF(F5)
  • 繰り返し:あり

曲中一番の問題パートです。まずサビを2回繰り返しますので、その違いについて説明します。

1回目のサビでは、サビにキーが+2されます。つまりイントロから+4です。この段階で地声のhiB(B4)と裏声のhiD#(D#5)が+2され、それぞれの最高音に到達します。

そして2回目のサビでは、さらにキーが+2されます。イントロから+6です。ただし流石に地声でhiC#(C#5)の+2は鬼畜すぎると考えてくれたのか、hiD#(D#5)の音に関しては裏声発声となっています。

つまり1回目と2回目で地声の部分と裏声の部分が異なるので注意が必要です。(2回目に関しては地声で出すのは相当な高音猛者ではないとそもそも厳しいと思いますが……)

ちなみに2回目部分では1回目の裏声フレーズはカットされているので気にしなくても大丈夫です。ただしそれでもhiD#(D#5)の音が登場するのであまり油断はできませんが。

歌い方に関しては特に言うことはありません。自信の持てる全力をもって、このラストサビに立ち向かってください。

アウトロ
  • 高音:hiA#(A#4)
  • 低音:mid2A#(A#3)
  • 音程:やや易

Cメロから+4されたパートとなります。いくつかフレーズが追加されてはいますが、音程配置は同じですので歌唱に苦労はしない筈です。

ラストサビ後にhiA#(A#4)のキーを要求されるのはきついですが、あのラストサビを歌いきれているなら問題にならないかなとも思います。

最後を飾るパートになるので、力を入れて歌唱します。余裕があれば楽しんで歌唱できると良いですね。

カラオケで歌う場合の「ケセラセラ / Mrs.GREEN APPLE」の総評

曲中での音域はmid1C#(C#3)~hiF(F5)とかなり広いです。
地声最高音はhiC#(C#5)で、裏声最高音がhiF(F5)です。男性の平均的な音域から考えると、上に大きく広がっていると言えます。

参考:男性の平均声域

音域に関しては難易度が非常に高いものの、メロディラインは覚えやすい楽曲です。余力がある人限定ですが、歌っていて楽しめる曲かなと思います。

キー調整についてしばらく考えましたが、あまりにも広すぎるために実際に歌唱して合うキーを探すのがおススメです。

ただ高音域がきつくはあるので、その部分を切り捨てるとしても下げるようにしましょう。まずは-4くらいから始めて、たかければそこから段階的に下げていくのがおススメです。

女性の場合は初めから低音を捨てて原曲キーの歌唱でも良いかなと思います。サビの後半部分は低音できついと思いますが、犠牲にして高音に注力したほうが形になるかなと。

ちなみに曲中での音程難易度はやや易~普通となっています。音域の難易度は高いですが、音程難易度は低めです。色々な曲を歌い慣れている人なら、何回か歌唱していれば、身に着けられると思います。

以上を考慮して、

総合的な難易度ではやや難になると感じました。

「ケセラセラ 」はMrs.GREEN APPLEの楽曲らしく、音域が広いですね。低音から高音、そして裏声まで幅広い歌唱力が要求されます。特に高音部分の実力が問われる楽曲です。

ただ一方で、高音が得意な人からすると思いのほか習得しやすい楽曲です。それでいて知名度も高く、歌っていて楽しい曲なのが良いですね。

かなり上級者向けの楽曲ですが、歌声に自信がある方はぜひともチャレンジして習得し、カラオケで披露してもらえればなと思います。

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